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国際産業が16年前に発売したエアガンM29がネット上で取引されて問題となっているようですが、この銃について詳しいこと教えてください。 スナフキン |
- 続けて書きます。
報道によると「エアガンはプラスチック弾を圧縮空気で発射させる
玩具(がんぐ)で、目に当たらなければ大きなけがをすることはな
いが、M29は発売直後に、実弾の発射が可能で殺傷能力があるこ
とが判明。至近距離から厚さ2センチの杉板を貫通する威力があり、
短銃型エアガンとしては唯一、改造なしで殺傷能力があると認定さ
れた。」ということですが、
@なぜエアガンで実弾が撃てるのですか?
Aまた杉板貫通とは、エアガンとして使ったときでしょうか?
マスコミの報道ではこのあたりのことがまったくわかりません。
実弾で貫通するなら当たり前だと思うのですが・・・。
第一その実弾が入手できない!
当時のことを知っている方は詳しい情報を教えてください。
スナフキン
- ずいぶん昔の話なのでうろ覚えですが、このエアーガンは、
薬莢に蓄気して銃に装填、引き金を引くと薬莢底部を撃鉄が叩いて
薬莢前部のBB弾が飛んでく仕組みだったようです。
ここまで書くとお分かりと思いますが、銃身、薬室、撃鉄と
実銃にそろっているものが一通り揃っているわけですね。
これがモデルガンだったら、銃身にインサートが入っていますし、
普通のエアーガンだったら撃鉄が直接薬莢を叩く形式のものは
あまりなかったように思います。(エアーガンの構造はあまり
詳しくないのですが。)
ほんとうに改造なしで撃てるかどうかは解りませんが、
発売当初から改造しやすい構造だなと危惧していたら
案の定、警察の取り締まりの対象になってしまいました。
警察の考えでは、銃器に容易に改造できるものは
銃器として取り締まるという考えのようです。
このため警察ではモデルガン、エアーガンを実際に改造、
適合する銃弾を製造して発射試験を行うようです。
おそらく、文中に出ている数値は警察が改造したエアー
ガンから警察が製造した弾丸を発射した時のもの
でしょう。
これだと、警察がその気になれば鉄パイプでも銃器に改造
して適合する実弾を製造してしまいそうな気がするのですが。
(鉄パイプ所持していると銃刀法違反? 笑)
しかし、ご質問のエアーガンは、とにかく警察が「銃器
認定」したものだったはずですので、もってると銃刀法
違反になる可能性が高いのでネット販売なんかで購入する
のは危険な行為でしょう。
SAW
- あとこれは、S&WM29。
いわゆるダーティハリーが使っていた44マグナムをエアーガン
化したもので、ちゃんとシリンダーをスイングアウトできたはず
です。
SAW
- 2の補足したいと思います。
このエアガンの薬莢部は、センターファイア(実弾と同じ)になっていまして、シリンダについても実弾が入るサイズの孔が開孔していました。
また、ハンマースプリングもかなり強力なものを使用していました。
ただし、シリンダはプラスチック(ABS?)で出来ていたように記憶してますので
1発実弾を撃てば、暴発でしょうね、多分。
この銃に関しては、当時警察が、問屋、販売店で販売した経路、購入者が解る限り追跡を行い、かなり大規模に回収を行ったと記憶しています。
ネット上で取引と言うことですが、この銃に関しては所持すら非合法となりますので、機会があったとしても入手をさけたほうがいいと思います。
ほほうてい
- 記憶モードですが。シリンダーの穴は、ジャスト44口径のカートリッジが入るサイズでした。けど、実弾を撃ったら銃が壊れ、銃身から弾丸が飛び出す前に、ガス漏れで弾丸が途中で止まってしまうように設計されてたとのことです。警察は、そんなコクサイM29を補強して、22口径の弾丸で発射実験を実施。その結果、発射可能と判断し、摘発に踏み切ったとか。
構造だけを見れば、実弾の火薬の部分にガスが詰まっただけのモデルガン以上にリアルなものでした。でも、樹脂製。拳銃としての実用性を持ち合わせてません。しかし、一部部品を金属製に置き換えることにより、数発は撃てたようです。
ちなみに当時のマニアの反応は、「やっぱ摘発されちゃったよ〜」というものでした。
ツカドン
- ところでコクサイM29ですが。警察見解はさておき、司法判断はどうだったのでしょうか? コクサイM29を所持してたことで銃刀法違反で起訴され、最終的に有罪が確定した人はいるのでしょうか?
