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向こう20年くらいの間に主要国軍隊の基幹小銃が無薬莢小銃に変更されることはあるでしょうか? ペーパークリップ |
軍用ケースレス弾薬&ライフルとして有名なH&K G11および4.73mmケースレス弾薬は、結局大量採用されることはなく、ドイツ軍一部部隊での試験採用にとどまりました。薬莢式弾薬と比較してのケースレス弾薬の性能の不安定さ(コック・オフが起こりやすい等)、G11ライフル自体の構造的問題(給弾機構等の構造が複雑で戦場の蛮用に耐えられるかどうか疑問が残る)、そして弾薬&ライフルの高コスト化(4.73mmケースレス弾1発が当時約25ドイツ・マルク=1,625円)が、不採用の主な理由と思われます。
民間向けには、オーストリアのボエレ社が5.7mmUCCというケースレス弾薬を開発し、これを使用するボルト・アクション・ライフルVEC91と共に販売していますが、これも売れ行きは芳しくないようです。
現在のところ、薬莢式弾薬にはこれといって致命的な欠点はなく(強いて挙げるなら薬莢の材料の真鍮が高価なことくらい)、また、ケースレス弾薬には、無薬莢化による弾薬軽量化や省資源化、排莢動作がなくなることによる発射速度向上(G11のバースト機構はその典型)等以外に、薬莢式弾薬を上回るメリットが見当たりません。
要は、わざわざケースレス弾薬に移行する明確な理由&必要性がないのです。
とは言っても、今後、ケースレス弾薬&ライフルがまったく軍用として採用されないとは断言しません。一部の先進国の軍隊が、部隊限定の形でもケースレス弾薬&ライフルを採用することは充分に考えられます。
議論ボード向きの話題かもしれませんね(;^_^A
ブラック・タロン
ただ、どうかなあ…って気はする。もう暫くは。
BB弾みたいな形状で遠くまで飛ばせりゃいいんだけどねえ。
sorya
ペーパークリップ