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982を見て思ったんですが防弾チョッキを着ててもやっぱり撃たれると痛いんでしょうか? 紅葉饅頭 |
よくハリウッド映画などで、防弾チョッキを着た人が撃たれて「うぅっ、げほげほ」ともがくシーンが見られます。具体的にどの程度の痛さかは知りませんが、かなりの物であると予測します。
epitaph
SAW
パープルハート
さすがに実体験はないし、今後もそんな機会がないことを祈ります(苦笑)。よって想像の域を出ませんが・・・
例えば、9mmX19の初活力(弾頭エネルギー)は350ft.lbs(銃によって異なるので数値は目安)。単純計算すると50kg近い重量の物体を動かせる力です。これだけの力が直径9mm&重さ数g程度の鉛玉に乗って秒速350m以上のスピードで襲ってくることを考えれば、おのずと想像が付くかも(;^_^A
防弾ベストの中には、トラウマ・パッドと呼ばれる衝撃吸収材を入れているものもあります。ただし、これを使っても銃弾の衝撃を完全に無力化できるわけではありません。
ブラック・タロン
紅葉饅頭
プロ野球のピッチャーの球はブロック塀を砕き、
空手家は何枚もの瓦を一撃で割ります。
訓練された人間の瞬発力は、拳銃の破壊力を上回ります。
私のような「普通のおじさん」の、渾身の右ストレートを
裸で食らったぐらいの痛みがあると考えておけば宜しいのでは?
どんべ
紅葉饅頭
epitaphさんが、
「撃力(衝撃時間の増加)と圧力(衝撃面の増加)を
緩和させる効果はあると思います。」
と書いているじゃないですか。
簡単に言うと、防弾チョッキを着ることによって、
「弾頭よりも、大きく、重いものがゆっくりした速度で衝突」したのと
同じことになるのです。
(私は、野球のデッドボールにほぼ相当すると考えています。)
「一点に強烈な一撃を受けるとしたらと考え」ること自体、間違っています。
そもそもあなたの質問は、
「プロレーサー用のライダースーツを着ていて、
単車で時速200kmでコケたら痛いか?」
と尋ねているようなものです。
痛くないわけがありません。
どんべ
紅葉饅頭
の警官はソフトタイプを着ていて痣ができたようですが、
ハードタイプを着用していたらどのような被害結果になったので
しょうか。(もちろん不貫通の場合)
又、同じハードタイプでも、材質(金属やセラミック等)により身体に
伝わる衝撃に差がでるのでしょうか。
SAW
訓練された人間が発揮するという拳銃を上回る破壊力
というのは具体的にどのていどのエネルギーなのでしょうか。
又、そうだとしたら防弾衣(ソフト、ハードとも)の上から
致命傷を与えることができるのでしょうか。
御教示おねがいします。
SAW
残念ながら答えを持っておりません。
いささか古い資料なのですが、
ケブラー17枚入りのボディ・アーマーと、プラス3.2mm鋼鈑入りのボディ・アーマーを
粘土にかぶせて撃ち比べた写真を持っています。
前者はこぶし大ほどの凹みができ、後者はそれの数分の1です。
>材質により身体に伝わる衝撃に差がでるのでしょうか
硬質(変形しない)なものは衝撃をほとんど吸収しないが、体全体に分散する。
比較的軟質なものは衝撃を吸収するが、あまり分散はしない、
そういうことだと思います。
>拳銃を上回る破壊力というのは具体的にどのていどのエネルギーなのでしょうか
前述のごとく、時速150kmの硬式野球のボールがブロック塀を砕いたということを
根拠にしています。
弾頭のチョイス次第では拳銃弾の方が威力があるということでしたら、
単に私の思いこみですが、大雑把に言えば同等であるとは考えております。
>致命傷を与えることができるのでしょうか。
わかりません。
ただ、前述のごとく、非貫通の弾丸の衝撃よりも
大きな衝撃を与えられるのではないかとは考えています。
例えば、ボディ・アーマーを着た人間に対し、空手の有段者が正拳で突いたら、
無事では済まないような気がします。
どんべ
例えば.Gun誌のレポートでは38splでブロック(米国製)を撃っても片面にひびが入る程度だったと記憶してます(今手元に資料がありません)。9mmパラベラムでもようやく片面貫通程度だったと思います。一方、熟練した空手家の実演では、ブロック(日本製)を3個重ねて正拳か手刀?で一気に破壊することがあります。(Gun誌のレポートに使われた米国製ブロックは日本製のものよりもかなり頑丈そうでした。)
弾丸と空手の技とでは、かなり相手に与えるダメージの質が違うので一概に比較するのは困難かと思いますが、熟練した格闘家の攻撃によるダメージは、場合によっては.38spl弾よりも強力であると推測します。
epitaph
私も、資料をひっくりかえしてみましたが、SASのセラミック
使用のハードタイプボディアーマーもトラウマパッド
を使用しているようなので、ハードタイプでもそれなりの
衝撃があるようですね。
なお、米国ではアーマー後方に置いた粘土(なにやら規格があ
るらしい)に44mmの凹みを許容しているらしいのでやはりかなり
痛そうですね。
銃弾の威力に関しては、物を押したりするような作業は
不得手なようですが、体内組織に「瞬間空洞」を形勢
したり(ハンドガンはハイパワーライフルほどは形勢
されないようですが)複雑な悪さをするようなので、
ボール等との比較はなかなか単純ではないようです。
SAW
が、自分に38スペシャルを何発も打ち込むという
「実演」があったそうです。(笑)
なんらかの「緩衝材」でも着こんだのでしょうか。
紅葉さんの命題も、結構、奥が深いようです。
SAW
SAW
classIVの防護性能のチョッキに.22を打ち込んだ場合はどうなるとか。
最近のには裏面にプリクラッシュ処理を施したハニカムを仕込むことによるモーメ
ンタムトラップや、衝撃吸収ゲル(いわゆるじゃないホンモノのαゲルの特殊仕様)
を用いたサーマルトラップ (運動エネルギ。厳密には衝撃波を熱に変換することで
減衰させる) なんてのもあるからね。ハイクラスの代物になれば。
とりあえず警察用とか民生に出回ってるものに関してはわしは知らん。
sorya