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第二次世界大戦時のイギリスの制式拳銃は何種類ぐらいあったのでしょうか?また他の国でもリボルバーを使ったんでしょうか。 今田 |
- 日本海軍が、昭和20年にグリス漬けになっていた二十六年式(口径9ミリ・ダブルアクション6連発)を引っぱり出して特攻艇「震洋」乗員の自衛用にしました。
あと、パットンが腰に下げてるのは……なんでしょう? リボルバーなのは確かなんですが。
居眠り将軍
- >他の国でもリボルバーを使ったんでしょうか。
米軍が参戦したときM1911A1とWW1時から大量に倉庫にとっておいたM1911を配備しました。が、それでもまだ足りなくてガバメントと同じ.45口径(11.43×23オート弾)のS&W製M1917を憲兵隊(俗に言うMP)と海兵隊の一部に配布、使用させました。
紅葉饅頭
- >第二次世界大戦時のイギリスの制式拳銃は何種類ぐらいあったのでしょうか?
と、メイン質問への回答を忘れていました(汗)
自分の資料には、
リボルバー
・エンフィールドNo.2 Mk1 中折れ式リボルバー(ラピュタのムスカの銃みたいなの)
・ 〃 No.1 Mk1 上銃のコッキングハンマー指掛け部を車両搭乗員等の事故防止のため、カットしたマイナーチェンジ品。ダブルアクションではこの銃は撃つために大きな力を必要とするがシングルアクションが不可能となり当然命中率低下)
・S&Wピストル(ヴィクトリー・モデル) アメリカ製、耐久力はエンフィールドに劣るがそれ以外ほぼ全てに於いて上の性能を持つ。英兵に好まれた。
オートピストル
・ブローニング・9ミリ・ピストル(M1935) カナダ製、初期型にはアジャストサイト、銃床の接続溝が付いていたが後に廃止、英空挺部隊やコマンド部隊に少数支給。
私考
・英軍空挺隊や機甲部隊には少なくない数量のM1A1トンプソンが配備されていた。このことから同じ.45口径のM1911A1が配備されていた物と思われる。
なお、オート、リボルバーともに全て.38口径(オートは9×19、リボルバーの薬莢長は不明誰か補足宜しく。)
ゴミ:No.1 Mk1とか無駄に長くて複雑な正式名って何か意味有るのか?事務屋が大変ですよ、これ。
紅葉饅頭
- 紅葉饅頭さんへ、
1.Webley 製のリボルバーや、オートマチックも、使用されていると思います。 調べてみて下さい。
2.エンフィールド・リボルバーの.38口径弾。
.38WebleyScott 弾(別名 British.380/200)
200gr(13g)弾頭、 初速190m/s → 380ACP程度の威力。
便宜的に、.38S&W(別名.38レギュラー)を使用可。
軌跡の発動機?誉
- >2
米軍が第2次大戦で使用した主なリボルバーは以下の通りです。
*コルトM1917(コルト・ニュー・サービス・リボルバーM1917)
M1911A1ピストルの不足を補う目的で、第1次大戦中にコルト社で生産された口径.45ACPのリボルバー。オート用の.45ACP弾を6発ハーフムーン・クリップで装填する(後にリムドの.45オート・リム弾も作られた)。1917〜19年までに151,700挺が生産された。第2次大戦ではイギリスに送られたほか、米陸軍及び海兵隊に支給された。なお、コルト社では、米軍向けM1917の生産に先立ち、英軍向けに口径.455エレーとした同型のニュー・サービス・リボルバーを1915〜17年にかけて生産している。
*コルト・コマンド・モデル
口径.38スペシャルのコルト・オフィシャル・ポリスの米軍向け製品。米海軍及び海兵隊の航空機パイロット用として支給された。銃身長4インチと2インチのモデルがあり、生産数は合わせて約48,500挺内外と見られる(生産開始時期は明確でない)。
*S&W M1917
やはりM1911A1ピストルの補完を目的に、第1次大戦中にS&W社で生産された口径.45ACPのリボルバー。どういうわけかコルト社の製品と同じ制式名が付いたややこしい代物(笑)。
原型はS&W社が1907年に発売した.44口径のNフレーム・ハンドエジェクター・モデルで、英軍向けに口径.455エレー仕様のNフレーム・ハンドエジェクターが生産され(1914〜17年までに約750,000挺を生産)、その後米軍向けに口径.45ACPとした同型のM1917が生産された。やはりオート用の.45ACPを6発ハーフムーン・クリップで装填する。生産数は1917〜18年までに163,478挺(一説では169,959挺とも)。第2次大戦ではコルトM1917と共に米軍に再支給された。