ツカドン
- >2
>このため警察ではモデルガン、エアーガンを実際に改造、
>適合する銃弾を製造して発射試験を行うようです。
>5
>警察は、そんなコクサイM29を補強して、22口径の弾丸で発射実験を実施。
>その結果、発射可能と判断し、摘発に踏み切ったとか。
警察はそんなことまでするんですか?そんな暇があるのなら、最近犯罪を頻発している不法残留外人をもっと取り締まって欲しいところです。
それにしても22口径とはいえ実弾で杉板1枚とは威力少なすぎはしませんか?
アーチェリーとかの方がよっぽど威力ありそうな気がしますが・・・・
かなり無理して難癖つけているみたいですね。
スナフキン
- >7
事実、22口径でも当たり所が悪ければ人は死にますし、モデルガンを改造するバカがいるのも事実です。
ガンヘッド507
- >7
日本において発砲可能な銃の脅威がどれほどの物か考えてみてください。
1、2発撃って威嚇しただけでもパニックになるのは容易に想像できるはずです。
(外見が精巧なら尚更)
だーくまたー
- 現在と当時では状況が違いますからね。
当時は、その筋の人もトカレフでなく改造銃を持ってる方がおられたようですし、外国人犯罪も今ほどは多くなかったからですね。
SAW
- そういえば、警察が押収したルガーのモデルガンを改造して発射したら1発で銃がバラバラになり弾丸も余り飛ばなかった(板に傷つけたくらいだったかな)のにこれは銃器だと主張して裁判になった「バラバラルガー事件」なる事件があったような覚えがあるけどあれはどうなったのかな。
まあ、確かにちょっと「無理してる」印象のある事例もあったみたいですな。
個人的にはこの程度では「銃」でなくて「爆弾」として取り扱ったほうがよさそうな気も(笑)
SAW
- エアソフトガン(以下ASG)って、法的に微妙な位置づけにありますね。
銃刀法は、実銃を「金属性の弾丸を発射でき、殺傷能力のあるもの」と定義してます。多少の改造で、そのような能力を獲得できるものも実銃です。金属製じゃなくて「金属性」とは何か? 「殺傷能力」とは何か? 「多少の改造」とは何か? この時点で、かなり曖昧です。罪刑法定主義の見地から、ちと問題があります。
どうやら「金属性」とは、金属のように硬いという意味のようです。極端な話、柔らかくなければ「金属性」になる可能性もあります。
片や「殺傷能力」ですが。「殺」は人を殺せる威力ということで、だいたいの予想はつきます。けど、「傷」となると・・・。
刑法の傷害罪(204条)では、傷害とは、人の生理的機能を害すること及び身体の形に重要な変更を加えること、とされてます。キスマークを傷害と判断した裁判例もあります(東京高判昭和46年2月22日)。
キスマークで傷害になるなら、ASGのBB弾による肌の痣も傷害と解釈できます。そして、プラ製のBB弾は、ゴムや紙のように柔らかい物体ではないので、金属性とも言えます。
つまり、ASGは現時点でも、法の解釈・運用次第では立派な実銃なんです。ASGだけじゃありません。他にも実銃と認定しようと思えば認定できるものは沢山あります。アーチェリー、ボーガン、バッティングマシーン、水道管等々です。
これらの物を所持してることを口実に銃刀法違反で逮捕することはできるでしょう。地下鉄サリン事件の際、文房具のカッターナイフを所持してただけで逮捕された信者もいました。ただ、細かな条件が行政規則などで他にも色々と付記されてるので、本当に極端な場合でもなければありえない非現実的な仮定の話ですが。
銃刀法とは、かくも曖昧なものなんです。
多少の改造で実弾を撃てるASGを発売したメーカーにも問題はあります。けど、我が国の法体系が、このようなメーカーの冒険を許してるのも事実です。
ASGの爆発的な普及に法整備が追いつかなかった実情も理解できます。でも、いい加減、玩具の銃を取り締まる専門の法を作ってほしいですね。コクサイM29事件の際、それに対応した新法が制定されていれば、少なくとも後発のM40事件は防げたはずです。
ツカドン
- >12
正しくは「金属性の弾丸を発射でき、かつ発射装置を有する殺傷能力のあるもの」ですので、水道管は銃には当たりません。
ということは昔の大砲のように、松明の火を直接火口に当てて点火する砲は所持してもいいのかな?
