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マテバM2006とか、アニメ『トライガン』のヴァッシュの銃とか、シリンダーの下側で撃ち出すタイプのリボルバーがありますが、現在のリボルバーはまったくそのタイプを使っていませんよね。何か致命的な欠陥でもあるんでしょうか?手元の資料によると、『反動が軽減される』というメリットがあるそうですが、デメリットについてはさっぱりなんで・・・。 そーし |
メリットとしては発射時の反動の軸線が手に近いところにくるので、回転モーメントが小さくなって、銃口の跳ね上がりが減る、と言うことです。
デメリットはなんでしょうね。ハンマーの位置が低くなるのでグリップが変な形になってるのと、フレーム上を通る照準線と銃身が離れるので、照準のパララックスが大きくなることでしょうか。
石垣一期
中折れ式(エンフィールドなど)そのもののデメリットはやはりフレームの強度が保てない事にあります。最もボア・プレッシャーを受ける部分にラッチがあるというのが最大の欠点だと思われます。強力なカートリッジを中折れ式のリボルバーで撃つのは困難でしょう。
また、固定用のラッチがリアサイトを兼ねているものも多く、これは命中精度にも関わってきます。
町田
http://wwweva.hi-ho.ne.jp/power-osanai/gallary/mateba.html
http://home.mweb.co.za/af/afadrb/mateba.html
解説は、ここが良いかな!
http://www.kitsune.addr.com/Firearms/Revolvers/Mateba_Model_6.htm
・銃身が下側 デメリット−−− ・シリンダーギャップからの発射炎が指に当たって、アッチッチ!
になり易いです。その辺の処理はどうしているのか?
・照準線と射線が離れているので、ちょっと斜めぎみに撃ったら、
着弾ポイントが思わぬ方向になるでしょう。石垣氏も指摘してますね。
しょせん拳銃だからいいか!
Matebaは、銃身が下側にあると言う事実より、”ウェブリー・フォスベリー” 以来の
オートマチック方式リボルバーの出現というインパクトのほうが大きいと思います。
(初弾はダブルアクション発火、その発射反動で上部が後方へ後退し、次弾の為、ハンマーコック&シリンダー回転。)
*リボルバー的に見ると−−−
・従来のリボルバーより、連射性は良いでしょうが、構造が超複雑でしょうね! 高コスト!!
・アッパー部をリコイルさせる為、ある程度の威力(反動力)が必要となり、357MAG弾必須、
38スペシャル弾不可となっています。 シリンダー(弾倉)が上にスゥイングアウトするのは、
ちょっとGOOD。 左右両勝手に近い。 リローダー使用ならクイック装填可能か!
*オートマチック的に見ると−−−
・自動排莢はしないし、多弾倉でもない。次弾装填は上にも書いたが、従来のオート程便利ではないでしょう。
・銃、固有のブレも結構あるんではないかな!?
結局、無理やりREVとAUTOを融合させ、奇を狙った物で、ポシャルのではないでしょうか!?
軌跡の発動機?誉
床井先生辺りがレポートしてくれないかな?(笑)
あ、念のため。上のM6 Unicaの原型ともいえるマテバ2006Mは、オートマチック・リボルバーではありません(;^_^A
2006Mは2〜6インチまで8種類の銃身が用意されており、特殊工具で簡単に交換できます。マテバ社は、従来のリボルバーと比較して、長い銃身を付けても約3cm全長を短くできる点をPRしてるようです。
ちなみに、2006Mの試作品であるMTR6は、スライド式のトリガーを備えていました。スライド式トリガーなら、シリンダー下部のフレームの上下幅を薄くでき、銃身軸線とトリガーの距離を縮められるそうですが(銃身軸線とトリガーの距離が離れていると、ダブル・アクションでトリガーを引くときに銃がブレやすくなる)、スライド式トリガーはダブル・アクション銃には使いにくく、量産型の2006Mではオーソドックスな回転式となりました。
今のところ、下方銃身&上方スイング・アウトのリボルバーはマテバくらいしかありませんが、アメリカでも試作したメーカーがあったそうです。
普及しないのは、構造的に従来のリボルバーとまったく違うため、操作感(シリンダーが上にスイング・アウトする、ハンマー位置がかなり低い)等の点でユーザー受けしにくいというのもあるのではないでしょうか。
ついでに、アニメ等に出てきたマテバ風のリボルバーについてちょっと解説(笑)。
映画『攻殻機動隊』でトグサが使用する架空のマテバ・リボルバーCTR9は口径9mmX19だが、クリップ類を使わずにシリンダーに装填していたのが気になった(笑)。
アニメ『トライガン』のヴァッシュのマグナム・リボルバーは、中折れ式に下方銃身というユニークな代物ですが、よく見てみるとハンマー位置が普通のリボルバーと同じだったりする・・・(苦笑)
あと、ガンダムシリーズの一つ『新機動戦記ガンダムW』にも、女性将校用のスナブノーズとして、マテバによく似た構造のリボルバーが出てきます。口径.38スペシャルの5連発で、サム・ピースがコルト風でした。
ブラック・タロン
失礼致しました。私の文書では、”2006Mはリボルバー”、 ”M6Unicaはオートリボルバー”
と区別せず、一緒くたですね。
ついオートリボルバー方式に熱が入りました。 ウェブリー・フォスベリーが好きなもので!
私見、2006Mは、オートリボルバー&そのライフルタイプを出す為の習作と思っています。
〜?誉
epitaph
ささき
やっぱりバネでシリンダーが「びよ〜ん」と飛び出すのが無難じゃないかと思います(^o^)。
epitaph
エンフィールドなどを見てもらえばわかりますが、シリンダー前方下部に丸い中折れ機構があります。銃身はこの中折れ機構を避けてその上を通さなければなりませんから、下方銃身のメリットである「銃口の跳ね上がりを抑える」が相殺されます。(細かいようですが、跳ね上がりを抑えるのであって反動が軽減されるわけではありません。)さらにシリンダーも一緒にかさ上げしなければなりませんから、銃の上下幅も大きくなります。ただでさえ複雑で強度が保てない中折れ式に面倒な下方銃身を乗せても、ほとんどメリットがなくなってしまいます。夢に水を差すようで恐縮ですが、ヴァッシュの銃は漫画の中だけのお話だと思います。
epitaph
epitaph
しかも架空銃についてまで回答がいただけるとは・・・感激です!
『甲殻機動隊』のトグサの銃については、劇中で「俺はマテバが好きなの」としかいわなかったんで、つい2006Mだと思い込んでましたが、これも架空銃だったんですね。
>よく見てみるとハンマー位置が普通のリボルバーと同じだったりする・・・
そうなんですよね。これは私も気がつきました。原作ではちゃんとした場所にあるのに・・・なんでだろ?
そーし
『トライガン』のアニメは見てないんですが、こんなミスもあります。
劇中でメリル・ストライフが使うハイスタンダード・デリンジャー(マンガではレミントン・デリンジャーだそうだが)の設定資料は、刻印が『22 MAGNAM(正:MAGNUM)』になってます。これは、参考資料にしたハドソンのモデルガンのスペルミス。担当者がドジで描いてしまったのか、わざとそのまま描いたのかはわかりません。
ちなみに、ハドソンはこの『メリルのデリンジャー』を限定販売しました。
ブラック・タロン
好き嫌いの分かれるところですが、こういう「わかる奴には説明せんでもわかるだろうし、わからない奴には別にわからなくってもいいよ」という確信犯的な演出が士郎正宗氏の持ち味ですね。
ささき