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短SAMについての質問です。一旦目標機の予想命中ポイントに発射してから 空中でロックオンする「空中ロックオン射撃」というのがひとつのウリのよう です。 この空中ロックオンというのは、発射されたミサイルが自分で勝手にロックオン するのではなくて、地上の射撃統制装置で発射後もモニターしながらロックオン するのではないのかと思いますが、すると「撃ち放し」という訳でもないような 気がします。 であれば、普通に「地上ロックオン」で「撃ち放し」にした方が、次の脅威と なる目標機への対処に移れるのでいいような気がします。 この「空中ロックオン」の使用するのに有利な状況というのは、どういう場合で しょうか? シュウスイ |
- 81式短SAMですが、簡単に順序だててみます。
1:まず、接近する目標郡をレーダー/FCSで補足、IFF識別の後小隊長が脅威度に応じて番号を与えていきます。
2:コンピュータがそれぞれの目標に対して未来位置の予測(太陽の位置やIRシーカーの作動ポイント)や撃破率の計算を行い、リアルタイムで緒元をミサイルとランチャーに送ります。
3:目標が最適位置まで接近したら発射、予めFCSで計算されたIRシーカーの作動ポイントまで無誘導飛翔の後、シーカーを作動させ目標が発する赤外線を補足し追尾していきます。つまり、発射後はレーダー/FCS車の制御から離れてミサイルが勝手に追尾していくという事です。
で、空中ロックオン式の利点は最初の目標に発射後、直ぐにランチャーを次の目標に向け発射できる・・・一々ロックオンする手間が省けるのでそれだけリアクションタイムを短くできる事ではないでしょうか。
ガンヘッド507
- 便乗質問です。
最近の81式短SAMには、光波弾と電波弾の2種類があるようですが、これはどのような違いがあるのでしょうか。
SAW
- >2
光波弾と電波弾は、短SAM改(81式地対空誘導弾(C))で使用されるものです。
光波弾は画像追尾式、電波弾はアクティヴ・レーダー式です。短SAM(改)では、ミサイル発射後の目標の変針に対応する為にミサイル誘導信号を送るUDTC(Up-To-Date-Command)方式も併用されています。
(N)
- 空中ロックオン(発射後ロックオン、LOAL(Lock On After Launch)には、発射前にミサイルが目標を捕らえる必要が無いので、射程が長くできる、発射機から直接見えない目標を攻撃できる。などの利点があります。
(N)
- 早速の回答ありがとうございます。
というと、「改」型のほうは、赤外線による追尾は行っていないということなのでしょうか。
SAW
- 光波弾は、可視光線と赤外線による画像追尾方式です。
(N)
- なるほどよくわかりました。
再三のご教示ありがとうございます。
SAW
- 電波弾も空中ロックオンするんだろうかと思ったりして・・・(汗)
ガンヘッド507
- …短SAMは「ガメラ」から特に好きになりました(ゴミです)。
シュウスイ