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1294 映画「ガメラ2〜レギオン襲来〜」で自衛隊員「永島利行(階級不明)」
がNTTの通新施設に潜り込んだ小型レギオンを射殺するシーンで使用
した拳銃について教えてください。
バンコマイシン

  1. 『SIG/ザウェルP220』です。スイスのSIGとドイツのザウェル.u.ゾーン社が1976年に共同開発した軍・警察向けのセミ・オートマチック・ピストルです。装弾数こそ8発+1と少ないものの、ダブル・アクション・トリガー、AFPB(オートマチック・ファイアリングピン・ブロック:撃針を自動的にロックする内部安全機構)、ハンマー・デコッキング(一度起こした撃鉄を安全位置まで戻す機構)、スチールプレス加工のスライドとアルミ軽合金製フレームの組み合わせ、薬室ブロックをスライドの排莢口と噛み合わせてロックするショート・リコイル機構等、現代オートでは当たり前の機能をほぼ有した、当時としては画期的な拳銃でした。口径は9mmX19、.38スーパー、.45ACPの3種類が用意され、アメリカでは当初ブローニング社の販売網を通じてBDAの名称で販売されていました。P220は、その後P225、P226等とバリエーション展開されていきます。
     ちなみに、P220の初期モデルはマガジン・キャッチをグリップ下部に備えていましたが、その後、主にアメリカ市場向けに、マガジン・キャッチをトリガー・ガード左横に備えたモデル(P220-1)が作られました。

     P220はスイス軍制式拳銃となったほか、日本の自衛隊もM1911A1ピストルの後継として1982年に口径9mmのモデルを採用しました。自衛隊での制式名称は『9mm拳銃』で、部隊指揮官、無反動砲射手等の自衛用として装備されています。新中央工業(現ミネベア)がライセンス生産を担当しました。
     自衛隊がP220を採用したことについて、マガジン・キャッチがグリップ下部に付いていることや、装弾数が8発+1と少ないこと、グリップ・サイズが大きめ(.45ACP仕様との兼ね合い)であること等を理由に、軍用拳銃として不向きではないかとの意見が少なくありません。わしも以前はそう思っていたクチですが(笑)、現代戦において拳銃弾にどれほどの価値があるのかと考えた場合、あくまで護身用と限定するならP220は悪い選択ではないと今は考えています。なお、この点については過去にここで何度となく議論したので、過去ログを当たればボロボロ出てくるでしょう(^^)

    『ガメラ2』は何度も見ました(笑)。小型とはいえ拳銃弾で死ぬ怪獣というのはあれが初めてだったような気がします(マガジン1個分撃ち込んでるけど)。
     なお、同映画で永島敏行が演じた渡良瀬は2等陸佐です(笑)。
    ブラック・タロン

  2. 「9ミリ拳銃」は、9+1発ですよ。
    SAW

  3. 劇中でもスライドを引いてから9発撃ってませんでしたか。
    SAW

  4. うあ、そうでした。メンゴ(;^_^A(自爆)>9発+1
    ブラック・タロン

  5. >1.「9mm拳銃」  >2.「9ミリ拳銃」
    制式名称は、「9mmけん銃」です。
    「拳」の字が常用漢字に指定されていませんので、公文書で使用出来なく、ひらがな「けん」なのです。
    防衛庁(陸自)のHPや現場内でも、その辺が間違って使用されています。

    軌跡の発動機?誉

  6. だから短銃とか言ったりしますね。(笑)
    SAW

  7. ちなみに機関拳銃も「9mm機関けん銃」 ですね。
    新ガメラが製作されたらこちらが登場するのでしょうか。
    SAW

  8. >7
    「新ガメラ」観たい〜(笑)
    それはさておき、「9ミリ拳銃」の後継、という話はまだ無いのでしょうか?
    日本人の体格も昔に比べ良くなってるから「ダブルカラアム」でもOKだと思うのですが。
    ガンヘッド507

  9. 9mm機関けん銃 が 9mmけん銃 の後継ということに
    なってます。(笑)
    SAW

  10.  9mm機関拳銃は一応9mm拳銃(P220)の後継とされていますが、現時点では第1空挺団や第12旅団等の一部部隊に限定して配備されているようですね。
     現状で自衛隊が新たにセミ・オートマチック・ピストルを制式採用する可能性は極めて低いでしょうが、もし採用するなら、SIGとの絡みでP226、P228、P229辺りが有力候補になるかもしれません。

     ふと思うのですが、『拳』ってなぜ常用漢字じゃないんでしょう? 『けん銃』と書くと妙に間抜けに見えてしまうのはわしだけでせうか?(笑)
    ブラック・タロン

  11. >9mm機関拳銃は一応9mm拳銃(P220)の後継

    これはあくまでも、空挺部隊の指揮官及び自衛用で装備している普通科連隊等の
    84RR(カールグスタフ)の射手などが装備している9mm拳銃の後継です。
    したがって、ほとんどの拳銃装備者(大隊クラス指揮官・幕僚以上及び戦車長など
    の拳銃装備者は9mm拳銃のままです。
    はいどーも

