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1322 M1ガーランド短小版や99式騎兵銃などライフル(特に大きな口径)が銃身切り詰めを行うと、衝撃増加、銃口から火が出る、発射音大等になる理由が分かりません。またこれ以外に出る悪影響はありますでしょうか。教えてください、お願いします。
紅葉饅頭

  1. 訂正:ライフル→ライフル弾を使用する銃
    追加:英空軍の特殊装備でKガンなる超短銃身の機関銃があったそうですがそれについても上記の問題等起こらなかったのか説明お願いします。また拳銃弾を使用するものではアパッシュ・ピストル、リード・ナックルダスター・リボルバー等銃身の“無い”物がありますが、拳銃弾ではそれらの問題は起こらないのでしょうか?
    注文が多くてすいません。よろしくお願いします。
    紅葉饅頭

  2. 弾丸が銃口から飛び出した後も銃身内の燃焼ガスは高い圧力を持ち、銃口からいきおいよく噴出する燃焼ガスは反動の一部を担います。銃身を切り詰めると減圧前のより高い圧力のガスを噴出することになり、より大きな反動、発射音大となります。また弾丸発射時にすべての発射薬が完全燃焼を終えているわけではなく、銃身を切り詰めると未燃焼ガスもより多く噴出することになり、発射炎も大きくなります。拳銃においても基本的には同様ですが、極端に銃身が短い場合はちとわかりません。
    epitaph

  3. 紅葉饅頭 さんに質問です。
    >.衝撃増加
    Q1.何の衝撃ですか?  廻りへのブラスト効果ですか?

    epitaph さんに質問です。
    >.銃身を切り詰めると〜、より大きな反動
    Q2.そうすると、戦車でいえば、短砲身の戦車砲の方が 反動が大きいのですか?(砲重量差を無視した場合)
    一般的には、短砲身=低初速=低圧砲=低反動=軽量砲と考えられるんですが!!
    Q3.短砲身ですと、圧力は高くても弾や砲に影響を与える絶対ガス量が少ないと思いますが、どうなんでしょうか?

    軌跡の発動機?誉

  4. >3.Q2.一般的には、短砲身=低初速=低圧砲=低反動=軽量砲
     私は戦車砲に関してはあまり詳しくはないのですが、戦車砲や機関砲では一般に長砲身化に伴い薬莢容積も増大させ発射薬量を増加させてますよね?質問のケースは同一の弾薬で銃身長をより短くした場合にどうなるかの話なので、この場合は異なると思います。もし同一弾薬でも長砲身化した方が反動が大きくなる、という趣旨でしたら別ですけど・・・

    Q3.短砲身ですと、圧力は高くても弾や砲に影響を与える絶対ガス量が少ない
     燃焼ガスによるエロージョンの話でしょうか?同一弾薬で銃身長を変化させた場合と、銃身長の変化とともに発射薬量も増減させた場合とでは話がまったく違ってきますので、ごっちゃにしてしまうといけないと思います。一般に薬量を多くする(長砲身、大口径化する)とエロージョンも早く進むと認識してます。

     ちなみにQ1.については射手への反動と解釈しました。
    epitaph

  5. >3 Q,1 書き方が悪かったです、すいませんepitaphさんが回答してくださったとおり肩への反動です。
    あと、廻りへのブラスト効果ってなんですか?
    紅葉饅頭

  6. >銃身切り詰めに伴う悪影響
     余談っぽくなりますが、自動銃で短銃身の場合、極端に短いと作動機構によっては作動不良が起きることもあり得るようですね。
     AK74の超切り詰め版であるAKS74Uは、銃口部に筒状のパーツを備えています。この部分は、短銃身でのガス・ピストンの作動不良を防止するためのガス拡散室の機能を持っているそうです。
     極端な短銃身のため、銃身先端からガス・シリンダーに繋がるガス導入孔までの距離が短く、ガス・ピストンが作動に充分な圧力を得られない(作動する前か途中で銃口から発射ガスがあらかた抜けてしまう?)ためのアイデアだそうです。

     この件についてはここの過去ログでみなとさんと少々議論しましたっけ(^^ゞ(苦笑)そーいやこの件某先生に訊こうと思ってまだ訊いてないや・・・(をい)
    ブラック・タロン

  7. >3.失礼しました。言葉が足りませんでした。同一弾薬として、砲身(銃身)の長、短を考えます。

    そもそも”反動”とは何でしようか? 反動を起こす要因は?
    ・反動主要因は、弾頭重量(投射重量)と弾速(初速)です。(つまり弾が離脱する反作用)
    ・次要因が、燃焼ガスの噴出重量や噴出速度そして圧力(腔圧)。
    ・次々要因が、燃焼ガスが噴出後、砲口先端面を押し戻す力。
    と考えます。(すべての項目値、大ほど 反動生成する)

