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872関連の質問ですが、米軍のベレッタ拳銃は、当初M8として採用 されたあとに、スライド破損対策を施したモデルがM9として採用された という話を聞いたことがあるのですが、本当なのでしょうか。 当時、単なる改良だったら、M8A1という呼称ではないかと思った 記憶があるのですが。 SAW |
手元の資料を見る限りでは、M8という名称は聞いたことがありません。
ちなみに、M9以降に米軍が採用したピストルとしては、MP等の一部部隊向けに採用されたM11(SIG/ザウェルP228)、特殊部隊向けに開発されたMk23 SOCOMピストル(H&K USPベース)等があります。
ブラック・タロン
M9以前(M1〜M8)はどんな拳銃があったのでしょうか?
「M1911A1」ではないですよね?
トライアルに提出された物に順番を着けただけ?
名無し4等兵
あるんですが、今いずこ。
質問者
ベレッタM92Fの制式名が何故に『M9』となったかについては資料不足でわかりません(;^_^A 単なる通し番号だと思いますが・・・
M9が小改良後に『M9A1』とならなかったのもある意味謎です(名称を変えるほどの改良ではないと言うことか?)。
ちなみに、米軍が制式名を『採用年』から『通し番号』に変えたのは第2次大戦中からだったと思います。
なお、米軍がM1911A1以降〜M9採用までに制式に加えたピストルとしては、S&W/コルトM1917、S&Wビクトリー・モデル、コルト・コマンド、コルト・ポケットM1903/M1908等があります。ほとんどが第1次〜第2次大戦中に採用されたもので、M1911A1の不足を補う繋ぎ、あるいは後方部隊や将校用でした。
*S&W/コルトM1917
第1次大戦中にM1911A1の不足を補うために製造された.45口径のリボルバー。M1911A1用の.45ACP弾をハーフムーン・クリップでシリンダーに装填する。S&W社とコルト社がそれぞれ同名称&ほぼ同仕様のモデルを製造したユニークな存在。戦後の日本警察に貸与されたことでも知られる。
*S&Wビクトリー・モデル
同社ミリタリー&ポリスを原型とする口径.38Sp.のリボルバー。最初イギリス向けに『S&Wブリティッシュ・サービス・リボルバー』(米軍向けとは弾薬スペックが異なる)として製造され、第2次大戦中からは『S&Wビクトリー・モデル』として米海軍&海兵隊が航空兵や後方部隊等向けに採用した。
*コルト・コマンド
コルト・オフィシャル・ポリスを原型とする口径.38Sp.のリボルバー。S&Wビクトリー・モデルと同様、後方部隊用として第2次大戦中に米軍が採用した。
*コルト・ポケットM1903/M1908
コルト社の中型オート。M1903は口径.32ACP、M1908は口径.380ACP。両方とも第2次大戦中から将校用等として採用された。ちなみに、M1903は旧日本軍でもブローニングM1910に次いで将校に愛用された。
ブラック・タロン
特殊部隊用として限定採用されたモデルもあります。
*Mk22 Mod.O
米海軍SEALが1960年代後半に採用した口径9mmX19のオート。通称『ハッシュパピー』。S&W M39を原型とし、大型照準器とサイレンサー装着機能&スライドロック機能、金属製ストック装着機能等を備える。
なお、SEALではMk22 Mod.Oの後継として、M9(ベレッタM92F)をベースにした専用特殊ピストルを研究していたようですが、例のスライド破断問題のためM9の使用を中止し、SIG/ザウェルP226を採用しました。その後、新しい専用特殊ピストルとして、口径.45ACPのMk23 SOCOMピストルを開発しました。
ブラック・タロン
コルトコマンドは、どっかのお巡りさんが、電車のなかに置き忘れて、大騒ぎになったことがあったようですね。
たしか、千葉県だったかな。
SAW