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1363 銃身の内部に刻んであるライフリングって、どうやって作るのでしょうか?
僅か5ミリほどの細い銃口にも刻んであり、不思議なことかぎり無しです。
ミネベア

  1.  ライフリングの製作方法は、主に2つあります。

    1/専用工具による切削加工
     孔を開けた銃身の素材に、ライフリングの『型』となるドリル様の専用工具(ブローチ等と呼ばれる)を切り込んでライフリングを形成する方法です。もっとも一般的な方法といえます。

    2/コールド・ハンマーリング(冷間鍛造法)
     孔を開けた銃身の素材にライフリングの『型』を通し、外からハンマー機械で叩いてライフリングを成型する方法です。製造設備が大型化するのが難点ですが、ライフリングから薬室まで一気に成型でき、大量生産に向いています。

    ブラック・タロン

  2. ブラック・タロン様

    2.は理解できますが、この場合、後から型が抜けなくなるなんてことはないんでしょうね。あったら製造できませんが・・・

    1.は「ドリル様の専用工具(ブローチ等と呼ばれる)」の形状的なイメージがつかめません。どんなドリルかもう少しご説明願えると助かります。
    よろしくお願いします。
    ミネベア

  3. >2
    1、のブローチについて
     こんな感じの工具です
    >http://www.mhi.co.jp/kousaku/product/seimitsu/seikg_07.htm#01
     (あんまり良い画像が見つからなかった・・・・。)

    おまけ。
    >http://www.nachi-fujikoshi.co.jp/tool/broach/index.htm
     
     ここの「セミドライブローチ」のところに実際に加工している動画があります。
      
      ここに実際加工している動画があります。
      
      
    YOU

  4. >3
     スイマセン、最後の一行無視して下さい。
    YOU

  5. もっと解り易い RiflingBroach 刃の写真は、ここが良いでしょう。
    http://www.firearmsid.com/A_bulletIDrifling.htm

    1.一つ一つの鍔(つば)状のところが、刃になっており、且つ、溝が付いていますね、この溝がある角度でねじれています。
      もう、お解りでしょう、パイプ状の銃身素材を用意しておき、このブローチ刃を通して”廻しながら引き抜く”と、
      かのライフリング銃身が出来上がります。 引き抜く回数は、1回とは、限りません。
      寸法違いの刃で、2〜3回同様に作業する事も有るでしょう。  赤いのは、切削油です。
      ブローチ刃に付ける溝数、溝幅、溝深さ、溝ねじれ方向が、各社(例えばコルト、S&W)の
      ライフリング・ノウハウの違いになります。

    2.又、一枚飛ばした下の写真、Button(ボタン)工法もというやり方も有ります。
      棒の先に、非常に硬い材質(タングステンとか)で出来た鼓形部品が溶接されています。
      見ての通りこの鼓形部品に溝が付いており、やはり、パイプ状銃身素材にこれを通して、”廻しながら引き抜き”ます。
      この方法は、切削加工というより、塑性加工ですね。
      (刃物で削るのではなく、工具の硬さと圧力でライフリング溝を成形する)
      仕上がりがなかなか良い物になります。 しかし、あまり生産効率は良くない。

    3.その下は、独H&Kに代表される、ポリゴナル銃身の製造方法が書かれていますが、切りが無いので解説は省略します。

    4.他に−−−100年ぐらい昔の工法。 現代でも、少量の試作品やカスタム品加工用 として、
      ライフリングマシンで切削する。という方法も有ります。
      銃身内径と同径の芯金を製作 且つ、下記の様な刃を製作し、芯金に刃を埋め込み、
      溝を一つ一つ切削加工して行くという工法です。
     http://members.jcom.home.ne.jp/rifle.com/html/kousaku/rifle_button.htm

      上の写真が ライフリングマシン用カッター(埋め刃)。
      下の写真は、↑2.で解説のボタンですね。

    軌跡の発動機?誉

  6. >5 
     軌跡の発動機?誉さま、詳しい説明感謝です。
     (うーん、Ans、Qで回答に回るのはまだまだだなぁ(。。)



    YOU


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