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少し古い漫画で「中国製の微声(又は無音)拳銃」なる物が出てきたのですがこれは実在するのでしょうか?本文中の説明(本文がないからうろ覚えだけど)によれば「銃身にサイレンサーを取り付けるのではなくサイレンサーそのものを銃身とし尚且つ低速弾を使用する為ほぼ無音」と開設されているのですが、、、 0918 |
- 『パイナップル・アーミー』の事でしょうかね。
実際、ベトナム戦争ではあのようにサイレンサーを組みこんだ中国の拳銃が北ベトナム側で使われたそうです。微声拳銃とは日本人に分かりやすいように表記したもので、実際は微声手槍(槍は簡体字)という名前だったはずです。六四式、六七式などの微声拳銃が知られています。
サイレンサーを銃身に組みこんである事、低速弾を使うことは漫画の内容の通りです。音については、床井雅美『アンダーグラウンド・ウェポン 世界の非公然兵器』(日本出版社)によるとその発射音は六四式微声拳銃で124.4デシベル、六七式微声で122.5デシベルとなっています。構造上からも、他の銃の音よりは聞こえにくいものだと思いますが、かなり大きい音です。さすがに無音というのは漫画の誇張ではないかと思います。
そう言えば、あの漫画の中では微声拳銃の弾はグリーンに塗られていたとかいう話がありましたが、この件の真偽は分かりません。誰かご存知の方いましたらフォローお願いします。
町田
- >緑色の弾
ベトナムで使われた米軍のサウンドサプレッサー付拳銃
(S&Wのオートがベース。詳しくは資料が手元にないので不明。愛称は「ハッシュ・パピー」とかいったそうな)
では、消音効果を高めるために特殊な低速弾を用いたのですが、通常弾との識別を容易にするために緑色にペイントされていたと言う話を読んだことがあります。
この辺が元になっているか混同されているか、なのかも知れません。
まぐまぐマグロ
- 中国の64式/67式微声手槍(拳銃)については、ここのサイレンサーかサイレンサー・ピストルに関する過去ログで書いた記憶があります。
>2
Mk22 Mod.0ピストルですね。S&W M39をベースに、米海軍SEALが特殊作戦用に開発したピストルで、『ハッシュ・パピー』の通称で呼ばれています。サイレンサー装着時の減音効果を高めるため、スライド・ストップ部にスライドロック機構を組み込んでいるのが特徴です。これに使用するサブソニック(低速)9mmX19弾は、弾頭を緑に着色して区別していました。
このMk22 Mod.0ピストルの後継として現在使用されているのがMk23 SOCOMピストルです。
余談ですが、第2次大戦中にドイツ軍がサイレンサー銃用に開発したサブソニックの9mmX19弾や7.92mmX57弾は、薬莢を緑に着色して区別していたそうです。
ブラック・タロン
- 本題に戻ります。
64式微声拳銃&67式微声拳銃の画像は下記のところ中程 ”CHINA TYPE 64 67”の項目。
http://www.probertencyclopaedia.com/F2A.HTM
解説要約
・64式微声拳銃は発射時、スライドのロック、アンロックが選択可能。
・67式微声拳銃は64式の派生型と信じられており、アンロックのみ→通常のブローバック方式。
・両者共、64式7.65mm専用弾の9連発。
との事。
もう少し鮮明なカラー画像なら、ここ!(解説無し)
http://www.gf81.com.cn/16/images/type67.jpg
米国 ハイスタンダード・タイプの様に、銃身の廻りを多孔させバレルシュラウドで覆った物なんでしょうね。
軌跡の発動機?誉
- >4
URLの解説文を見ましたが(英文読めないけど(;^_^A)、手元の資料(床井雅美氏の著書)と若干異なる点があるようですね。
床井氏の著書によれば、64式・67式ともスライド内にロータリー式のボルトを備え、さらに貫通式のスライドロック機構(サイレンサー使用時にスライドをロックして動かなくする機構。スライド上部のくぼんだ部分にボタンがある)を備えています(上で示されているURLの画像参照)。装弾数は8発+1となっています。
64式のサイレンサーは、銃身下部にガス拡散室を備えた構造となっており、67式はこれを改良して真っ直ぐなパイプ状に改めています。
その他64式から67式への改良点として、64式がダブル・アクション・トリガーを備えているのに対し、67式はシングル・アクションとなっています。
なお、両銃の使用弾薬は独自の7.62mmサブソニック弾ですが、西側の.32ACPを改造して使用することも可能だそうです。
ブラック・タロン
- >5.−−−−−それでは、他のHPも見てみましょう。
http://www.nasog.net/datasheets/firearms/pistols/China_Type_64.htm
http://www.nasog.net/datasheets/firearms/pistols/China_Type_67.htm
*比較し易いよう、データー抜粋
TYPE 64 TYPE 67
Cartridge: 7.65 X 17 mm rimless 7.62 X 17 mmType 64 rimless
Production Date: 1964 1968
Length: 222 mm 226 mm
Barrel: 95 mm 89 mm
Weight: 1810 g 1050 g
Rifling: 4 grooves, rh 4 grooves, rh
Capacity: 9 rounds 9 rounds
・67式になって、随分軽くなった。というか、64式が重すぎなのでしょう。
・よく見ると、口径が相異していますが、誤記。7.65mmが正解でしょう。
7.65 X 17 mm rimlessという事で、 32ACP改造使用可も、つじつまが合いますね。
・シングル・ダブルアクションに関しては、言及していませんが、>4.画像よりのトリガーストロークを
アバウトに推測すると、床井氏の著書の通りとも思います。
〜?誉
- 6>
また新たな謎が。
床井氏の前掲書では、六四式が1270g、六七式が1020gとなっています。
長さも上記URLの記述(六四式124mm、六七式225mm)と違うのですが、
これは計測のしかたのせいかもしれません。
しかし両者の記述を見た場合のこの重さの違いは一体……?
町田
- >7
床井氏の著書に載っている64式の全長は230mmでは?(124mmは銃身長とされている)
床井氏の著書では、銃器の重量は大抵『弾薬抜き(オートなら空マガジン装填状態)』となっています。
上の海外ページの重量データは『弾薬込み』にも思えますが、それだと67式は重量差がなさすぎる・・・こりゃ6月に本人にお目にかかってぶつけてみるしかないか(爆)
床井氏の著書には誤記もよくあるので・・・(;^_^A
ブラック・タロン
- >8.銃器の重量は大抵『弾薬抜き〜
蛇足。
ちなみに、32ACP(7.65X17mm)実包の重量は、おおよそ 銅被甲弾7.3〜 硬鉛弾8.0gぐらいです。
よってデーター上、実包装填有・無で8.0gX9発=僅か72gの差異しか出ません。
〜?誉