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357マグナムは.38スペシャルの薬莢を延長したものだったと思いますが、つまり357マグナム弾は38口径(9.652mm)ですよね?だから357マグナムを使う銃は.38スペシャルを使えるんですか? 今田 |
- .357マグナムを撃てるリボルバーであれば、.38スペシャルを装填して撃つことは可能です。もちろん逆は不可。
ただし、.357Mag.リボルバーで.38Sp.を撃ってから、そのまま.357Mag.を撃つと問題が発生する可能性があるそうです。.38Sp.は.357Mag.より短いため、その分シリンダーの薬室内側に煤が付きます。これに.357Mag.を装填して撃つと、膨らんだ薬莢が煤ごと薬室内側に貼り付いてしまうそうです。よって、.357Mag.リボルバーで.38Sp.を撃った後は、シリンダーをクリーニングしておいた方がいいようです。
ちなみに、NATO表記法では.38スペシャルは9mmX29R、.357マグナムは9mmX32.5Rとなります。
ブラック・タロン
- 銃に関してはまったく無知なんですが、なぜ38口径なのに、357マグナム
というんですか?
taka
- >2
弾頭径が0.357インチだからです。他の.38口径と区別する意味合い等から、弾頭径を名称に使っているのです。
また.38口径というサイズ自体も、薬莢の外径が名称の元になっています。
ちなみに、各.357Mag.リボルバーの銃身内径(ボア・ダイアメーター)は、弾頭径と同じ0.357インチですが、コルト・パイソンだけは0.355インチになっているということです。
ブラック・タロン
- 補足、
1.銃がリボルバーでしたら、357Mag銃で.38Splを問題なく撃てます。
発射後、そのままほったらかしにしていると、ブラック・タロンさん解説の通り、ススが、
シリンダー(弾倉)前部にこびり付きますので、クリーニングが適時必要です。
ただ、メーカーにもよりますが、357Mag弾と.38Spl弾では、雷管が異なる場合が多いので、
撃針の形状や打撃力を相違させている銃もありますので、その場合 .38Spl弾を使用時、
不発がまま起きる事も有るかも知れません。
2.銃がオートマチックの場合、例えばデザートイーグル(作動方式:ガス・オペレート)だと、
まず作動不良をおこすでしょう。 357Mag弾のガス圧(腔圧)及び燃焼速度を元に設計されていますので、
.38Spl弾では、パワー不足です。 その他の357Magオートも 似た様な結果になります。
(AMP社 AUTO MAG .357は、 リムレス専用弾ですので、本件には除外)
3.又、357Mag銃と.38Spl銃では、ライフリングツイストの仕様が違いますので、命中精度の低下が
考えられます。 所詮、ハンドガンですが!!
メーカーのノウハウにもよりますが、357Magの方が弾速が速い分、ツイストが緩くても良いのです。
357Mag銃<−−−−>.38Spl銃
1−18in <−−−−> 1−14in こんな感じ!!
4.>3 各.357Mag.リボルバーの銃身内径(ボア・ダイアメーター)は、弾頭径と同じ0.357インチ−−−
ちょっと待った!! 勘違いですね。 グルーブ・ダイアメーターが0.357インチです。
これもメーカーのノウハウにもよりますが大体下記の寸法です。
・グルーブ・ダイアメーター(谷径=せん底径とも言う) 0.356〜0.357in
・ボア・ダイアメーター(山径=とう中径とも言う) 0.347〜0.350in
5.>3 .38口径というサイズ自体も、薬莢の外径が名称の元−−−
どうして、薬莢の外径が呼称になったかの理由は、その当時(おおよそ1900年以前)
銃身の様なパイプ状の内径を精密に測定出来る計測器が無かったからなんです。
便宜上、薬莢外径で呼ぶ様になりました。薬室部はこの寸法でボーリング(穴あけ)する必要が有りましたし、
使用者も弾の入手選定時、円頭状の弾外径を測るより、薬莢外径の方が測りやすいからです。
以上 ちよっとおせっかいな補足でした。
軌跡の発動機?誉
- >4の4
おっと、グルーブでしたか。失礼。手元の資料にボアと書いてたもんで(爆)
ブラック・タロン