  12. 10>
    2月号の丸で小松基地の空自隊員(門の人)が
    9m機関けん銃を持っているのが撮影されてます。
    そんな訳で配備先は空挺や12旅団と限らない?
    北方不敗

  13. >10 少々場違いですが当用漢字についてはここをご覧ください。
    http://www.horagai.com/www/moji/code2.htm
    JIS第一・第二水準にまつわる不可解な謎?についても言及されています(というかそっちが主題)。
    ささき

  14. もともと、機関けん銃は空関係主導で導入が決まったらしい節が
    ありますね。
    9mmけん銃の後継というのは、予算獲得上の名目と思いますが、
    (あるいは某社に発注するため? 笑)
    名目はどうあれカスタム銃なみの生産数(値段も 再笑)では、
    どこそこに配備するためとかいう以前の問題のような気が。
    (再再笑)

    SAW

  15. >13
     ささきさんご紹介の記事は、常用漢字制定の思想的背景の説明が完全に間違っていますが、「何を残すか」の選定においては「おもに軍事用語に使う」「封建的制度や暴力に関わる」字はなるべく外すといった配慮があったというのはどうやら事実のようです。
    Schump

  16. 皆様回答まことにありがとうございます。
    博識な方々ばかりで恐縮です。

    あと続けての質問なのですが同映画で師団長が天幕の中で「レギオンの
    頭部に火力を集中ガメラを援護する・・」というような下りのあと
    自衛隊が対戦車ミサイル(TOW?)で攻撃を行うシーンがありますが
    アノような動きは実際には可能なのでしょうか?
    バンコマイシン

  17. TOWじゃなくて79式対戦車対舟艇誘導弾(重MAT)に見えましたが・・・・・・。
    重MATだとすると、目標にレーザーを照射してミサイルがその反射波を追随する方式なので、別に相手が戦車だろうとトーチカだろうとウチュー生物だろうと命中させることは可能だと思います。
    つーか、意外に効いてたし。
    居眠り将軍

  18. >16&17
     あれは79式重MATですね。
     巨大レギオンの胴体の周囲に生えている複数の脚(干渉波クロー)は、兵隊レギオンとの意思疎通等に使う電磁波をコントロールする器官で(ガメラのプラズマ火球もこれで防御)、レーダー・ホーミング方式のミサイル等はこれにかかると撹乱されてしまう設定(一種のECM)だったはずです。その代わり、衝撃に対しては非常に脆弱なんだとか。
     79式の誘導方式だと、このような電磁波的妨害に遭っても撹乱されないのでしょうか?(劇中では数発が逸れていたが)
    ブラック・タロン

  19. 「動き」というのが陸自師団長のことなのか、ミサイル
    の方のことなのか、文章から判断しづらい点があるのが
    レスが少ない原因のように思われます。

    尚、劇中に登場の79式対舟艇対戦車誘導弾(重MAT)は、
    照準軸線上に沿うようにミサイルが誘導される形式であり、
    (レーザー不使用)照準装置に暗視装置がないために夜間
    戦闘時に射撃手が目標を視認できない場合は、照明弾
    等で目標を照らす必要があるように聞いています。

    設定では、レギオンの干渉波クローの誘導妨害により
    目標からはずれたミサイルがあることになっているよ
    うですが、画面上でもこの設定は表現されているようです。


    SAW

  20. お、 かぶりましたね。(笑)
    重MATは資料を見直してみると対舟艇の文字の方が
    対戦車より先のようですね。
    SAW

  21. SAW様御指摘ありがとうございます。
    確かに文中で詳しく説明しておりませんで誤解を受けてしまう
    ような書き方となってしまいすいませんでした。
    また引き続いての質問にお答えくださった皆様ありがとうございます。
    バンコマイシン

  22. 79式重マットの誘導方式
    なんがレーザホーミングで落ち着いちゃってるけど、重マットはTOWとまったく同じ
    誘導方式ですよ。
    ミサイル後端の赤外線ビーコンを照準機内に捕らえ、照準中心を目標に指向すると、
    その偏差をコンピューターが計算し修正信号をワイヤを通じて送信という方式です。
    赤外線半自動有線誘導って奴です。

    かく乱するには、赤外ビーコンと同じ波長の光(赤外線だな)があれば良いわけです。
    つまり、照準中心とミサイルがずれているところに、照準中心(つまり目標に)
    赤外線源が現れると、コンピューターは誘導が完了したと判断してミサイルへの
    修正信号が出ません。つまりミサイルは当らないことになります。
    この装置がロシアのT−90などについているシトラ1の投光器みたいな物です。
    当然、バックに太陽も誘導障害になります。

    セミアクティブレーザホーミングなのは87式中マットです。
    はいどーも

  23. 同じ波長の光だったら妨害できるってのは余りにも怖い言い方ですよん。

    普通、あーゆーんは、特定パターン(コード化されたと言っても良い)のレーザー信
    号を入出力することで、外乱に対する冗長性を求めています。もし本格的に妨害し
    ようとしたら、とんでもない実出力(≠消費電力)の光源が必要です。