下手な改造銃よりよっぽど危険だと思いますが・・・・
まぁ警察のやることはいつも曖昧ですね。誰がどう見ても私営の博打に他ならないパチンコが、景品交換所(というより現金交換所)が別の建物にあると言うだけで博打に当たらないということで黙認されているくらいですから・・
それでいて届出内容にちょっとでも不備があると、取り締まるぞと言って脅してくる。国営暴力団と言われる所以でしょうか。パチンコ業界からの献上金がいかほどなものか、知りたいところです。
玩具メーカー
- 水道管でも薬室に該当する部分があれば実銃だと、元検事現弁護士の河上和雄氏がインタビューで答えてました。ライターで熱せれば銃弾が発射に至るので、激発装置については厳密に解釈する必要はないとのことです。
ソースは、日テレのM40告発ニュースでのインタビュー。河上和雄氏は有能な検事でした。ですので、多少の疑問はありますが、その発言を無視できません。
実際に水道管を所持してるだけで起訴しても、まず間違いなく無罪になるはずですが。
ツカドン
- 今、銃刀法を読み返してみたんですが。第2条で「この法律において「銃砲」とは、けん銃、小銃、機関銃、砲、猟銃その他金属性弾丸を発射する機能を有する装薬銃砲及び空気銃(圧縮ガスを使用するものを含む。)をいう」と書かれてます。アーチェリー、バッティングマシーン、ボーガンは装薬銃でも空気銃でもないので、銃砲じゃないですね。事実上、取り締まる法規がないということで、野放し状態です。
間違えてましたんで訂正しておきます。
ツカドン
- 水道管所持では逮捕できても、ボーガン所持では逮捕できない。
なんとの変な法律ですね。もっとも武器集合準備罪とか危険物なんたらとか、
適当な言い訳を作れば逮捕できるのでしょうけど。
そういえば昔、Tガン(だったかな?)とかいう水道部品を使った拳銃がありましたね。
通りすがり
- んーと。気になった点がひとつ。
「BB弾」で本当に2cmの杉板抜かせるの?(笑)
いや。普通に考えれば(一般的な木材のせん断強度的にって意味)、ポリイミド系も
かくや?ってな強度が無きゃ無理だと思うんだが。密度が低いし>プラスティック
sorya
- >17
BB弾ではなく、本来BB弾を発射するはずのM29に改造して威力を弱めた実弾を使用したら2センチの杉板が貫通できた、という意味ではないでしょうか?この改造弾の製造やそれに適合できるような銃の改造が一般人に容易に行えるかどうかが、議論の的になっているようです。専門家にしか行えない改造なら、警察の横暴ということになりますからね。最も専門家ならNC旋盤使えば、モデルガンをコピーして、簡単に実銃が作れるでしょうが。
通りすがり