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火縄銃で、遠距離射撃を行うためのやたら銃身の長い(約三メートル)のがあるそうですが、本当にあるのでしょうか? 隆慶一郎の「影武者徳川家康(下巻)」p164にそれが書かれています。 でも、そこ以外ではそんなスナイパーライフルがあったなどという情報は得られませんでした。 たぶん、事実なんでしょうが、小説でなく、もっと客観的な資料を見たいと思っています。 恐れ入りますが、ご存知のかたはお教え願いませんでしょうか? ぽち |
お初にお目にかかります。ぽちと申します。
よろしくお願いします。
江戸時代の狙撃手を主人公にした小説を書こうと資料を探しておりました。(趣味で書いてるだけですが)
なんか、南原幹雄さんという人がそんな小説を描かれているそうですが……(江戸時代版「ジャッカルの日」というような小説だそうです)
ぽち
一つは大狭間鉄砲で,主に城郭の防衛に使用されたものです(出典『戦略戦術兵器事典 日本城郭編』)。但し,実物は見たことがありません。
もう一つは,狩猟・祭礼などに使われた物で,私の故郷徳島の那賀川上流域の猟師たちが狩猟に使ったり,あるいは祭礼の時の射的などに使われたようです(これは17年ほど前,当地の郷土文化会館と言うところで行われた鉄砲展の解説書にありました。但し,記憶モードなので,多少あやふやなところがあります)。これは実物を見たのですが,全長で1.5メートル以上はあったと思います。
ですが,近代軍の狙撃的な用法に使われたかどうかは分かりません。
となりの大トロ
ただ、狭間筒の銃身が長いのは狭間から突き出して撃つためであり、銃そのものは決して遠距離狙撃や精密狙撃に向く代物ではありません。火縄銃全般に言えることですが、銃身が長いと言っても所詮はマスケット(ライフリングのない銃)なので、それほど射程距離や命中精度が期待できる代物ではないと思います(射程は発射薬量の加減で多少調整できるだろうが)。
ブラック・タロン
狭間筒については、ネットのほうで写真があったのを見ましたが、おっしゃるとおりで狙撃用ではありません。
銃身が長いと初速が早い、と戦車の砲について記述してある本もありましたが……それもやっぱりライフルリングで弾丸に回転させるから、ということがあるのでしょうか?
ぼくも銃身が長ければ遠く、それも正確に飛ぶというのは疑問でした。
隆慶一郎によると、他に、全長1850ミリ、口径15ミリ、中目当て(照門のこと)が二個という稲富一夢斎という者が開発した「遠町筒」というスナイパーライフルがあるそうです。
この稲富という人、実在はするらしいんですが、火縄銃の開発ということについてはわかりませんでした。
……ああ、謎が深まる……
ぽち
それだけ長い時間発射時のガスの恩恵を受けていられるからです.
つまり,砲弾とは,砲身に詰まった栓のようなものです.
勝井
それってどういう意味なんでしょ?↑の言い方だと砲口速度が上がるから有効射程
が増えるって感じなんだけど。50Cal.と70Cal.砲口速度が同じなら有効射程が長い
のはどっちだ?勝井氏の説明では砲口速度が一緒ならば同じ筈。
sorya
砲身長の事は考えず、結果として同一初速、同一弾頭、同一旋転でしたら、腔外弾道学上、まったく差は無いはずです。
補足、
火縄銃の球弾の様な場合、「初速が速い方が良い」「ライフリング付き銃身が良い」とは言いがたいですね。 へたな回転あたえると、球弾は、あさっての方へ飛んで生きます。 野球やゴルフのカーブ、シュート、スライスの様に!!
軌跡の発動機?誉
球状弾(これは人工の榴弾破片にも言えるんだが)の弾道というのは基本的に滅茶厄
介至極だったりする。ある程度は(速度に応じて)周期的に揺らぐんだけど。
sorya