1424 |
パンツァー・ファウスト、は… イ)ドイツの使い捨て歩兵携帯対戦車ロケット砲である ロ)命中すると、弾頭から高温のジェットガスが吹き出て戦車の装甲を 貫き、乗員を殺傷する。 …で、いいのでしょうか? あと質問なのですが、 1)何時から配備されたのでしょう。 2)誰が考え付いたのでしょう? 3)なんか弾頭にラベルが貼ってあるのを見た記憶もあるのですが、 何が書いてあるのでしょう? また、このラベルがアップされているサイトが ありましたら教えていただけると助かります。4)重たいのでしょうか? すみません、おねがいします まるき |
- すみません、あと「正式な名前」は存在したのでしょうか?
まるき
- イ)使い捨てです。それゆえに戦地での再装填は難しかったようです。
ただ後で再装填可能なタイプが設計されていたようです。
ロ)恐らくそうだと思います。
1)試作されたのは42年末、試験装備は43年から東部戦線で、正式化されたのは44年7月以降と思われます。
2)ライプチッヒバザーグ社のラングバイラー博士が開発を行なったようです。
3)取扱説明書です。バックファイアがかなり危険なので。
4)小型の物で3kgあります。
これが手元の資料で分かる範囲です。
吠える狂気
- 正式名はパンツァーファウストだと思いますよ。
ちなみに訳すと「戦車鉄拳」だそうです。
吠える狂気
- ちょっと違うと思います。
>戦車の装甲を貫き、〜その超高温ガスと熔解し液状になった装甲板で〜乗員を殺傷する。のだと思います。
1)配備時期
1942年から開発開始、1943年6月か7月頃から東部戦線で使用され始めたそうです。
2)考案者
詳しいデータは分かりませんがH,ラングヴァイラーと言う博士だそうです。
3)実物について
http://feldbluse.hoops.livedoor.com/a-000f.html
4)重量
パンツァーファウストが4種類有ることは既にご存じだと思いますので紹介は割愛します。
最初期型:30k型 3,000g
MP−38系SMG、Kar98k(どちらも約4,000g)よりも軽いです。
第二型 :30型 5,200g
世界最初の突撃銃stg44(約5,220g)とほぼ同じ。
第三、 :60型、100型 6,800g
四型 比較対照無し。
5)すみませんが正式な名前については分かりません。多分パンツァーファウストでいいのではないでしょうか。
まとめ、パンツァーファウスト系無反動砲は小火器とほぼ同重量ながら有効な対戦車能力を有する、対戦車兵器としては非常に計量な部類にはいると思います。
便乗質問、パンツァーファウストは和訳すると「戦車殺し」、パンツァーシュレックの渾名であるオーフェンロールは「煙突」ですが、パンツァーシュレック、ラケーテンパンツァービュクセを和訳するとそれぞれなんとなるのでしょうか?
紅葉饅頭
- っと先越されましたね(汗)
紅葉饅頭
- >ラベルがアップされているサイト
下記サイトがよいと思います。
http://feldbluse.hoops.livedoor.com/a-000f.html
KI-100
- >イ)ドイツの使い捨て歩兵携帯対戦車ロケット砲である
第二次世界大戦中に使用されたものは、使い捨ての携帯対戦車無反動砲です。
#ロケット砲じゃありません。
>ロ)命中すると、弾頭から高温のジェットガスが吹き出て戦車の装甲を貫き、乗員を殺傷する。
対戦車榴弾の装甲貫徹のメカニズムについては下記URLを参照してください。
http://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/1550/shell_var/heat.htm
#メタルジェットはガスではないです。ガスだと密度が低すぎて、これほど激的な効果は得られないでしょう。あと、温度と圧力が判れば、その時の金属状態図から液体だってことが判ると思います。
#また、内部の人員の殺傷は、流体金属ではなく、炸薬の燃焼ガスがメインです。
>1)何時から配備されたのでしょう。
「戦車マガジン1980年10月号 対戦車兵器@ 広田厚司著」によると、最初の生産型の部隊テストは1943年10月迄行われ、その後大量生産に移ったとのことです。
>2)誰が考え付いたのでしょう?