    そうすると同一弾薬での短砲身(銃身)化の場合、おのずと答えが推定されます。
    ”全体反動は減少する。しかしながら、前方重量が軽くなった分、マズルジャンプは拡大傾向になる。” と思います。

    〜?誉

  8. むしろ”装薬が燃焼しきる前に銃口より出る場合があるので,反動は同等かやや減少する。
    だが後座体重量が軽くなった分、後座衝力が増すので衝撃増加となる。
    また噴出ガス圧が増加するので、マズルジャンプ・銃口炎・発射音等が拡大傾向になる。”のでは?
    (思い違いなら申し訳ありません)
    雪男

  9. epitaphさん>
    銃砲の反動は、発射ガスの運動量+弾丸の運動量+αですんで、仮に砲身を切り詰めても、反動自体は大きくなりません(作用反作用の法則だけで考えられます)。あと、後座体の重量が軽くなっても、反動自体は大きくはならないですが、重量が小さくなるぶん、後座体の移動速度が大きくなりますんで、反動がマイルドじゃなくなります。

    α

  10. 自分の回答↑へのツッコミなんですが、砲身が短くなると、反動の内のライフリングの抵抗(抜弾抵抗)分の運動量が減るんですよね。ので、装薬の燃焼が砲身長さと関係しない場合は、若干ですが、反動が減少する傾向があると予想されます。
    んで、本題への回答ですが、
    衝撃増加の理由:後座体の重量低下による反動がマイルドじゃなくなるため。
    銃口から火がでる:発射薬が不完全燃焼状態で銃口から発射ガスとともに飛び出してきて、外部で燃焼するため。
    発射音:銃口から火が出ると同じ理由。
    では、ないでしょうか。
    α

  11. >誉さん、雪男さん、αさん
     後座体重量の減少による反動の衝撃増加とマズルジャンプの増加、これらはおっしゃる通りと私も思います。(2.のレスでは書き忘れてました。)しかし私が考えていたのは次のようなことです。

     誉さんがおっしゃられるように、一般に「弾丸による反作用」>「燃焼ガスによる反作用」ですが、銃身の長さを変化させた場合にどちらがどれだけ増減したか、その合計によってトータルの反動エネルギーの増減が決まります。そして私は「銃身を短くした場合の弾丸の反作用の減少分」よりも「銃身を短くした場合の燃焼ガスの反作用の増加分」が大きくなるのではないかと思っていたわけです。(もちろん極端に銃身が短い場合は除きます。)しかし私も絶対にそうだと言い切れるほどの確信はなく、これ以上のこととなるとわかりません。知識不足で申し訳ありません。m(_ _)m

    >ブラック・タロンさん
     過去ログは目を通していたつもりでしたが気付きませんでした。もう一度調べ直してみます。
    epitaph

  12. あっ、書き忘れてましたが、廻りへのブラスト効果というのは発射ガスが銃口付近にいる物(人)に当たることです。
    epitaph

  13. >6. あっれ〜、僕何か書きましたっけ?過去ログ過去ログ(笑)
    みなと

  14. >11&13
     あ、6でわしが書いた過去ログとは、確かライフルの消炎器に関する質問スレッドでAKS74Uについて触れたときの話です(;^_^A(笑)
    ブラック・タロン

  15. >8.後座衝力
     この言葉は、鉄砲屋さんより、大砲屋さんがよく使用しますね。

    >10.ライフリングの抵抗(抜弾抵抗)
     それは ”阻害効力”の事ではないでしょうか?!それとも ”駆動力”の事?!
     ”抜弾”とは、薬莢より弾頭が飛び出そうとする事と思います。

    >11.銃身を短くした場合の燃焼ガスの反作用の増加分
     燃焼ガスによる反作用や燃焼ガス運動量は、弾丸から得る同様力から較べれば微々たるものですし、
     短銃身(砲身)化しても、燃焼ガスの力は増加しません。

     ガスの圧力は、銃身などの密閉空間においてこそ高くなるもので、銃口後の開放空間ではそんなに高くなりません。
     (少なくとも、銃身内最高腔圧の数%以下)
     又、ガス圧に起因する力で−−−包底圧=バック・スラスト=(腔圧:Pkg/cm2X便宜上薬莢断面積:Scm2)は、
     本件の銃の反動とは、概念が違う物でしょう。 あえて言えば、機関部に加わる力としましょう。
     {ストレートブローバックの銃では、重要な力ですが!}

     実際に、世の中の銃で、「短銃身タイプになったら、マズルブレーキが付属された。」という銃はお眼にかかりません。
     消炎器が付属、或いは大型化した銃なら、有ったかな!?

