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マシンガンをあまり連射しすぎると銃身が熱くなって弾がとけ、後に続く弾がつっかえると、友達から聞きました。 本当ですか? しんぺー |
*ちなみに、一般論ですが、”銃身温度(銃身だけで考える)は一発撃つ毎に、約1℃上昇します。
100発ぐらい連射すると その割合は、0.5℃ぐらいで上昇”となります。
あとは、四国の親切な タロンお兄さんに答えて頂けるのを、心待ちにしましょう。
軌跡の発動機?誉
それでも射撃し続けた場合はどうなるでしょう。確かな情報は私も知りませんが、大藪氏の小説では、銃身が白熱し飴のように曲がり遂には弾が銃身を突き破ってあらぬ方向に飛び始める、とあります。たぶんそんなに外れてないでしょう。
ちなみに次弾がつっかえるのは発射薬の不良などで銃身内に停弾した場合です。サブマシンガンなどの低威力弾なら次弾がつっかえるだけで済むかもしれませんが、マシンガンなどの高威力弾では最悪銃身破裂するでしょう。
後は四国の親切なお兄さんにお願いします(^-^)。
epitaph
発射薬の燃えカスや弾薬の表層が溶けて銃身内部や銃口に焦げ付く「ファウリング」と呼ばれる現象ですね。
ファウリングが起きると命中精度が急激に悪化します。ただ、後続のタマが引っかかるという話は聞きません。
>銃身が白熱し飴のように曲がり遂には弾が銃身を突き破ってあらぬ方向に飛び始める、とあります。たぶんそんなに外れてないでしょう。
本当かなぁ…?昼間でも赤熱して見えるほど真っ赤に過熱することはあるそうですが。銃身ってそう簡単に曲がるような材料で作られてないと思いますよ?
>ちなみに次弾がつっかえるのは発射薬の不良などで銃身内に停弾した場合です。サブマシンガンなどの低威力弾なら
>次弾がつっかえるだけで済むかもしれませんが、マシンガンなどの高威力弾では最悪銃身破裂するでしょう。
銃腔閉塞の起きた状態で射撃すると銃身が裂けてガスが吹き出すか、閉鎖機構が壊れてイジェクションポートからガスが吹き出すか、といったとこだと思います。
ちなみにマシンガンではありませんが、我等が38式/99式歩兵銃はボルトエンドが大きな円盤型(安全装置操作ノブ兼用)に形成され暴発時に射手側にガスが吹き出すのを防止、また薬室上面にガスを逃がす穴があって弾倉側にガスが吹き込み誘爆を起こさないよう設計されています。
ささき
大体、もうほとんど回答は出尽くしてるじゃありませんか・・・(爆)
ちなみに、
*弾頭の主要材料である鉛の融点は327.5℃
(弾芯用の鉛にはアンチモンが入ってるので、多少特性が変わるかも)
*弾頭のジャケットに使われる銅の融点は1083℃
(ジャケット用のギルト・メタルは銅にニッケルや亜鉛を入れたものなので、多少特性が変わるかも)
*銃身の主要材料である鋼鉄は1530℃
(銃身には主にクローム・モリブデン鋼が使われるが、これの融点等の特性はちょっとわからない)
確かに銃身は加熱されやすいものですが、だからといって、いくら機関銃でも、鉛が溶けるほどの高温にまで銃身が加熱されるような状況はちょっと想像できません(;^_^A
まぁ、現在の機関銃の場合、そんな状態にまで悪化する前に銃身を交換してしまうでしょうけどね。
>ファウリング:
弾頭の鉛のファウリング(レッディング)は、銃身内部と弾頭の摩擦によるものが大きいと思うのですが。
ジャケットのない鉛弾(レッド・ブレット)を銃で撃った場合、弾の底の部分が高温高圧の発射ガスに晒されて溶けてレッディングとなることはあります。
なお、初速が1,000fps(約305km/秒)を越えると、ファウリングは急激に増加します。弾頭の進化の歴史は、いわばファウリングとの戦いでもあるといえます。
>異物による銃身破壊:
銃身内部にファウリング等の異物があると、リング・ウェーブ(波動圧)という異常腔圧現象が発生します。発射されて加速する弾頭が銃身内部の異物に接触して一瞬減速し、そこへ後ろから発射ガスの圧力がぶつかる、これが繰り返されることによって、その部分だけ腔圧が異常上昇してリング状にエネルギーが拡散していくのがリング・ウェーブです。弾頭の進行を阻害する抵抗力が大きいとリング・ウェーブも大きくなり、銃身を膨張させ、最悪の場合銃身を破壊することになります。
ブラック・タロン
どうもありがとうございます。
しんぺー
英空軍の使ったブローニング 303 機銃はアメリカの 7.62mm M1919 の親類ですが、使用した 7.7x56R「303 ブリティッシュ」弾が燃焼温度の高いダブルベースのコルダイト火薬を充填していたため、機関部過熱によるコックオフと銃身過熱によるファウリング(銃口アタッチメント部への固着物)に悩まされたそうです。前者への対策としてはオープンボルト発火方式に変更し(そのため英軍のブローニングは同調装備できない)、後者の対策として銃口部に放熱フィンを設け内面にクロームメッキを施した Mk.II が開発されています。
ささき