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1387 またまた、映画プライベートライアンから、掩蔽壕を攻める場面で「撃たせまくって、銃身交換に追い込む」という台詞があります。銃身交換している間にやっつけるという意味でしょうが、どの程度撃つと交換する必要があるのでしょうか。機関銃は皆そのような仕組みなのですか、交換しないとどうなるのでしょうか。
toku

  1. そうそうあれはなかなか
    リアリティあふれる台詞でしたね。
    100発当たりが基準のはずですが・・・
    MG34、MG42等空冷の機銃は銃身交換しなければなりません。
    水冷は・・・?
    交換しないと銃身が灼熱して命中率が落ち、銃弾が筒内爆発を起こします。

    ななし

  2.  MG34は、空冷式機関銃の難点である『銃身過熱&ライフリング摩滅による弾道低進性&命中精度低下』を、銃身交換というアイデアで解決した意味でも画期的な機関銃でした。
     MG34の銃身の寿命は約250発とのことです。800〜900発/分という高発射速度のためでしょう。MG42の銃身寿命は手元に資料がないのですが、1,200発/分とこれまた高発射速度なので、そんなに長くないのは間違いありません。
     MG34&MG42の銃身交換の欠点を挙げるとするなら、交換に耐熱布か手袋が必要ということくらいでしょうか。

     水冷式機関銃の場合、バレル・ジャケットに詰めた冷却水で銃身が常に冷却されるので、その分空冷式に比べると銃身は長持ちするようです。ビッカースMkI(イギリス版マキシム機関銃)の場合、1万発で銃身を交換するそうです。ビッカースMkIはテスト射撃において1時間で1万発を連続発射した記録を持っています。
     長時間射撃で冷却水が過熱してしまったら?という点に対しては、バレル・ジャケットにホースで後水缶を繋ぎ、銃身過熱で生じた水蒸気を導いて水に戻す循環機能を備えていました。また、軽機関銃仕様のように後水缶が付けられないものは、制限点射(バースト)や異動しながらの射撃等によって射撃時間を短く区切ることで対応したようです。
     もっとも、この冷却水が欠かせないという点が、水冷式機関銃が廃れた最大の原因といえるのですが・・・
    ブラック・タロン

  3. >2.MG34の銃身の寿命は約250発

    それは、解釈間違いです。 たった250発で使用不能になったら、機関銃手は、最前線で、
    いったい何本の銃身を持ち歩かねばならないのでしょうか。
    持続発射速度(連続発射弾数)が毎分それくらい(250〜300発/分)の割合の意味です。
    戦闘中、銃身が赤熱する前に(当然、クックオフはもっと前に発生する)適時交換
    (やはり、250〜300発ぐらいの発射弾数で交換)し、銃身の冷却を待って、再使用を繰り返します。
    よって、通常は、2〜3本の交換銃身を携帯していれば良い。

    機関銃の銃身命数:
    上記の適切な使用方法なら 8千〜1万発、銃身内クロームメッキ品なら、おおよそ、その2倍の銃身命数が有ります。

    参考、米軍現用 M60GPMGの銃身交換は、下記HPによると
        http://www.fas.org/man/dod-101/sys/land/m60e3.htm

     ”Sustained: 100 rounds per minute* (* with barrel changes at each 100 rounds)” との事。
     >1.ななし さんの説の通りですが、う〜ん、これは安全取り過ぎと思いますが!!

    軌跡の発動機?誉

  4. >2
    ガダルカナルで戦った海兵隊の兵士によれば、陣地の防衛には何時間でも発射できる水冷機関銃のほうが空冷よりも人気だったそうです。適材適所ということなのでしょう。
    Vinegar-Joe

  5. >4.適材適所ということなのでしょう。

    その様な考慮もありますでしようが、それよりも、その国の採用機関銃体系が密接に関係して来ます。
    お気づきでしょうか、水冷機関銃でガス圧作動方式の物は皆無です。
    大抵の水冷機関銃は、反動利用 又は、遅延方式であり、ガス圧利用の銃は構造的に、
    水冷ジャケットで被う事が出来ないのです。

    〜?誉


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