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1247 ライフル銃ってどこの誰が発明して、いつ頃から大規模に使われ始めたののでしょうか。またライフリングはどうやって切っていたんでしょう?
まつおか

  1. おそらく雌ネジを切るように切っていたと想像しているのですが、えらい力が要りそうだし。
    あとライフルという言葉の語源も知りたいのです。いま手元にでかい辞書がないもので。
    まつおか

  2. >ライフリングの歴史
     手元のGun誌別冊5によれば、1520年、ニュルンベルグのAugustus Koterなる人物がライフリングの発明者となっているそうですが、それよ約40年前、オーストラリアのGaspard Kollnerがライフリングの有効性を唱えた発明者であるという説もあるとのこと。公式な記録では、1625年にイギリスのArnold Rotsipenがイギリスにおけるライフリングのパテントを取っているそうです。
     ただ、当時の銃は銃口から弾と発射薬を装填する前装式であったため、ライフリング付き銃身の銃=ライフルは、装填に時間がかかる(ライフリングに弾を食い込ませるのに力を要した)、装填・発射時のファウリング(弾の鉛がライフリングにこびり付く)等の問題を抱えていました。このため、マスケット(ライフリングなし銃身の銃)に比べて命中精度が良好という利点はあっても、軍用としては装填スピードが優先され、ライフルはなかなか普及しませんでした。ヨーロッパの軍用銃のほとんどは18世紀末までマスケットでした。
     軍用銃がマスケットからライフルへと移行するのは、19世紀にミニエー弾が登場してからのことです。ミニエー弾は、円錐形の弾頭の後部に鉄の栓を埋め込んだもので、発射時のガス圧で鉄栓が押し込まれて弾頭後部を広げ、ライフリングに食い込んで回転を与えられるという構造を持っていました。この構造のため、ライフリング付き銃身より弾頭径を小さくしてスムーズに装填できるようになったのです。

    >ライフリングの加工法
     削り出し加工ではブローチと呼ばれる工具が使われます。ご想像の通り雌ネジ切りをするような感じで、銃身素材に孔を開け、ここにブローチを通してライフリングを一気に加工します。
     一方、大量生産向きのライフリング加工法としてコールド・ハンマーリング(冷間鍛造法)があります。銃身素材に口径より少し大きめの孔を開け、これをライフリングと薬室の型が切られた心棒に被せて外側から油圧ハンマーで叩き、ライフリングから薬室まで一気に成形します。設備は大型化するものの大量生産に向いているため、大手メーカーの多くが採用しています。ちなみに、コールド・ハンマーリングで製造された銃身は、銃器犯罪捜査における線条痕(ライフリング・マーク)による特定が難しいと言われています。
    ブラック・タロン

  3. 「世界の名銃」という本によると最初期のライフリングは銃身内部の汚れを防ぐすすうけだったそうです・・・ほんとかな?
    たちばな

  4. すすうけだった証拠に真直ぐにほられたライフル銃があるそうです
    ヤンウェンリー

  5. 上記に補足
    >2.オーストラリアのGaspard Kollnerがライフリングの有効性を唱えた発明者であるという説もあるとのこと。

    これは、まさしく>3.4.の回答で出ました、ストレート・ライフリングの事で、
    Gaspard Kollnerの書面には、はっきりと1498年の記載があるそうです。
    目的は、迅速な装填とクリーニングのし易さを狙った物のようです。

    では、スパイラル・ライフリングの起源は−−−−
    イタリアの書物(誰かの財産目録らしい)で、はっきりと ”FIREARM WITH SPIRAL GROOVED BARRELS”
    と記載されている書物が発見されているそうですが、こちらはなんと、1476年の書面だとか!!

    結局、銃砲世界では、発明者個人を特定出来ず、
    ”ライフリングは、1500年前後(フリントロックの初期)に独、伊の鉄砲鍛冶職人が考案、出現した。”
    という事で定説としている様です。

    軍隊が制式装備として、ライフリング付銃を大量配備し出したのは1800年前後の英、仏の長銃。
    (丁度、1815年ワーテルローの頃)に見られる様になったと言われています。

    軌跡の発動機?誉

  6. 訂正。   読み返したら!!
    >.オーストラリアのGaspard Kollnerが−−−−−−−−誤。
      オーストリア・ウイーンのCaspard Kollnerが−−−−正。
    〜?誉


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