    〜?誉

  16. 軌跡の発動機?誉さん>

    申し訳ありません。説明不足ですね。もう少し詳細に説明します。

    砲弾の加速に関するエネルギー的な概念は以下の通りです。

    発射薬の燃焼エネルギー=発射ガスの運動エネルギー(※1)+弾丸の運動エネルギー+砲身と弾丸の摩擦抵抗エネルギー+α(※2)・・・式1

    ※1:この場合の発射ガスの運動エネルギーは、弾丸の加速に使用されなかった残りのエネルギーことです。
    ※2:αは運動エネルギーに変換されなかった熱、音、振動、電磁波などのエネルギーです。

    次に反動[Recoil]のエネルギー的な概念は以下の通りです。

    反動のエネルギー=発射ガスの運動エネルギー(※1)+弾丸の運動エネルギー・・・式2

    摩擦抵抗のエネルギーは、砲身の長さと比例します。砲身が長ければ長いほど、このエネルギーは大きくなります。

    式1から発射薬の燃焼エネルギーが一定であれば、砲身と弾丸の摩擦抵抗エネルギー(抜弾抵抗×砲身長さ)が大きくなりますと、そのエネルギーの損失により、相対的に、発射ガスの運動エネルギー+弾丸の運動エネルギーが小さくなることが判ります。この結果、反動のエネルギーは小さくなります。

    ということで、砲身が短くなると、発射薬の燃焼に影響が無いと仮定とすれば、反動は大きくなります。

    ただし、砲身を短くして、発射薬の燃焼に影響が無いと仮定するのは、無理があります。
    というのは、銃砲では、砲身内で最も効率よく加速できるように、砲身長さと発射薬量を調整してあります。これを無視して、砲身を短くすれば、発射薬の燃焼エネルギーによる理想的な加速が行われないでしょう。これにより、ブラストが多くなったり、発射音が大きくなったりするのでしょう。

    また、発射薬の燃焼エネルギーの内、砲身と弾丸の摩擦抵抗で損失するエネルギーは、3%程度といわれていますので、実際のところ、これが大きく影響するとも思えません。

    以上です。
    α

  17. >16.αさんへ   うーん、物理学は苦手なんで なんとも疑問が!!  式1にて−−−−
    1.銃身(砲身)が長くなれば、確かに摩擦抵抗エネルギーは増加するでしょう。
    そして、
    2.銃身(砲身)が長くなれば、同時に弾丸速度(初速)も上昇するのは現実です。→弾丸の運動エネルギー増加。
    3.弾丸速度(初速)が上昇するのですから、発射ガス速度も上昇のはず。→発射ガスの運動エネルギー増加。
     (それとも、弾速が上がると、「弾丸の加速に使用されなかった残りのエネルギーこと」だから、
      逆にガス速度は下がるのですか? ガスの絶対質量が下がるのですか?)

    つまり、銃身(砲身)が長くなれば、各項目が増大し、左辺:発射薬の燃焼エネルギーが一定の式では、
    その分最右辺 +α値が下がるしかないです。 この+αというのが、例えば、砲口後の発射炎や音圧の低減に
    現われている(銃身が長くなれば炎や音は少いという現実)。と仮定しますが、いかがでしようか!?

    一般に、全発射薬エネルギーを100とした時、弾丸エネルギーに30%、熱や摩擦に30%、残り40%が銃口噴出ガス
    に費やされるといいます。 具体的数値を1式に代入して計算してみたいですね!!

    〜?誉

  18. 軌跡の発動機?誉さん>

    自分の考えを伝えるということは、難しいことですね。では、再度、説明を試みたいと思います。

    >2.銃身(砲身)が長くなれば、同時に弾丸速度(初速)も上昇するのは現実です。→弾丸の運動エネルギー増加。

    まずは、貴殿には、釈迦に説法になるかとも思われますが、砲弾の加速の概念から。
    砲身内の弾丸の加速の概念図を図0〜3に示します。「−」が砲身、「○」が弾丸、「□」が発射薬、「■」が燃焼中の発射薬、「*」が燃焼ガスとします。発射薬が点火されますと、発射薬は逐次燃焼し、燃焼ガスを大量に発生させます。弾丸は、この燃焼ガスの圧力により加速され、砲口付近で最大速度となり、放出されます。難しいのは、発射薬の燃焼速度で、発射薬の燃焼が速すぎると、砲身内圧が上がりすぎて、砲腔内を傷めたり(エロージョンですね)、酷い場合は、砲身破裂なんてことになります。そのため、実際の砲では、砲身長さと、砲身の強度、必要な弾丸の初速などのデータから、理想的な燃焼速度の装薬を選択し、その量も決定されているわけです。

