1222 |
映画「プライベートライアン」のワンシーンで衛生兵が負傷した兵士に 痛み止めとしてモルヒネを打つシーンがありますがあのモルヒネは普段 は誰が管理しているのでしょうか。個人の装備としてモルヒネが配られて いるのか衛生兵が一括管理しているのかが気になります。 また、現在の兵士も個人装備としての痛み止めとしてモルヒネを使用 しているのですか? モルヒネは麻薬なのでどちらかというとこれの代用となるものが出て いるかもしれませんがどうなんでしょうか。 アルファ・ロメオ |
それと、代用品の話ですが。麻薬の中毒性については、昔から問題にされてました。治療や鎮痛のためにモルヒネを使ったら、患者が薬物中毒になってしまった、なんて話もよくあったそうです。ゲーリングなんか、その好例ですね。
昔は、麻薬に含まれる不純物が禁断症状を引き起こすと考えられてました。そこで麻薬の純度を上げる方向で新薬が開発されたわけですが、徒労に終わってます。それどころか、より中毒性の強い麻薬ができてしまい、返って状況を悪化させてます。ヘロインは、従来の麻薬の純度を上げることで中毒症状の問題を解決した女神(ヒロイン)のような薬だ、ということで付けられた名前だとか。皮肉ですね。
ちなみに現在でも、モルヒネに代わるべき新薬の開発は進められてます。モルヒネでも痛みを取り除くことのできない末期癌の患者のためです。
ツカドン
麻薬の話ですがそのようなことがあったとは・・・。
医療技術の向上のための努力が全く逆の方向に進んでしまうとは
皮肉以外の何物でもないですね。
代用品にしても患者の苦痛をやわらげるためにも研究が進んでほしい
ものです。歯科で歯を治療するたびに思うことですが(笑)
アルファ・ロメオ
抗生物質がいまのように安価で入手できなかった当時としては、最高のものだとおもいます。
ちなみに、当時はどこの国でもモルヒネは衛生兵の管理でしたが、米国に関しては、一回分のみ各兵士に粉末のものを携帯させていたようで、それは、自力で手当てや移動が可能な兵士を増やして、戦力の二次減少を減らすのに役だったとおもいます。
WW2終戦、どこの国でもモルヒネ中毒患者は激増しましたが、これは負傷後送された兵士が、依存症状を起こしたものとされています。
日本は例外的に覚せい剤である、ヒロポンの中毒患者が増えましたが、これは特攻用ないしは生産力増強等を謳い文句に、使用を推奨するということをしたためです。
似たようなことは、ベトナム戦争における米軍内部にもおこっていますね。
りんでぃ・あん