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すみません、フィンランド軍のスオンミ短機関銃と、ラチ拳銃の、 装弾数、あと、基本スペック等を、ご教授ください。 もしあればこれらに関する四方山話もお聞かせいただけると幸いです。 使用弾は9ミリパラベラムなことはわかりましたが、いきづまって しまいました。よろしくお願いいたします。 まるき |
*スオミM1926
口径:7.65mmX22(7.65mmルガー) 全長:915mm 銃身長:350mm 重量:4,400g
装弾数:36発 ライフリング:6条右回り 連射速度:750発/分
作動機構:ストレート・ブローバック&オープン・ボルト 射撃モード:セミ/フル
フィンランド初の量産サブマシンガン。木製ストックに円筒形レシーバーと穴開きバレル・ジャケットを備えたオーソドックスなスタイルですが、ボルトが後退時にピストンのように内部の空気を圧縮する構造を備えており、バッファーの役目を果たすようになっています(後部レシーバー・キャップには多数の小穴が開いており、回転させることで空気の排出量を調整する)。
口径はフィンランド軍制式の7.65mmルガー弾で、大きくカーブした36発マガジンを使用します。輸出モデルも生産され、7.62mmX25(7.63mmモーゼル)弾を使用するモデルも試験的に作られました。
*スオミM1931
口径:9mmX19 全長:917mm 銃身長:370mm 重量:5,400g
装弾数:50発or71発 ライフリング:6条右回り 連射速度:900発/分
作動機構:ストレート・ブローバック&オープン・ボルト 射撃モード:セミ/フル
M1926の改良型として1931年にフィンランド軍制式となったサブマシンガン。構造的にはより単純化されているようです。
デンマークやスイス、スウェーデンでも改良型が採用されるなど、各国に輸出されました。旧ソ連のサブマシンガン(PPD34/38)にも影響を与えたと言われています。
ご質問のモデルはこれのことでしょう。
*VKT L35(ラチ・ピストル)
口径:9mmX19 全長:241mm 銃身長:121mm 重量:1,260g
装弾数:8発 作動機構:ショート・リコイル
ラチ・ピストルことVKT L35は、1938年にフィンランド軍制式となったセミ・オートマチック・ピストルです。1939年から量産が始まり、数回の改良を経て1952年まで生産されました。
作動機構はショート・リコイルで、コの字型のロッキング・ブロックが垂直に下降してボルトをロックする形式です。1〜4型までの4タイプに区別でき、1〜3型はローディング・インジケーターとショルダー・ストック装着用ラグを備えていました(2型と3型は1型の生産性を向上させたモデル)。4型は ローディング・インジケーターとショルダー・ストック・ラグを廃した省力型で、1952〜54年の間に、主にフィンランド国内市販と輸出向けに生産されました(その多くはスウェーデンに輸出されて、その後イスラエルに流れた)。
L35はスウェーデンでも1939年にm/40(通称スウェーディッシュ・ラチ)として採用されました。m/40の特徴は、ローディング・インジケーターを廃し、銃身基部に締め付け用の六角ナット穴を開けている点です。
なお、スオミ・サブマシンガン、ラチ・ピストル共に、設計はフィンランド人の銃器設計者アイモ・ヨハンネス・ラハティが手がけています。ラチ(Lahti)という名前はこの開発者名から取ったものです。
ブラック・タロン
http://www.winterwar.com/Weapons/SmallArms.htm かな?
あと
http://www.saunalahti.fi/~ejuhola/7.62/weapons.html とか
ここ
http://guns.connect.fi/gow/suomi1.html なんかいかがでしょう。
分解や弾倉に弾を装填したりしてます。
でも上記HPで寸法とかのスペックが全部異なっているのがちょっと謎です(^^;
全部英語HPですので気が向いたら行ってみたらいいと思います。
jas1
で、質問ついでなので恐縮ですが、ラチピストルにサイレンサーなどはつく
でしょうか? 当時のサイレンサー事情もご教授いただけるとうれしいです
(ジャック・ヒギンズが、タマネギのようなモーゼルにつけた消音機、と
言っているのがすっごく気になって…)。
でも、ご丁寧な回答、ありがとうございました!
まるき