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「**弾を使うため反動が大きく、命中精度が低い(期待できない)」という記述は結構みかけますが、何故なんでしょう? 個人的な経験(と、経験以前の思索)から考えても、「反動が大きい」ことが悪影響を及ぼすのは「連射時の二弾目以降の命中精度」であるはずで、初弾の命中精度には反動の大きさはいっかな影響ないはずです。 単なる早とちりだろう、と無理矢理自分を納得させるこれまででしたが、この理論に基づいて「よって失敗の許されない暗殺には22口径が好まれる」という記述(細部は異なります。記憶に基づいてます)まであるに至っては…。 はたしてこの考えは間違っているのでしょうか(経験に基づいてるので間違ってるとは思ってないんですけどね)。 satoski |
- 質問者です。
「それは「二弾目以降の命中精度が低い」ことを言おうとしていたのだ」という意見もありそうですが、それならそう明記すべきであるので(そういう記述はほぼ見た記憶無し)、それ以外でのなんらかの理由付けがあれば知りたいと思っています。
satoski
- 再度すみません。
「果たしてこの考えは…」の「この考え」とは、「反動が大きいから命中精度が悪い、ということはない」という考えのことです。
satoski
- 銃口を出るまでの時間がゼロではないからなのではないでしょうか。
波タカシ
- 私の個人的な経験によれば、反動の大きな弾を使う銃は大体大きく、重く、扱いづらくなるものだと思います。(拳銃の場合)
これは初弾であっても大きく命中率に影響がある、と考えます。
暗殺には22口径が好まれると言うのは、銃器本体の性能、使い勝手と弾薬の威力と精度のバランスをとった結果22口径
が選ばれるのではないか、と考えますが。
R
- satoski さんの反動理論は、(初弾)弾丸が、銃口を離れた後のマズルジャンプ(跳起角)のみを、考えています。
しかし、反動というのは、{弾丸と発射ガスが銃身より飛び出そうとする合力}の反作用ですから、
弾丸が薬莢から抜け出て動き出したら、反動も作用を始めます。
そして、弾丸が銃口を離れようとする瞬間が、最大値となります。
弾丸が重ければ重いほど、弾速が速ければ速いほど、その反力も強くなります。
まとめ。
早い話、まだ弾丸が銃身内に有る内に,反動も生じ、銃口を上に跳ね上げようとする偶力が働きだしてます。
(銃床形状に大きく関係する事は、当然!) 且つ、その他、銃全体のブレなども始まっているわけです。
弾の威力が強ければ、当然その結果の反力=反動も強く=跳ね上げや、ブレも強く、弾丸が銃口を離れる時には、
その銃口は、あさっての方向をむいてしまっており、狙ったところには、当たりにくくなります。
と書いてて、ん?!と思う事は、例えば、陸自の106mm無反動砲や、カールグスタフは、
真に反動”零”ではないにしても、条件的に有利な訳で、命中精度は良好とでも言えるのでしょうかね!?
軌跡の発動機?誉
- >暗殺に.22口径
.22口径が暗殺等によく使われると言われるのは、発射音の小ささもあるようです。特にサイレンサーを付けると、製品によってはボルトの動く音が聞こえるほどの静音性を発揮するそうです(サイレンサー銃の成功作は.22口径が多い)。
ブラック・タロン
- みなさん書き込みありがとうございます。
さて精密な反動理論としてはみなさんの書き込み通りであると私も理解していますが(私の書き方が良くなかったのですが)、私の言いたかったのは「実用上有意な差となって顕れる位の、精度の悪化」があるのかどうか、ということでした。そうでもなければ雑誌記事などで特記しないはずですし…。
しかしそれならそれで、なんでGIGNではM29の8と1/2インチバレルにスコープとバイポッドを付けて狙撃拳銃として用いるのか、なんていう事例が納得できなくなるのです。はたまた50口径狙撃銃はろくに使い物にならんのでは…、とか。
satoski
- 質問者の方は射手としての素養がおありのようなのであまり
感じておられないようなのですが、反動の強い銃をあまり訓
練してない人が撃つと、反動を予期して銃を押し下げてしま
うフリンチングを誘発させやすいんですよ。
あと、場合によっては撃つだけでも大変なんてこともあるようです。
なんでもオーストラリア警察の訓練になぜか混ぜてもらって、
人の話によれば、同じ口径45でも、楽々撃てたグアムの減装薬
と違ってビビリまくり、となりの女性警官なんか半ベソかき
ながら撃ってたそうです。
反動が強い銃でも命中精度が高い銃はあるので、精度が
