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すみません下の続きです。日本の警官が使っているニューナンブ(38スペシャル)とSIG P226(9×19)では一発あたりの威力はどちらが上でしょうか?(防弾ベストなしの人間に対しての場合です。) mol |
38spl 弾頭重量 10.3g 銃口初速 253m/s 銃口エネルギー 329J
9x19 弾頭重量 8g 銃口初速 345m/s 銃口エネルギー 476J
比較参考
357mag 弾頭重量 10.2g 銃口初速 441m/s 銃口エネルギー 791J
45ACP 弾頭重量 15g 銃口初速 245m/s 銃口エネルギー 450J
但し使用弾や使用銃によって条件は変化します。また銃の威力は銃口エネルギーだけでは決まらず弾頭重量と口径がモノを言う場合もあります(ノッキングダウン・ファクター)
ささき
ささきさんも書かれていますが、弾頭の初速や初活力(弾頭エネルギー)が標的に対して実際にどのような破壊効果を示すかは、弾頭重量や形状(FMJ、SP、HP等)等によって変わってきます。
弾頭形状で見た場合、一般的に、変形しにくいFMJなら貫通力が高くなり、逆に変形しやすいSPやHPなら内部破壊効果が高くなります。
ちなみに、日本の警察官に支給されている拳銃用の執行実包(勤務時に装填する弾薬)は、FMJまたはRN(FMJの一種で弾頭先端が丸い)の弾頭を備えているそうです。また、射撃訓練等に使用される弾薬(使用済み執行実包のリロード品らしい)はジャケットなしの鉛弾だそうです。
余談ですが、自衛隊が支給する9mm弾薬は、先端をフラットにした台形のFMJです。
単純に発射薬量と薬莢の長さだけ見れば、.38Special(9mmX29R)は9mmX19より大きい弾薬ですが、その割に初速と初活力は低いのです。これは、リボルバーという銃の構造にその一因があります。
リボルバーは、銃身とシリンダー(薬室兼弾倉)の間に隙間(シリンダー・ギャップ)があります(構造上この隙間を完全に塞ぐことは不可能)。発射時にここから発射ガスが漏れてしまうため、その分弾頭を押し出す圧力が下がり、パワー低下に繋がるのです。このため、リボルバー用弾薬は、オート用弾薬に比べて大型の薬莢と大量の発射薬を充填して、その減耗を補っています。
ちなみに、シリンダー・ギャップからの発射ガス漏れを防ぐアイデアを盛り込んだリボルバーとして、ロシアのナガンが知られています。発射時にシリンダーを銃身後端に密着させて、ガス漏れを最小限に抑えるというもので、使用弾薬(7.62mmNagant)も弾頭が薬莢内に完全に収まった独特の形状を持っています。ただし、その分銃の構造は複雑で、それほど大きなメリットがあるわけでもありませんでした。
ブラック・タロン
ということは、防弾ベストなしの人間に対しての場合は45ACPの方が上、ということになります。
benben
で、私の回答ですが、質問は38と9×19の比較なのに、私は45ACPのことを書いてしまって、見当違いになっている〜〜
benben
ささき
運用上、オートの銃を使うことになる9パラの方が連続的に弾丸をたたき込めて有利!
居眠り将軍
mol
SAW
SAW
調べてみましたら、その様です。 >2.ブラック・タロン氏解説 ”執行実包”と言われているそうですが、
弾頭重量10.2gで 銃口初速210〜220m/s(銃身2in、3inでほとんど差なし)との事でした。
あくまでも、拳銃は威嚇、護身用で 凶悪犯の射殺用とは考えていないからでしょう。
軌跡の発動機?誉
殺傷用なら、フルメタルジャケットでないタイプの弾丸、鉛むきだしとか(体内で拡がる)、炸裂弾などがあり、弾を変えれば、銃が同じでも大幅に対人威力を変化させることができます。
benben
ささき
わしの手元にも資料がありました(^^ゞ(情報源はヒミツ)
S&W M37(銃身長2インチ。M36のアルミ軽合金版で、最近ニューナンブM60に替わって警察に配備されている)による試射結果ですが、弾頭重量158gr(約10.2g。誉さんの資料と同じですね)のFMJで初速220〜230m/sとのことです。
自衛隊が使用する小火器用弾薬は主に旭精機で作られているようですが、警察の場合、”自家製”と旭精機製国産品、および輸入品が使われているようです。上で初速データを書いた実包も”自家製”のようです。
ブラック・タロン