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974  はじめてカキコします。太平洋戦争における海戦で、艦載機が空母攻撃を行う際、様々な文献を読みましたが、極めて苛烈であった、というような表現をよく目にしました。戦争初期と末期ではかなりの差があることはある程度理解できます。
ですので的を絞って、特攻が激しくなってきた頃のアメリカ空母群の対空防御戦術、使用兵器に関してのアドバイスをいただけたらと思います。よろしくお願いいたします。
 (例)40mm対空機銃とは具体的にはどんな機銃なのか。
  過去ログにあったらすいません。
    
おじゃき

  1.  兵器の内容に関しましてはこちらのサイトで概ね読めます。

     http://www.warships1.com/index_weapons.htm
    大塚好古

  2. えっとですね、どのぐらいの事を知りたいのかが判らないとコメントできないんですよね・・・
    取りあえず、すっごく基本から行きます
    (艦隊がわから見た対応です)

    まず何らかのカタチで敵機の襲撃を発見する
     大戦末期ですと対空見張りレーダーを使うのが普通ですが
     低空で少数機ですと失探することもよく有ります
     どの程度の距離まで見張れるかは電探の性能と水平線までの距離によるので
     見張り用の艦艇を艦隊の前方に出しておくなんてのも有ります>レーダーピケットとかですね
    次に敵編隊に対して戦闘機の迎撃を送り込みます
     空母の甲板上に緊急用として待機していたり
     艦隊上空に常時数機を飛ばしておくなどして戦闘機を確保しておくのが一般的です
     後者は戦闘空中哨戒(CAP)なんて用法の一つです
    迎撃機をくぐりぬけた敵機に対して各艦艇は対空砲で応戦します
     味方戦闘機を間違えて落す事も良くあるので余裕の有る場合は友軍機の飛行範囲は艦隊の周囲何キロ以上とか定めたりします
     敵機は艦隊というか重要艦艇を逃げられないようにして襲撃しようとするので
     つまり左右から挟撃したりすることが良くあります>鉄底戦術とかもこれの一種
     飛行機のほうが全然速いので艦艇は敵機の行動に応じて陣形を変更するのは困難ですから
     一般的にはどの方向から襲撃されても大丈夫なように輪形陣を構成して対応します
     つまり重要船舶(空母とか)の周囲を他の艦艇でぐるりと取り囲むカタチです

    対空射撃は、射程距離の長い高角砲の射撃から始まります
     大戦期の米軍の場合ですと5インチ砲が一般的です
     この大砲はタイマーを仕込んだ砲弾を発射します
     敵機の現在位置と移動ベクトル、そして砲弾の速度から狙うべき角度と砲弾が敵機に到達する時間を算出して射撃します
     飛行機は高速で小さいですから直撃は期待できないのでこういったやり方をします
     正確な照準が為されていた場合は敵機の近くで砲弾が炸裂して、その破片で敵機を破壊する事が出来ます>勿論中々難しい事です
     大戦末期になるとVT信管を搭載した砲弾も多用されるようになります
     VTとはヴァリアブル・タイマーの略で、可変時限式とでも称するのが正しいような気がしますが、一般的には近接信管と呼ばれます
     これは単純なレーダーを仕込んだ砲弾で、敵機の近くに到達した事を察知すると炸裂する物です
     近くを通らないと意味が無いので正確な照準が必要なのは変わりませんが
     既存の物より効果が有りました

    こうした高角砲の弾幕を突破した敵機は爆弾や魚雷を投下したり、場合によっては体当たりを敢行します
     爆弾や魚雷の投下距離は目標の手前1kmから数百メートルです
     一般的に数km程度の距離からは機関銃も対空射撃に参加します
     物によって異なりますが、1km以内に入り込まれたら投弾されるので、その前に敵機を始末できる能力が要求されます
     機関銃の射程距離から1kmを引いて、敵機の突進速度で割ると阻止に使える射撃時間が出ます
     長い射程距離を持ち、一撃で敵機を撃破出来る破壊力を持った大型の機関銃が望ましいという事が判るかと思います
     米軍では40mm機銃を多用しました
     もっとも死ぬつもりのカミカゼ阻止にはこれでも力不足で76mm自動砲を開発しましたが、これは戦争には間に合いませんでした

    以上が物凄く基本的な所
    戦術は、より多くの対空戦力を敵機にぶち当てる事に尽きます
    戦闘機や対空砲の数量増強や運用の工夫が実に多岐に渡っており
    それこそマジメに書くと本になるもので、とてもじゃないですが此処で書ききれるものでは有りませんし・・・真実一路でそのうち・・・・ええ・・・そのうちね(;_;)


    SUDO

  3. 40mm 対空機銃について、#938 に上げてますが再アップしときます。
    40mm ボフォース L56。40x311R 弾(弾頭重量 955g/HE)。反動利用式、初速 850m/s、発射速度 120〜150 発/分、4 発をまとめたクリップを何本かスタックして給弾。水平有効射程約 3000m、有効射撃高度はデータなし。米軍が使用した四連装動力銃架は銃身の水冷機構を持ち重量 11000Kg。連装だと 6000Kg、人力操作の単装空冷銃架は1900Kg。英軍のスタビライザー付き「ヘイズメイヤー」水冷連装銃架は 7000Kg、スタビライザーを省略した Mk.V は 6500Kg。
    ささき

  4. >質問者おじゃき氏  アメリカ空母群の対空防御戦術?

    どなたか、オペレーションリサーチによる米空母機動部隊の対空輪形陣の成り立ちを説明してあげて下さい。
     http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-SanJose/7769/hard2a/or.html

    >1.&3. に補足。
    各種対空砲のカタログ的性能のみならず、ジャイロ内蔵コンピューティングガンサイト(照準器)を
    開発−装備していた米と、そうでない日本との工業科学力の差が大きいですね。
    両軍で使用された20mmエリコン機銃ですが−−−かないません!!

     http://www.total.net/~jkrocker/whereused/index.html
     http://www.total.net/~jkrocker/manual1/_page03.html

    軌跡の発動機?誉


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