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1015 初心者で申し訳ありません。
カスール弾とは一体どういうものなのでしょうか?
あと、弾頭の種類でFMJ、SP、JHP、SJHP、WC、AP、JSP、等という略を
聞くのですがどういう言葉の略でそれぞれとのようなものなのでしょうか?
よろしくお願いします。
S

  1. カスール(.454Casll)についてはこちらのURLをご覧下さい。
    http://www.reloadbench.com/cartridges/p454c.html
    1950年代生まれで、.45Coltのケースを約2.2mm延長したカートリッジで、
    Freedom Arms社のシングルアクションリボルバーや、
    Taurus社のレイジング・ブルなどのリボルバーで使用されます。
    市販されている拳銃用カートリッジとしては最高クラス
    (細かい事言えば他にもありますが)の強烈なパワーを生み出すとされています。
    日本の漫画などフィクションで時折登場しています。

    弾頭の種類は弾頭の形状や、表面の被甲の仕方で名前がつきます。
    FMJ(Full Metal Jacket) 被甲弾で後方部以外を金属で覆ったもの。弾頭底部は鉛むきだし。
    ST(Silver Tip) アルミニウムを主成分とする被甲をしたもの
    SP(Soft Point) 先端の鉛が露出しているもの
    HP(Hollow Point) 弾頭先端に穴を開けてあるもの。弾頭が衝突時に拡がる
    JHP(Jacketed Hollow Point) HPと同じ。一般に拳銃弾での呼称
    JSP(Jacketed soft Point) 先端部のみ被甲せず鉛をむきだしにしたもの
    SJHP(Semi Jacketed Hollow Point) JHPとJSPの中間。
     被甲せず鉛がむきだしで先端に穴があいている
    TMJ(Total Metal Jacket) 鉛害対策のため全て被甲したもの。TCJ(Total Copper Jaket)はこれと同じ
    HC(Hard Cast) 鉛そのままのもの
    CC(Custom Cast) 溶かした鉛を型に流し込んで作ったもの

    RN(Round Nose) 先端が丸い弾頭。被甲したものと鉛むきだしの両方ある
    WC(Wad Cutter) 競技用。鉛の円柱形の弾頭で、紙の的に綺麗に丸い穴が開く
    SWC(Semi Wad Cutter) 競技用。WCとRoundの中間
    FN(Flat Nose) 弾頭先端が平らなもの

    AP(Armor Piercing)徹甲弾。硬い、比重が重い(タングステン、劣化ウラン等)
     金属を弾芯とし、貫通力を高めたもの。

    若干大雑把ですが、以上の通りです。
    町田

  2.  調べてる間に書かれちゃったので(爆)多少補足。

    >カスール弾
     .454カスール弾は、アメリカのディック・カスールが1957年に開発したリボルバー用マグナム弾薬です(市場に登場したのは80年代らしい)。コルトSAA(ピースメーカー)の弾の一つとして知られる.45ロング・コルト弾を強装にしたものと言われ、間違って.45LCのリボルバーに装填しないよう、薬莢をほんの少し長くしています。
     240gr弾頭付き.454カスール弾は、初速1,875fps、初活力1,884ft.lbsで、.44マグナム弾を大きく上回るパワーを持ち(240gr弾頭の.44Mag.が1,180fps/741ft.lbs)、市販されている拳銃用弾薬では最強と呼んで差し支えない弾です(.454カスールを上回るパワーの弾もあるが、ほとんどワイルドキャット=量産されていない弾)。<注:初速と初活力は銃によって変わるので数値は目安 >
     最初の頃はフリーダム・アームズ社がコルトSAAをベースにした専用リボルバーを売っていたくらいですが、最近は大型獣猟用のサイドアーム等として少しずつ人気が出ているようで、スターム・ルガー社のスーパーレッドホークやトーラス社(ブラジル)のレイジング・ブル等、他社からも.454カスール口径のリボルバーが発売されています。

    >鉛弾
     ジャケット(被甲)を持たず鉛合金のみで作られた弾頭は、キャスト・ブレトあるいはレッド・ブレットとも呼ばれます。

    >FMJ
     下でも書いていますが、軍用弾頭は基本的にFMJしか使えません。このため、FMJはミリタリー・ボールとも呼ばれます。
     最近の軍用小口径ライフル弾薬(5.56mmX45、5.45mmX39等)のミリタリー・ボール(FMJ)は、弾芯をスチールと鉛合金の二重構造にしており、昔のAP弾(徹甲弾)に近い性能を持っています。

    >HP弾あれこれ
     SP、JSP、HP、JHP、SJHPのように、ジャケットの一部を切り欠いて弾芯を露出させた弾頭を総称して『ダムダム弾』と呼びます。ダムダム弾はFMJに比べて標的に命中したときの変形性が強いため破壊力が高く、狩猟用に使われます。が、破壊力が大きいため、国際法で軍用としては使用が禁止されています。ただし、警察等の治安機関では、確実に犯人を無力化するためにこれらの弾を使うところがあります。
     なお、HPやSP等のダムダム弾系の弾が使えない軍用向けに、HPやSP並みの破壊力を持ちつつ貫通力を抑え、且つ鉛を使用しない特殊な弾頭も開発されています。フランスのSFM社が開発したTHVという弾頭は、HEAT砲弾のような尖った形状をした真鍮製の中空弾頭で、至近距離でも標的の内部に停弾して破壊効果を発揮するよう設計されています。
    ブラック・タロン

  3. 丁寧な解答ありがとうございました。

    S


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