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地雷についてなんですが、「近年紛争地帯における地雷処理作業が難航云々」といったことをよく聞きますが、WW2で登場した地雷狩り戦車等で除去ができないのでしょうか? また、対人地雷と対戦車地雷の除去作業の違いはあるのでしょうか? 地雷は近年とても安価で製造できると聞いていますが、WWIIからの進歩の過程はいかなるものなのでしょうか?(例えばハイテク地雷みたいな・戦車には反応せず対人のみとか)どなたかご教示下さい。宜しくお願いします。 なっちー |
- 地雷処理車両や地雷爆破装置というのは高価なもので、しかも 100% 確実ではありません。また、どちらも人家の入り組んだ市街地で使うには不便です。
>対人地雷と対戦車地雷の除去作業の違い
図体が大きくて信管感度が鈍く、埋められる場所が限定される対戦車地雷の撤去は比較的容易です。ただし対戦車地雷撤去を妨害するため対人地雷をペアで設置する事もあり油断はできません。
対人地雷は手榴弾程度の小型サイズのものがあり、市街戦の後などは所構わず設置されているので厄介です。場所さえわかれば爆薬を仕掛けて粉砕する事が可能ですが、小型なうえプラスチック製のものも多く検出が非常に困難です。ロボットも開発されていますが、いまだ手作業を上回る確実な検出方法が確立されていません。
>WWIIからの進歩の過程はいかなるものなのでしょうか?
対人地雷は数作ってナンボという兵器なので、あまりハイテクは用いられていません。最近多用されるのは殺害より傷害を狙った低威力地雷で、これは「殺してしまえばそれまでだが、手足を吹っ飛ばせば後方送還・治療看護にあたる分の兵力を間引くことが可能」という冷酷な計算に基づいています。紛争の跡地で子供の手足を奪うのは主にこれです。
また撤去を困難にするため外形が同一で感圧式・接触式・傾斜式など作動原理の異なる信管を持つ地雷があり、3〜5回など複数回の接触で初めて作動する信管(先頭の一人ではなく縦隊の真ん中で炸裂させる事を狙った)もあります。二段炸裂式で空中に飛び上がってから爆発(踏んだ本人だけでなく周囲数メートルをまとめて殺傷)するタイプ(跳躍地雷)、特定の方向に散弾を撒き散らすタイプ(指向性地雷)もあります。
ささき
- >WW2で登場した地雷狩り戦車等で除去ができないのでしょうか?
ドイツなどではレオパルト1の車体を流用した専門車両もあるようです。
ただ、使えるところは畑等に限られてしまいます。
>対人地雷と対戦車地雷の除去作業の違いはあるのでしょうか
対人地雷は、どこにでも仕掛けられるし、何年も経つと反応しないほど埋もれた」り、または雨等で流されたりしてどこにあるか判らないところが問題ですね。
処理の仕方は掘り出せるものは掘り出し爆破処分(信管排除のあと焼却というのも
ありますが)出来ないものはその場で爆破処分
もっとも問題なのは「どこにあるのか」なんですけど、なんか最近日本の民間メー
カーで土中の地雷を一瞬で画像化できる装置が出来たようで、各国から注目されて
いるようです。
対戦車地雷は設置場所は容易にわかるし、人間様には反応しないので(よほど巨漢なら反応するけど。小錦か曙とか超重量級相撲取り)発見は容易といえますが、
必ず対人地雷がセットで埋設されているので注意が必要。
また、間違えなくトラップが仕掛けてあるので掘り出そうなんて考えてはいけません。(対戦車地雷自体にトラップ機能があるのが多いです)
その場で爆破が原則です。(信管除去も危険な場合がある)
>WWIIからの進歩の過程
対戦車地雷だと昔は圧力のみだったのが、圧力のみだと地雷ローラでいとも簡単に
処理されてしまうので時間差をおいて作動したり、爆圧で作動しないように振動や
磁気が無いと作動しないものがあります。
対人地雷は踏むとモンロー効果で足に穴をあけ死に至らしめることはないが、小型
で非金属製のものと、跳躍して空中で破裂する手りゅう弾のようなものが主です。
問題となっているものの多くが、前記のタイプのものですね。
あとは、作動原理を電気発火式として、電池などを内蔵しある一定期間経過すると
無効化するものがあります。充電電池を使えば、充電量により作動期間を制御できます。
はいどーも
- ゴミです。
米国では次世代の地雷として対ヘリ地雷なんてものも研究開発されている
とか。
対人地雷でも踏んだその場で爆発するのではなく圧力を感知するとホップ
アップして上空数メートルで爆発し破片を飛び散らすものもあります。
詳しくは知りませんが対ヘリ地雷なんてのもおそらく赤外線センサー
等でヘリの接近を感知し目標近くに地雷をホップアップさせ爆発しその
調整破片でヘリもしくはその人員を殺傷する類いだと思います。
対人地雷禁止が世界中に広まれば(現時点では大変に“甘い”考えですが)
自立行動が可能な無人兵器なんてのが地雷の変わりを勤めるやもしれません
ね。
幻雲
- >地雷狩り戦車
地雷狩り戦車などの軍隊保有の地雷処理車両は、
「味方部隊の地雷原通過を可能とする」が目的なので
極端な話、その地域が地雷の処理によって穴ぼこだらけになろうとも、完全に除去できなくて残りの地雷がそのまま機能していようとも、戦車・装甲車・歩兵などが安全に通過でき、任務に支障がなければ別にかまわないわけです。
ゆゆゆ
- >3 対ヘリ地雷
オーストリアのヒンテンベルガー社が“ヘリキル”という対ヘリ地雷を開発、兵器見本市ユーロ・サトリ'96に出展している旨の記事がGUN誌の96年10月号に掲載されてました。
写真がありますが、仰角の付いたセンサーとクレイモアを三脚に載せた様なデザインですね。
詳しいことは私にも判りませんが、報告まで。
ハンプデン
- 日本のどこかの大学が電子機器メーカと共同で開発した新型の地雷探知機
は電波を対象物へ発射しその反響波によって対象物が地雷なんかそうでは
ないのかを判断できるとか。
金属探知機に反応しない木製やプラスチック製の対人地雷にも効果があり
この探知機を開発したメーカーでは将来的にはロボット(日本の得意分野
っすね)にこの地雷探知機を取り付けて安全に対人地雷を除去できる
ようにしたいようです。
アップルパイ