なお、双方とも戦後再建された日本警察に支給されたのは有名な話。
*S&Wビクトリー・モデル
口径.38スペシャルのS&Wハンドエジェクター・モデル(ミリタリー&ポリス)の米軍向け製品。航空部隊のパイロット自衛用等に使用する拳銃として、1942〜第2次大戦終結までに256,640挺が生産された。折しも1942年にS&Wミリタリー&ポリス・モデルが生産数100万挺を達成したことから、以降の製品は製造番号を1に戻し、さらに番号の先頭にVを刻印することになった。『ビクトリー・モデル』の通称はこれに由来する。銃身長4インチと2インチのモデルがある。なお、英軍向けには200gr弾頭付き.38スペシャル弾を使用するミリタリー&ポリス・モデルが1940〜45年にかけて568,204挺製造された。こちらは『S&W .38/200ブリティッシュ・サービス・リボルバー』と呼ばれる。
ちなみに、オートのM1911ピストルについては、第1次大戦中に英軍向けに口径.455ウェブリー・オート(11.43mmX23.5SR)としたモデルが14,000挺供給されています(M1911A1の英軍への供給については手元に資料がない)。また、イギリスは第2次大戦中にコルト・ポケットM1903(.32ACP)/M1908(.380ACP)ピストルを本土部隊等向けに調達しています。
こうして見てみると、第2次大戦中の英軍使用の拳銃(オートおよびリボルバー)は、国産が2社4種(エンフィールド、ウェブリー)、アメリカ製が2社5〜6種(コルト、S&W)、カナダ製1種(ジョン・イングリス製FN HP)と多岐に渡っていることがわかります。ただし、使用弾は一部のモデル以外は基本的に.455口径または.38口径にほぼ統一されているようです。
ブラック・タロン
- パットン将軍のリボルバーは西部劇で有名なコルトシングルアクションアーミーではなかったかな。
官給品でなくて私物だったと思ったけど。
SAW
- >1
>6
パットン将軍のリボルバーは2丁ありまして、1丁はACG(アメリカンコレクターズ・グループ)/マルシンの金属製モデルガンでも有名なSAAです。
こちらはエングレーブド&ゴールドプレート仕上げ(あれ? ニッケルだったか? ゲーリングP08は実際はニッケルだったけど)にアイボリーグリップ付で、グリップには若い頃、メキシコで山賊二人を射殺したキルマークが刻んであります。バレル長は4.75inだった様に記憶してますが・・・・・・5.5inだったか?
もう一丁は、S&Wの.357マグナム(Nフレーム、M27のナンバーが付く以前の物)で、バレル長は3.5inだったと思います。WW2当時としては世界最強の部類に入るハンドガンで、そのパワフルさを好んだと言われます。
>3
カナディアン・ハイパワーは現物を見たことがあります。イングランド某所の博物館(地元連隊の)で、ですが・・・・・・。
共に並んでいた銃器に、トンプソンの1928A1(簡易型リアサイト)やステン・ガン(確かMk5)、エンフィールド・リボルバー(No2Mk1と、大昔のNo1Mk1)、.455のウェブリー&スコット・リボルバー(1994年までノーフォーク警察で使用され、返還されたというもの)等がありました。
杉村徹
- >.第二次世界大戦時のイギリスの制式拳銃
英海軍のみでWWI&IIを通して使用した自動拳銃 ” Webley & Scott MK1 Auto ”(制式名は、もっと長い名)
の事がなかなか出ませんね。
http://www.gunpartsandmilitaria.com/webleyscottmk1marinejpg.jpg
*仕様
全長: 216 mm
重量: 1130 g
弾薬: .455 Webley & Scott Auto (.45ACPとは、似て非なる物)
ライフリング: 1−10in 6条右
装弾数:7 発
生産年:1915-1950
〜?誉
- ソビエトはナガンリボルバーを大戦時使用しておりNKVD等に配備し、有名なトカレフと混用していたような。ナガンは7発装弾、ガスシール機構つきのリボルバーです。細かいところは資料が手元にないのでわからないのですが。
徳間文庫から最近出版された『軍用ピストル事典』床井雅美著 がいい資料になるのではないでしょうか?
Cz75