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917 通常のオートマチックタイプの拳銃にサイレンサーを無加工で装着すると正常に稼動せず、ジャムの原因となるため、通常はブローバックを殺すための何らかの処置をとるそうですが、M9の特殊部隊仕様にはブローバック機構を止めるロック機構が搭載されていると聞きました。
SOCOM採用のMk23にもこのような機構が搭載されているのでしょうか?写真やエアガンを見る限りでは見当たらないのですが?
yas

  1.  Mk23 SOCOMピストルにはスライド・ロック機構はありません。
     開発の初期段階(フェーズ1)でH&K社から提出されたSOCOMピストル試作品にはスライド・ロック機構がありましたが、その後廃止されました(理由は判然としないが、サイレンサーの機能をある程度の減音・減発射炎に絞ったからか?)。
     ショート・リコイル(特にブローニング方式)のオートは、サイレンサーを装着すると、銃身にウェイトがかかるために作動不良が起きやすくなる欠点があります。しかし、Mk23 SOCOMピストルは、軍用弾・市販弾でもスムーズに作動するようです。

     米海軍SEALは、S&W M39をベースとするMk22 Mod.Oピストル『ハッシュパピー』をベトナム戦争中に採用していました。このピストルはスライド・ストップにサイレンサー用のスライド・ロック機能を追加しています。
     その後、1985年にM9が採用されると、これをベースにした後継銃の開発を検討しますが、スライド破断事故や9mm口径の威力に対する不信感等から行き詰まり、1990年から始まった開発計画によってMk23が開発されることになりました。

     ちなみに、M9ピストル(ベレッタM92FS)にサイレンサーとスライド・ロック機構を備えた特殊モデルは、1989年に米空軍で採用され、一部部隊で使われているとのことです。
    ブラック・タロン

  2. Mk23にはロック機構は存在しません。ただしサプレッサーの方に工夫がなされているそうです。

    さて、サプレッサーが作動不良の原因となるのは、バレルに取りつけられたサプレッサーが
    ウェイトの役目をし、ブローバック時にバレルとスライドのロックを解除するのを妨げるためです。(ですよね?)

    ここからは記憶モードなので恐縮ですが(ネタ本のGUN誌バックナンバーは行方不明)
    サプレッサーの取りつけ部分が、スプリング仕掛けで若干ながら前後にスライドできるようになっており、
    発砲の瞬間、ショートリコイルするときには慣性の法則でサプレッサーは移動せず、
    バレルとスライドのロックが解除された頃にサプレッサーが移動するようになっていました。
    つまりこの場合、サプレッサーの質量はバレル移動方向に対してフリーになっている訳です。
    このようにしてサプレッサーの作動に対する影響を抑えていたはずです。

    また蛇足ながらスライドロックを設けるのはサプレッサーの効率を上げるためでもあります。
    まぐまぐマグロ

  3. おおっと、先を越されちまったい(^^;
    (ある程度予測はしていましたけど/笑)
    まぐまぐマグロ

  4. 蛇足、 
    1. H&K MK23の写真と解説はここ。
      http://www.remtek.com/arms/hk/civ/mark23/mark23.htm

    2.45ACP弾採用理由、私見。
      ・そのまま通常弾で 初速250m/s−−>音速以下。
      ・腔圧も9mmパラよりかなり低く、銃口直後のサイレンサーにもやさしいです。
      ・かつ、ポリゴナル銃身で腔圧逃がしている。
      ・45ACPの発射反動に負けない様(撃ち易く、命中精度UP)、プラスチックフレームのわりには、
       銃重量が重いし、トップヘビー(この場合先端の事)にしているのでは!!
       銃身長いのもサイレンサー取り付けの為以外に、これが関係していると思う。
     と私は考えます。 私はGUN誌は読んでいませんが!!
    軌跡の発動機?誉


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