    ロックインアンプという代物が何故存在するのかを考えれば判るはず。
    ちなみにロシアのものですら最近のはCW照射ではないです。
    sorya

  24. 「動き」がミサイルのことであれば、
    元来レギオン頭部よりずっと小型と思われる戦車を「狙撃」でき
    る性能を重MAT(はいどーも氏が言われる誘導原理を、より簡
    略化して書いたつもりだったんですが。文章力不足ですなー。)
    は保有してるはずなので頭部の集中攻撃は可能なはずです。
    ただし、発射シーンが夜間であるために照準眼鏡で目標が
    視認可能(重MATには暗視装置が付いてないため)という条件
    付きになりますけど。

    という説明になると思うんですけど。
    sorya氏間違ってませんかね。
    なんだか、複数のJ官から夜間の重MAT射撃は照明弾を使用
    するような話を聞いたんですけど劇中ではそういう運用では
    なかったような記憶(幾分あいまい)
    うんにゃ、うちで暗視装置付き照準器を開発したとか言われる
    んだったら話が変わりますが。(笑)

    干渉波クローによる重MAT妨害は、御二方の言われる原理
    と全く原理が違うかも。
    相手は宇宙から来た怪獣ですから。(爆)
    EMPみたいな原理なのかガメラを攻撃したみたいに電磁レンジ
    の親玉みたいな熱によるダメージなのかわかりませんが。
    ここまでくると、その手のサイトに任せるべきしょうか。(笑)


    SAW

  25. >SAW氏
    氏の書き込み中の(レーザ不使用)を(レーザ使用)と読んでしまっていました。
    それだと、レーザビームライダーになってしまうので件のレスをしてしまいました。
    お詫び申し上げます。

    >干渉波クローによる重MAT妨害は、御二方の言われる原理と全く原理が違うか
    も。

    違うと思います。多分、誘導ワイヤーを通してか、直接的かのどちらかによるミサ
    イルの翼作動装置への電磁干渉(異常作動)をさせているのだ私は推定します。
    これだったらほぼ全ての誘導弾はなかなか当らないことになります。
    HEAT弾頭や電子起爆方式の弾頭では飛翔中に起爆される可能性もありますね。

    >sorya氏
    TOWがパルスコード化しているのは知っていますが、重マットはわからなかったので、
    割愛させていただきました。
    ところで、氏の書き込みの中の「CW照射」ってなんですか?


    はいどーも

  26. CW…要は連続照射ってことです。コンティニュオゥスウェブの略です。


    sorya

  27. >25
     レギオンは電磁波の発生源を目指して行動することから、防衛戦における指揮所と前線との交信は無線を封鎖して電話(多分有線)を用いていました(偵察隊員による直接伝達も併用と推定)。もし巨大レギオンの干渉波クローが有線通信にまでは作用を及ぼせないとしたら、重MATの飛翔体に信号を伝えるワイヤーにも作用できないことになるのでしょうか?
     映像では、発射された重MATの飛翔体が巨大レギオンに接近したとき、干渉波クローの周囲でパルスが発生していました。少なくとも何らかの電磁的な防壁を張ろうとしたことが伺えます。

     そーいえば、『ガメラ2』の防衛戦では、87式自走37mm高射機関砲が兵隊レギオンの迎撃にあたっていましたが、あれもレーダーを使わず直接目視照準で撃ってたんでしょうか・・・(前にどっかで出たよな、このネタ)
    ブラック・タロン

  28. TOWや重MATの弾体のお尻から出ているのはレーザーなんでしょうか?

    >27
    劇中でどうしてたかはわかりませんが、87式AWにも当然、光学式照準装置はあります。


    (N)

  29. ブラックタロン先生。
    87式は35mmだったのでは。(笑)

    それ以前に、あの辺にまとまった台数を配備するのが一番難問
    のような気が。
    教育機関からからかき集めたのか。(笑)

    専門家がおられるところで恥ずかしいですが、TOWや重MAT
    はレーザーを照準線との誤差検出には使ってないはずです。

    SAW

  30. >26
    ありがとうございます。

    >28
    レーザじゃありません。キセノンランプなどの高光度の発光体を使います。
    64式マットやサガーミサイルなどはその光を光学照準眼鏡での目視により手動で
    目標へ誘導しますが、TOWや重マットは電子の目により光源を感知し目標への誘導信
    号を自動で出します。
    しかしながら、目標への照準自体は光学照準機等による目視照準のため半自動誘導
    と呼ばれます。
    はいどーも

  31. >29
     そーでしたね、35mmでしたね。メンゴ(;^_^A>87式

     87式は富士教導団と高射学校以外では第7師団と第2師団くらいにしか配備されてないはずですから、防衛戦に備えて急いで掻き集めたと思われます。
     でも、それでも頭数が足りない気がするので、用廃一歩手前のL-90も動員されたと想像します(笑)
    ブラック・タロン


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