低いというよりは「撃ちにくい」、とか「使いこなすには
十分な訓練が必要」というほうが正確でしょうか。
22にかんしては、上記で言われているように銃声の問題
もあるように思います。あと銃が小型化できて目標に
近づきやすいということもあるかもしれません。
弾の威力不足は、頭部を狙ったり、多数弾を撃ったり
してカバーしてるようですね。
SAW
- >7
ツッコミで申し訳ないですが・・・(苦笑)
GIGNでは突入等のメインのサイドアームとしてリボルバーを使っていますが、口径.357Mag.のマニューリンMR73等です。MR73の長銃身モデルにスコープと二脚架を付けたものもあるようです(手元の資料に写真がある)。
ブラック・タロン
- >12.7mm狙撃銃
第1次大戦中にドイツで作られたモーゼルM1918対戦車ライフル(口径13mm単発)は、1発撃ったら肩がダメになると言われるほど反動の強烈な銃だったそうです。反動がほぼストレートに身体に伝わるボルト・アクションの上、ろくな反動軽減策(マズル・ブレーキ等)もなかったのですから当然といえるでしょうか。
翻って現代のアンチ・マテリアル・ライフルは、ボルト・アクション、セミ・オート共に反動軽減策が取られており、モーゼルM1918辺りと比べると遙かに撃ちやすい銃になっているといえるのではないでしょうか。
特に重視されているのは銃口のマズル・ブレーキの設計で、12.7mmクラスの場合、ボルト・アクションでも12ゲージのショットガンのレベルまで反動を和らげられると聞きます。14.5mmや20mmクラスになると、空気圧を利用したショック・アブソーバーをバット・プレート等に組み込んでいるものが見られます。
ブラック・タロン
- >7
50口径のいわゆるアンチマテリアルライフル(対物ライフル)はジュネーブ条約によって対人使用が禁止されているので性能がどうこう以前に“使えない”はずです。
ゴミ フォークランド紛争でアルゼンチン軍がM2銃器使って対人狙撃してたけどあれっていいのだろうか、つーか照準眼鏡つけられるのか?
紅葉饅頭
- たしかに銃口の跳ね上がりは弾頭が動き出した瞬間から始まりますが、その大きさは作用/反作用の法則にのっとります。したがって反動によって落ちる命中率は、単純に弾頭重量と銃の重量(厳密には銃の慣性モーメントと、重心と薬室の距離、口径と内圧、銃を保持する支点)の関係によって決まります。大口径の銃ではそれなりに銃自体が重いので、反動自体は大きくても、弾頭が銃口から射出された瞬間の跳ね上がり値は必ずしも大きいわけではありません。銃はそのあたりを含めて設計してあるので、人間の感情を持たないアシモが使えば、大口径でもOKのはずです。ちなみに高い命中度が求められる遠隔狙撃では、.30以上の弾丸を使うのが常識ですよね。暗殺で.22が使われるのは、近距離の場合だけだと思いますが。(私は殺し屋じゃないので、そのあたりはよくわかりません)
名なし
- ジュネーブ条約だのなんだので禁止されていても、
犯罪者には使用可能なんですよ。
だからダムダム弾系の弾薬も実際に米国の警官は拳銃に
装填してることが多いみたいですよ。
紅葉君も米国で犯罪おこすと口径50とかダムダム
弾系の弾で撃たれるかもよ。(笑)
そしてそれは合法的なんですよ。
たしかに距離によって弾薬が選択されるという
面もあるでしょうね。
SAW
- ゴミ
実際の話戦争で対物ライフル使用が禁止されていたとしてもそれが目標
に対して有効な手段である限り使用がためらわれることはないように
思います。米国がアルカイダ兵士を射殺するのに人道上の「見地」から
使用しないということは考えられんですし。
少なくとも私なら手段を選ばず確実に殺しますが(脅威を取り除く意味
でもありますし)
幻雲
- そういうこともありそうですね。
私見ですが、米兵が使用したらうやむやになり、米兵に
使用したら戦争犯罪として厳しく処断されるということ
もあるかもしれません。(苦笑)
SAW
- >ジュネーブ条約だのなんだので禁止されていても、犯罪者には使用可能なんです>よ。
いや、GIGNはアメリカの犯罪者組織ではないんですが・・・。
紅葉饅頭
- ↑これ無視してください!文の意味勘違いしてました。すいません。
紅葉饅頭
- 質問とは関係無いが、ジュネーブまもってる国は、いないんじゃない。
湾岸戦争では、アパッチから30ミリでイラク兵撃ってるし。
ベトナムでは、40ミリでベトコン撃ってるし(コレは擲弾か)
ガ島の川では、75ミリ(105ミリかな?)で日本兵撃ってるし
誰が決めたんだろう 12,7ミリで人撃っちゃイケナイて、きめたの?
