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1034 一通り、他のサイト、文献等も調べてみたのですが、分かりませんでした。
やはり、こちらならば、と思いますので、よろしくお願い致します。
大東亜戦中、「満鉄刀」と呼ばれるマスプロの日本刀(軍刀)があったと聞きます。
刀剣収集家に尋ねましたら、カイセイシャ(漢字不明)製の軍刀であり今日では美術刀剣としては所持できない、という答えを得ただけでそれ以上の事は分かりませんでした。
詳しく知りたいのです。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
葡萄家

  1. 軍刀の殆どは「折れず、曲がらず、よく切れる」と言われた日本刀としての伝統的製法では造られておらず、焼刃もありません。
    軍刀のうち、
    「鍛錬刀」と呼ばれるものは陸軍検査規格で定められた暑さ1.2mm、幅15mmの軟鋼鈑を三箇所で刃切れ、刃こぼれ、曲がり無く切断できる優秀な刀でしたがそれはごく一部に過ぎず、軍刀の大半は代用刀、模造刀でした。
    「満鉄刀」と混同して安物軍刀として説明されることの多い「造兵刀」と呼ばれるものは、代用刀の中では高級品で、形状は本式の鍛錬刀と同様、刀身は刀剣鋼を使用し素延した鋼を油焼き入れして上研ぎしたもの。
    「九五式軍刀」は工場で機械によって量産された代用刀で、刀剣鋼を圧延ロール及び機械ハンマーによる鍛造成形した後、乾燥研磨による機械仕上げ。
    更に下級品で一般市販品として最も数の多かった「昭和刀」と呼ばれるものは、刀剣鋼は使われず、普通鋼で造られたもので、自動車用バネ鋼、鉄道レールなどを主材料に造られた模造刀です。「満鉄刀」というのはこれに類するものへの俗称と思います。
    カイセイシャというのは私にはわかりませんが、こういった昭和期の軍刀が偕行社を通じて販売されたことはあると思いますので、もしかするとそのことではないでしょうか。

    また、web上でも検索すれば多少曖昧でも大体の情報は得られますよ。文献も数々あります。

    BUN


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