    これから判るように、その砲身で、理想的な発射薬の種類と量が選択されている場合には、砲身の長さを単に長くしても、弾丸の初速は上がりません(むしろ下がるでしょう)。逆に、短くすれば、初速は確実に下がります。

    図の下へ続きます。

    図0 ↓点火前
    ――――――――――
           ○□□
    ――――――――――

    図1 ↓点火後1
    ――――――――――
          ○*□■
    ――――――――――

    図2 ↓点火後2
    ――――――――――
        ○***□■
    ――――――――――

    図3 ↓点火後3
    ――――――――――
    ○*******■■
    ――――――――――

    >3.弾丸速度(初速)が上昇するのですから、発射ガス速度も上昇のはず。→発射ガスの運動エネルギー増加。
    >(それとも、弾速が上がると、「弾丸の加速に使用されなかった残りのエネルギーこと」だから、逆にガス速度は下がるのですか? ガスの絶対質量が下がるのですか?)

    発射薬の燃焼エネルギー(化学反応のエネルギーですね)は、熱、振動、音、電磁波などに変換されます。このエネルギーは、発射薬を構成する分子の運動を促進させ、結果として圧力が上昇します(熱力学のお話になります。気体の状態方程式、ボイル・シャルルの法則などがあてはまります)。なお、すべてのエネルギーが圧力に変換されるわけではなく、多くは、熱、振動、音、電磁波などのまま失われます。
    砲身内では、この圧力により、弾丸が加速されるわけですが、弾丸の加速に使われなかった圧力の一部は、燃焼ガスの運動エネルギーとなります。また、ここでは表記しない方が判り易いのですが、反動にも関係しますので、あえて表記しますが、砲身と弾丸の摩擦抵抗のエネルギーも、エネルギー損失の一部になります。

    これらを式で表現すると、式1のようになります。

    発射薬の燃焼エネルギー=燃焼ガスの運動エネルギー(※1)+弾丸の運動エネルギー+砲身と弾丸の摩擦抵抗エネルギー+α(※2)・・・式1

    ※1:この場合の発射ガスの運動エネルギーは、弾丸の加速に使用されなかった残りのエネルギーことです。
    ※2:αは運動エネルギーに変換されなかった熱、音、振動、電磁波などのエネルギーです。

    結論を言いますと、弾丸付近のガスの最終速度のみに着目することは、ほとんど無意味です(ガス全体の運動エネルギーについて考える必要がありますので)。

    >その分最右辺 +α値が下がるしかないです。 この+αというのが、例えば、砲口後の発射炎や音圧の低減に
    >現われている(銃身が長くなれば炎や音は少いという現実)。と仮定しますが、いかがでしようか!?

    同意します。また、私は、前の文章で、同意見を以下のように述べています(判りにくかったかしら?)。

    >ということで、砲身が短くなると、発射薬の燃焼に影響が無いと仮定とすれば、
    >反動は大きくなります。

    >ただし、砲身を短くして、発射薬の燃焼に影響が無いと仮定するのは、無理があります。
    >というのは、銃砲では、砲身内で最も効率よく加速できるように、砲身長さと発射薬
    >量を調整してあります。これを無視して、砲身を短くすれば、発射薬の燃焼エネルギ
    >ーによる理想的な加速が行われないでしょう。これにより、ブラストが多くなった
    >り、発射音が大きくなったりするのでしょう。

    以上です。これで回答になっているでしょうか?
    α

  19. 余談ですが、どこかで話題になった(車両関係でしたっけ?)。砲口制退機(マズルブレーキ)は、弾丸の加速に使用されなかった、燃焼ガスの運動エネルギーを利用して、反動を減少させる機構ですんで、弾丸の速度に影響することは、基本的にはありません(設計の問題等の原因で、結果として影響を与える可能性はありますけど)。
    α

  20. えーと。。。反応熱は断熱膨張時の音速(=ガス流速)に寄与するんですが(涙)。
    同じ圧力・媒体@室温と比べてみれば一目瞭然でし。
    sorya


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