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844 トラファルガー海戦のイギリス艦隊の武装とか、明治時代(相当)の欧州艦の武装とか、GIGNやSASの装備とか、そういうの見ていてふと思ってしまったことなのですが…;

なぜフランス人は「大口径の一撃必殺」に流れるのでしょう?
逆にイギリス人が「小(中)口径の多弾数速射」が好きなのはなぜ?
ちなみに日本人は傾向としてはどっちなのでしょうね?

satoski

  1.  こと小火器の口径に限って言えば、『大口径で一撃必殺』というのは、どっちかっつーとアメリカにその傾向が強いような気がします。
     まぁ、フランスのGIGNの場合、サイドアームにマニューリンの.357Mag.リボルバーを使っていますが、これはストッピング・パワーとリボルバーの信頼性を重視してのことのようですね。

     日本はどうでしょうか? 小火器の場合、明治陸軍発足以降は、11mm(13年式村田銃)に始まり、8mm(22年式)→6.5mm(30年式&38式)→7.7mm(99式)となっています。小口径高速弾のハシリとも言える6.5mmを7.7mmに変えた理由は諸説あるようですが、やはり威力が一番大きい理由なんでしょうか。
     戦後の自衛隊は、ワンテンポ遅れつつも、ほぼNATOと同じ道(7.62mm→5.56mm)を辿っていますね。
    ブラック・タロン

  2. >小口径高速弾のハシリとも言える6.5mmを7.7mmに変えた理由は諸説あるようですが、やはり威力が一番大きい理由なんでしょうか。
    中国戦線でモーゼル 7.92mm にアウトレンジされた経験が痛かったようですね。「向こうの弾は土塀をズブズブ突き抜けてくるのに、こっちの弾は表面で弾ぜてしまう」という経験談を聞いたこともあります。
    ノモンハン事変(1939)は 99 式歩兵銃の採用とは直接関係ないでしょうが、やはり平原で長距離の撃ち合いとなると 6.5mm は不利で、モシン・ナガン 7.62mm の高威力・高射程に悩まされたようです。
    ささき

  3. >2
     歩兵銃同士の撃ち合いでは、銃創こそ劣るが6.5mmでも7.92mmには決して撃ち負けなかったそうですが、減装弾を使っていた軽機関銃(11年式)や重機関銃(38年式、3年式)ではさすがに厳しかったようです。
     また、同じ6.5mmを使っていたイタリアが7.35mmに移行(1938年)したことも影響しているだろうと某書にはありました。
    ブラック・タロン

  4. >3. 減装弾を使っていた軽機関銃(11年式)や重機関銃(38年式、3年式)
    細かい便乗質問で恐縮ですが、11年式、96式軽機は減装弾指定ですが、3年式もそうでしたっけ? (実家には「重機関銃取扱上ノ参考」という、3年式/92式重機のマニュアルがあるのですが現在確認できず、記憶が定かでありません。又38年式については一切資料がありませんので御教示頂ければ幸甚です。)
    みなと

  5. >4
     手元の資料(兵藤二十八氏著書)では、3年式重機関銃から減装弾(3年式実包)が適用されたとあります。上の書き込みで38年式機関銃を入れたのはフライングでした。お詫びして訂正します(;^_^A
    ブラック・タロン

  6. >5. いや、こちらこそジジイの様に細かいことをお尋ねしてしまいました。3年式用の弱装弾の記憶が無かったものですから...ちなみに92式重機用の専用実包は、99式歩兵銃用のリムレス実包に比して、むしろ強装弾ですので、(92式実包の弾頭200gr、装薬44.18grに対して、99式用はそれぞれ182gr、43.13gr)同様のメカニズム、塗油機構を持つ3年式の弱装について”?”と思ったのです。 また米軍で実測された銃口初速は3年式、92式重機とも、より長い銃身長をもつ38年式、99式歩兵銃より高い数値を記録している点も気になりますので、ちょっと確認してみます。ありがとうございました。
    みなと


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