835 |
小型のサブマシンガンはおおかたが1000発/秒以上の発射速度ですが、銃の大きさや重さをあまり変えずにもっと撃ちやすい速度(撃ったこと無いですけど)に落とす事はできないんでしょうか?ただでさえ小さくて持ちにくいのだから改善できるならすべきだと思うんですが 紅葉饅頭 |
軽くすると薬室開放の時間が不足するだろうし、小型サブマシンガンといえどもボルトを重くするくらいは簡単?にできるだろうし・・・
benben
benben
みなと
全長を短くする→ボルトの移動距離も短くなる(場合によってはボルトも短くなる)→ボルトの閉鎖時間を稼ぐためにリコイル・スプリングを強化する→ボルトの前後に要する時間が速まる→連射速度が高くなる まぁこんな感じでしょうか・・・
改善方法としては、ボルトを重くするか(あまり重くしすぎると手動操作に支障が出る可能性有)、Vz61のように機械的にボルトのスピードを遅くする仕掛けを組み込む等が考えられます。が、いずれにせよ限界があるのは確かです。
射撃コントロールを最優先とするなら、ハンドガンをベースに開発されたベレッタM93RやH&K VP70のようにフルオートを放棄(3発バーストを採用)するという手に行き着くことになるでしょうか・・・
MP5の短縮版であるMP5Kの連射速度は900発/分で、連射速度の高さで悪名高い?マイクロUZIの1,400発/分よりかなり低くなっています。サブマシンガンとしては珍しくディレード・ブローバック(ローラー・ロッキング)を採用しているMP5シリーズは、その機構故にボルトの後退スピードが緩く、それほど強力なリコイル・スプリングを必要としません。そのため、短縮化のためにリコイル・スプリングを少々切り詰めても大きな影響が出にくいのです。
ブラック・タロン
オート式の銃での発射速度に影響を与える因子は、ボルト(スライド)重量、同後退(ストローク)量、
後座ばね(リコイルスプリング)力の3点です。 あと、少しの摩擦抵抗も!
これに関しては、過去ログ830の公式の応用でばね力を考慮した
gB(2FoR+KR2乗)=B2乗Vb2乗=v2乗(P+1.5w)2乗 −−−(1)式
という計算式が有ります。
B: ボルト重量(kg) Fo: 後座ばね与圧(kg) R: ボルト後退量(m)=ばね圧縮長
K: ばね定数(kg/m) Vb: ボルト後退速度(m) その他は過去ログ830に同じです。
右辺 v2乗(P+1.5w)2乗 は弾丸に関する項でその銃で使用弾が決定すれば一定となります。
この式の意味は−−− 同一の銃、弾の系の中で考えた場合、弾のエネルギーを処理するには
*ボルト重量の値をいじれば、ボルト後退量(ストローク)の値や、ばねの値で調整しなければならない。
という事です。<−−−当然ですね。!!
又、(1)式は下記の様に直せます。
ボルト後退速度 Vb=全体√g(2FoR+KR2乗)/B−−−−−(2)式
この式を見ると、
・ボルト重量を重くすればボルト後退速度は小となり。−−>発射速度小!
・ボルト重量を軽くすればボルト後退速度は大となり。−−>発射速度大!
・以外にも、ばね関係を強くすれば ボルト後退速度 は大となる。−−>発射速度大!
・以外にも、ボルト後退量(ストローク)を長くすれば ボルト後退速度は大となる。−−>
後退速度は大となるが、後退量も大としたので、発射速度はその時々のバランスによる。
では現実? マシンピストルの様な小型な物では・ボルト重量をそんなに重くも出来ん。だから発射速度が高めですね。
よって
1.VZ61の様なメカ的なディレート装置を付加する。
2.(1)式より、使用する弾自体を弱装の物にする。380ACP,32ACPとか。
(2)式より幸いにも、ばね系は弱い方がGOOD。 確か、ミニ・ウージー、マイクロ・ウージー
の取り説には9mmParaの増装弾(高圧弾)は使用禁止。標準弾のみOKとなっていた。
それでも発射レートすごいですね。
3.邪道だが、バレル内径や薬室を僅かにスカスカの設計とし、腔圧を下げ、弾のエネルギーを下げる。
H&Kのローラーロッキングやフルート薬室、ポリゴナルバレルはこの思想に近いです。
以上、少々おせっかいな講座でした。
軌跡の発動機?誉