ライプチヒのヒューゴー・シュナイダー社のランゲウェイラー博士が、1942年に原型の「手持ち擲弾発射器」を発明し、それを改良したそうです。
ある
- 4>最初期型のKlein30mの重量は1.475kgです。貴殿紹介のHPにも載ってたりします。
ある
- >4.
「Panzerschreck」
schreck; 驚がく、恐怖、ショック。
意訳すると「戦車脅し」または「戦車恐怖」でしょうか。
「Raketenpanzerbuchse(RPzB)」(buchseのuはウムラウト)
Rakete; ロケット。
buchse; 缶、筒、小箱、小容器。
さしずめ「ロケット戦車筒」ですか、そのまんまですね。
あとここなんかもどうぞ。
http://www.geocities.com/Augusta/8172/panzerfaust.htm#top
epitaph
- Panzerには、「戦車」のほかに「鋼鉄」の意味がありあます。
3>
>正式名はパンツァーファウストだと思いますよ。
>ちなみに訳すと「戦車鉄拳」だそうです。
こでは、パンツァーパンツァーファウストになります。
単に鉄拳がよろしいかと思います。
余談ですが、クルト・マイヤーはその強さから「鋼鉄のマイヤー」=パンツァーマイヤーと
呼ばれています。決して「戦車のマイヤー」ではありません。
青天使
- どっひー すごいお答えの数々、ありがとうございました。全部ブックマークに入れさせていただきました。本当に感謝々々です。
一つ愚問ですが、時期からすると多分にT34(76も85もこみで)ショックの結果できた兵器の1つ、といった印象が強いですが、これでスターリン戦車に命中させられたら、やっぱり破壊できるでしょうか? 西側の戦車だったら大方破壊できそうですが…
本当にありがとうございました。
まるき
- 10>
>単に鉄拳がよろしいかと思います。
Panzer Faust=鉄拳と訳している本に、”Dirty Little Secrets of World War II” J.F. Dunnigan and A.A. Nofi共著 William Morrow & Co, Inc, New York, 1994 の抄訳で「第二次世界大戦 あんな話こんな話」 文春文庫ってのがあります。
この本の訳は、その手の人の間では、評判がよくないようです。
#Panzerfaustは、「パンツァーファースト」で通じるんで、あえて訳す必要はないのでは?あと、意味を説明するならば、「戦車への拳骨」とか「装甲への拳骨」という表現が良くありませんか?
ある
- このサイトに詳しい情報が載ってます。
http://www.geocities.com/pizzatest/panzerfaust.htm
Vinegar-Joe
- 4>
Web上にある独語辞典で「Panzer」を調べたら、下記のような結果がでました。
すくなくとも、この辞書には、「鋼鉄」という意味があるとは書いてません。参考まで。
Pan・zer
[pnrパンツァー](男性名詞)
〔(単数の2格)‐s/(複数の1・2・4格)‐(複数の3格)‐n〕
【1】戦車
【2】甲冑(かつちゆう),よろい
einen Panzer tragenよろいを身に着けている
【3】(動物の)甲羅,甲殻;(軍用艦などの)装甲[板]
der Panzer eines Krebsesカニの殻
der Panzer der Schildkröteカメの甲羅
der Panzer eines Kreuzers巡洋艦の装甲[板]
ある
- >13.
あれぇ、Vinegar-Joeさんが紹介した所と私が9.で紹介した所、内容がまったく同じですね。どうなってんだろ?管理人が引越しでもしたのかな?
epitaph
- >14
あるさん、ご指摘ありがとうございます。私もあらためて調べたのですが、確かにPanzerに「鋼鉄」の意味は無いですね。
12で、ご紹介のものとは別の本で読んだのですが、どの本であったかはわかりません。
発言10は撤回させて頂きます。お騒がせしました。
PS
独英辞書に、Panzerfaustがのっていましたが、意味は「バズーカ」でした。
青天使
- >11 当たり所が良ければ撃破可能でしょう。威力不足だったと伝えられる米軍の 2.75 インチ M1 バズーガでさえ、あのヤークトティーガーを撃破(車内の弾薬が誘爆してバラバラ)した記録があります。
ささき
- あるさん、青天使さん、ご指摘どうもありがとうございました。
吠える狂気