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西部劇時代は銃弾に黒色火薬を使用したそうですが、さらにそれ以前にはどのような火薬を使用していたのでしょうか? onise |
- 黒色火薬より前の時代の火薬など存在しません(笑)。はずです。
黒色火薬の起源については諸説ありますが、11世紀頃に中国で発明された説が有力なようです。以来、19世紀末にニトロ化合物をベースにした爆薬および無煙火薬が発明されるまで、黒色火薬は人類が使うことのできる唯一の火薬でした。
なお、発明された黒色火薬は、中国において、現代で言うロケット兵器のような武器の推進剤&炸薬として使われ始めました。13世紀頃になると、黒色火薬の燃焼を利用して金属製の筒から弾丸を発射する武器がアラビアで発明され、これが戦争等を通じてヨーロッパに伝わって、後のヨーロッパにおける重機の起源となっていったようです。
ブラック・タロン
- ↑失礼。重機→銃器ですね。
ブラック・タロン
- 伝説的記録に残っている最古の火薬は、”Greek Fire” 和名“希臘火”でしょう。
希臘火(ギリシャか): 硫黄、瀝青(れきせい:石油、タール的な物)、松脂、等と硝石の混合火薬と伝えられている。
つまり、木炭は未だ使用せず。
西暦660年頃、コンスタンチノーブルの戦いにて、ギリシャの軍艦が船首備え付けの長銅管より、
敵軍サラセンの軍艦に対し発砲、サラセン艦を爆沈せしめた。 との記述が残されています。
発射薬 又は 炸薬(爆薬)どちらとしての使い方? 固体薬又は、液体薬?どの様な物なのかは、私も未調査です。
お時間が有れば、”Greek Fire” をキーワードにして、インターネット検索するか、
”Greek Fireと火薬の歴史”に関しては、下記の洋書が出ている事を、御報告して、本件終わりにします。
http://www.hallhistory.com/military/1578.shtml
軌跡の発動機?誉
- ↑ 米海軍戦史のクラスで出てきました。”Greek Fire” は可燃性の半液状物質で、鉄製の壷等に入れて投石機に似たような機構で投射した物です。火薬というよりは現代のナパームに近いものみたいです。正確な液体構成は記憶に無いですが、誉氏の記述にもあるように油分を含んでいたため水での消火が困難で、艦隊戦及び攻城戦に使われたそうです。液状なので投射する方にもかなり危険だった(こぼれちゃった)と思います。
Vinegar-Joe
- >4.Vinegar-Joe 氏へ
フォローThank youです。 当方所有の文献を色々と見直しましたら、ナパーム的、あるはい火炎弾的 使用方法
らしかった事が記されていました。
ただ、文献によっては「時代は11世紀」の標記だったり、「硝石を含ます゛」 だったりと、混乱しておりました。
←元々、伝説話的なものですから。
>3.軍艦が船首備え付けの長銅管
今で言う、”Flame Throwing Tube” 火炎放射管の事と解釈出来ますね。
何にしても、”Greek Fire”は、今日で言う”銃砲構造の物”より、先行して、戦に使用されていた訳です。
”銃砲構造の物”用の発射薬としての歴史は、ロジャーベーコンを初めとする、>1.ブラック・タロン さんの解説が
一般的解釈でありましょう。
〜?誉