空の新兵
- 直接当てなければ良いわけですよ。正味の話。
この辺履き違えている人いまだに多すぎ。
しかも、ろくすっぽ調べることもしないで。
湾岸紛争の射撃に限って言えば、米国は「直接射撃ではなく、しかも、戦意を殺ぐ
ための威嚇射撃である。よって合法である」とコメントしていますし、実際そのビ
デオも公開されています。
sorya
- ああ、なるほど。
それで全弾外れてたんですか。
私は、なんであんなに命中精度が悪いのか?と思ってましたよ。
(横から失礼しました)
Sparrow
- 命中精度は悪いよ。なんせ固定砲台とちゃうんで。
64Dのロールアウト程度の年代では、ヘリの固定武装は、車両程度には当てられる程
度の精度保証しかしてないっしょ。普通は。
マンターゲットに当てるには、よほど進化したFCS、もしくは射弾散布に応じた弾数
命をもって射撃するしかないね。
とはいえ件の射撃は高低角等を見る限り、威嚇射撃以上のものではないけど。
sorya
- あ、いや、私が見たのはたぶんブラッドレーじゃないかと……。
カメラが全然ぶれないし、視点動かないし。NHKスペシャルで見たんですが……。
二人のイラク兵が逃げていて、最初の掃射で一人が倒れて動かなくなる(ただし、直撃はしていない)。んで、逃げつづけるもう一人に撃ちまくるって奴なんですが。
Sparrow
- 威嚇射撃っていいますけど、精度が悪いってことは、まかり間違えば、命中しちゃうこともあるんじゃ……。
tomo
- ダムダム弾の使用禁止は「ダムダム弾の使用禁止に関するヘーグ宣言」で規定されています。戦時国際法なので平時に遵守する必要は無いはずです。
大口径銃の対人使用禁止は調べても具体的な記述がないので、条約名ご教授願えないでしょうか?>soryaさん
HE系の弾の対人使用禁止でしたら、サインクト・ペテルブルグ宣言で規定される「400g以下の爆発性・燃焼性物質を充填した発射物の使用禁止」に引っ掛かると思うのですが、AP系の弾に関する規定は無いです。
あえて言うならジュネーブ条約の特定通常兵器使用禁止制限条約「過度に傷害を与え又は無差別に効果を及ぼすことがあると認められる通常兵器の使用の禁止又は制限に関する条約」ですが、附属議定書に大口径銃の使用禁止は無いのですが?
ちなみに「国際条約集」2001年版有斐閣を主に調べました。
taro
- >大口径銃の対人使用禁止
法解釈上そう考えられるって事での禁止だったと思うのですが。特定通常兵器使用禁止制限条約の運用上の事ですね。この問題に関して話し合ったって話は聞かないし。
>HE系の弾の対人使用禁止
ふと思い立って調べてみたんですが、OICWの20mm擲弾って80gくらいで、OCSWの25mm擲弾は160g弱、普通の40mm擲弾も320g。……もはや誰も気にしてないようです。
tomo
- >>taro氏
tomo氏のフォローでおおよそ正解です。
現在、対人地雷をも含めて新条約を制定中です。
結構各国の思惑が絡んでドロドロですよ(苦笑)。
>>tomo氏
いや。だから、、この場合の対人使用というのは直接使用。つまりは、直接人体に
直撃させる場合に関しての話ですよ。だから、OICWの20mm HEも結局は間接的火力
ということで、一般的なHEと同じ扱いになるはずです。
きっと、今にHE破片のエネルギー規定も出てくるんだろうなぁ…。
個人的には、中途半端な威力の方が非人道的だと思うんだけど…。
sorya
- >新条約を制定中です。
>結構各国の思惑が絡んでドロドロですよ(苦笑)。
おお、そうだったのですか。それは制定が楽しみです。と言うより、個人的には妥協点の見い出し方とかの舞台裏との方が気になります。(爆)
>この場合の対人使用というのは直接使用。
あ!そうか。ご指摘、感謝です。
tomo
- tomoさんsoryaさんご教授ありがとうございます、ジュネーブ条約の解釈論なんですね、CCWはProtocolで定められた兵器に関する規定だと思ってました、国際法ってよくわからないや。
>直接人体に直撃させる場合に関しての話
原文にあたればこのニュアンスが判るかと思ったんですがだめでした、ちなみにハーグ陸戦協定 第2章23条にも同文があるので引用します。
Article 23、(e.) To employ arms, projectiles, or material of a nature to cause superfluous injury;
taro