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1298 一般に対戦車ミサイルなどの弾頭として用いられる、成形炸薬弾はどのくらいの厚さの装甲を貫通させる事が出来るのでしょうか?
YF−23A

  1. 戦車砲用のHEAT弾で弾径の4〜5倍
    対戦車ミサイルなどのは6〜8倍といわれています。

    一例だとパンツァーファウスト3が弾径110mmで貫徹量が700mm以上
    125mmレフレクスミサイル(T80/T90戦車搭載)が800mm以上
    サガー対戦車ミサイルが弾径120mmで450mm以上
    サガーの値が低いのは弾頭設計が古いため。当時は一般的に4〜5倍といわれていました。
    M60戦車用105mmHEATが475mm
    というのが一般に知られています。
    はいどーも

  2. >1.
    戦車砲弾と対戦車ミサイルのHEATで装甲貫徹力に差が出るのは
    弾体回転の有無から来るものですね。
    フランス製戦車砲弾のHEATや滑腔砲から発射されたものは
    対戦車ミサイル等のものと(径が同じなら)同等の貫徹力という事
    だと思いますが?
    タイ駐在員

  3. ゴミレス。ず〜っと以前に「フランスのベアリング付き旋条砲成形炸薬弾は何故「G」弾なのか」という質問がありましたが、Tony Williams 氏の著書によると開発者 Gessner の頭文字だそうです。
    ささき

  4. >3
    なるほど「対ゴ○ラ弾」ではなかったのですね(質問したモノ)
    (N)

  5. >2
    同じ径で同じスタンドオフであれば戦車砲用HEAT弾も対戦車ミサイルも同じ貫徹量
    ですが、戦車用HEAT弾は、弾の全長に制約を受けるためスタンドオフを最適に取ることが出来ず最大貫徹量が活かせません。
    対戦車ミサイルの方は設計に自由度が高いので、最大の効果(貫徹量)を生かすこと
    ができるのです。

    フランスのG弾は二重構造(外殻回転、内殻無回転)とすることで貫徹量を増すよう
    設計されたHEAT弾ですが、同口径の翼安定HEATに比べコーンの直径が小さくなるた
    め、結果的に貫徹量が少なくなってしまう欠点がありました。
    はいどーも

  6. 陸自の「96式40mm自動てき弾銃」で使用する、対人対軽装甲てき弾の貫徹量は200mm前後位あるのかな。
    地上に落ちれば破片効果で、装甲版などに当ればHEATとして作動するようなのですが、どんなカラクリがあるのでしょう?
    ガンヘッド507

  7. >6
    200mmは無いと思います。
    理由は、旋動弾であることとスタンドオフが短いこと。
    あっても100mm程度、実質80mm程度だと思います。

    はいどーも

  8. >6.7.
    いつもお世話になっているFASに本家、米軍40mm弾の解説が有ります。
    これによりますと、HEDP (high-explosive, dual-purpose)弾で、スチール板貫通長50mmとなっています。
    意外に貫通能力が低いですね。 二兎を追う物は一兎も得ず なんでしょうかね!

     http://www.fas.org/man/dod-101/sys/land/m433.htm
     http://www.fas.org/man/dod-101/sys/land/m430.htm

    軌跡の発動機?誉

  9. ありがとうございます。
    80〜100mm程度ですか。まあコレくらいあれば軽装甲車両相手なら十分なのかもしれないですね。
    この弾ってM203やM79でも発射できるんでしょうか?
    ガンヘッド507

  10. >9
     ○年前の総火演で隊員に聞いてみたところ、「96式は米軍規格の弾も使える」と答えたように記憶しているので、逆も可ではないかと推測します。
    ブラック・タロン

  11. 96式40mm対人対軽装甲てき弾の公式諸元は
    http://jda-clearing.jda.go.jp/kunrei/i_fd/iz1996c6001.html
    の仮制式要綱に図面とともに載っています。
    当然のことながら破片効果範囲及び装甲貫徹量は「秘」のため記載されていませんけど。
    構造図から、HEAT弾である事が判ります。
    スタンドオフも1d(d=コーンランナーの直径)しかないので、旋回無しで直径の2倍程度になります。
    破片効果は弾殻が破片になりやすい材質を用いているのだと思います。
    はいどーも

  12. 皆さん回答をどうも有り難うございます。HEAT弾ってかなり強力ですね。予想以上でした。ところで、どこかで「銅版を戦車の向けて発射して破壊する」という兵器を耳にしたのですが、どう言うものなんでしょうか?
    YF−23A

  13. >12
    自己鍛造弾の事でしょうか?
    これはMLRSの対戦車子弾などに採用されているもので、HEATに似ていますがライナーの設計・材質が異なり、炸薬の爆発によってライナーを弾頭状に
    瞬時に鍛造して、それが車体上部から突入するというものです。
    スウェーデンのBILLもこれだったような・・・(記憶モード)
    タイ駐在員

  14. あ、思い出しました! 確か、“ファイヤー・アント”という名前の無人攻撃用ロボットに搭載されているものでした。アメリカ軍が研究開発していて、TVで実験の模様が放送されていました。外見的には四輪の小型バギーのような胴体の上に、円筒形状の“銅版を発射する”対戦車兵器が搭載されていました。映像では、ロボットの数十メートル前方を、標的用の戦車(M48だと・・・)が横切り、ロボットがリードを取って発射! 戦車の砲塔部分に直撃し、大爆発を引き起こしました。しかし、発射の衝撃でロボットも粉々になり、以後開発は中止されたようです。(スカパー ディスカバリーチャンネル “驚異の機械 〜ロボット〜”より)
    YF−23A


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