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スペインの拳銃、アストラM1921は、9ミリだったら何種類もの 弾丸が使用可能とききました。 …そんなことあっていいんでしょうか? 危ないと思うのですが。 でも、スペインの工業基盤かんがえると、なんかありかな、とも おもうんです。なんか上手くいえませんが、いろんな秘話とか、 裏話がありそうで… この拳銃のことを教えてください。 まるき |
・9mm ベルグマン・ベヤードという薬莢の長い弾に合わせてチャンバーが設計されているので、直径さえ合えば大抵の 9mm 弾は収まる。
・大型で強靭なエキストラクターが薬莢を保持し、撃針が頑丈なうえストロークが長い、少々ガバガバな状態でも弾を撃発できる。
アストラは 9mm のくせにストレート・ブローバックを採用している事も変わっており、文鎮のように重たいスライドと猛烈に固いリコイルスプリングを採用しています。操作性や命中精度はお世辞にも優れているとは言い難いものだったようです。
使用可能というのは「撃てないこともない」という意味で、ちゃんと回転するという意味ではないようです。下手すると一発ごとに(ムチャクチャに重い)スライドを引いて手動排莢・装填しなければならないかも知れません。
ささき
テキサス州のPhilips & Rodgers Inc.(S&Wやスターム・ルガー用のカスタム・シリンダーを作っているメーカーらしい)が作っている『メデューサ』というリボルバーで、銃自体はS&W系の亜流ですが、9mmor.38口径&.357口径なら、リムド弾だろうがリムレス弾だろうがほぼ何でも発射可能という代物です。
大抵のリムレス弾使用リボルバーは、薬室内にステップを設けるか、弾にハーフムーン(フルムーン)・クリップ等を填めてリムレス弾を装填しますが、メデューサはシリンダーのエジェクターに設けたツメでリムレス薬莢のリムを保持する形式を採用し、クリップ類を使わずにリムレス弾を装填できるようにしています。ツメの突き出しが大きいため、装填に手間取るという弊害がありますが・・・
性能ですが、Gun誌のターク氏のレポでは、各弾薬に初速の低下が見られます(リボルバーだから当然?)。グルーピングも悪くはないようですが、使用弾によってはキーホール(横転弾)が出るようです。
ちなみにお値段は$875(1996年)。実用性はともかく、特定弾種の確保が難しい開発途上国等の地域ではそれなりに使えるかも?
ブラック・タロン
まるき