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792 ロシア製の 5.45x39弾(7.62x39も)の薬莢って、どうしてNATO弾に比べて黒っぽい色をしてるんでしょう?表面仕上げになにか違いが?材質の違い?(よもや鉄製なんてことは(笑))
satoski

  1. その、よもやの鉄製だからではないでしょうか。
    (N)

  2. 中国製弾薬だと、鉄のほかに銅(発射ガス圧で膨張して薬室内に張りついてジャムるので不評)、鉄・銅合金などというものもあります。
    Schump

  3.  弾薬の薬莢と言えば真鍮製が普通ですが、真鍮以外の素材もたまに使われます。
     真鍮は適度な柔らかさをもち、発射時に薬室内で膨張し密着して発射ガスの漏れを防ぎ、腔圧が減ると元の寸法に戻る特性を持っています。これが薬莢としてもっとも適した素材である所以ですが、何分戦略物資である銅を使うため高価でもあります。第2次大戦中、ドイツでは銅物資の不足から、弾頭の被甲や薬莢に軟鉄を使いました。
     戦後も、中国や東ヨーロッパでは軟鉄を薬莢の素材に使うことがありました。薬莢だけでなく弾頭の被甲(ジャケット)にまで軟鉄を使い、表面にラッカー等を塗ったり銅メッキ(どちらも薬室内張り付き対策)をするなどしてそこそこの使い勝手に仕上げています。5.45mmX39や7.62mmX39はもちろん、5.56mmX45まで軟鉄薬莢を使ってます(以前Gun誌でのターク氏のライフルレポに登場)。わしが知り合いに見せてもらったチェコ製の7.62mmX39の薬莢も軟鉄製でした。

     ちなみに、軟鉄以外の薬莢用素材ではアルミ合金があります。航空機関砲弾やAPFSDS弾で広く使われています。銃用としては、アメリカのCCI社が『ブレーザー』の製品名でアルミ薬莢の弾薬を販売しています。基本的にリローディング(弾頭と発射薬の再充填)しない使い捨てですが、実際には真鍮製薬莢ほどではないがリローディングできるそうです。
    ブラック・タロン

  4.  ケース(やっきょうの字が出てこなかったので)や被甲に軟鉄を使うだけでなく,確か弾心にも鉛がもったいないので,軟鉄を使っていたように思います(GUN誌のレポートに確か出てました)。ご存じのように,鉛も戦略物資なので,確保は大変なようです。ロシアと言う国は相当資源の確保に苦労していたのでしょうね。
    となりの大トロ

  5. あらら(^^;
    ほんとに鉄製だったんですね。
    しかし、東側の主力小銃弾の薬莢が鉄だったとは…。そこまでしたから逆に、あれだけの大量使用を支えられたということでもあるんでしょうかね。
    ところでNATO弾で鉄製薬莢を使っていないのは、銅を使ってもコスト的に見合うから、と単純に考えて良いもんでしょうか?
    satoski

  6.  素材として考えた場合、真鍮ほど薬莢に適した素材はないといえます。だからこそ100年以上もの間使われ続けているわけです。
     薬莢に真鍮を使い続けられるかどうかは、戦争状態になり、外部からの輸入が途絶えた状況下で、国内で銅を産出できるかや、どれだけの銅物資の備蓄があるかどうかによるでしょう。銅の用途は何も真鍮だけではありませんから・・・
     銅は精錬に電力を使うので(あれ? アルミだった?(;^_^A)、どうしても原料コストが高くなります。NATOと東欧の違いはここにあるのかな?

     ケースレス(無薬莢)弾薬の目的の一つにも、『高価な戦略物資である真鍮=銅を使わずにすむ=省資源化に繋がる』というのがあります。

     余談ですが、旧日本陸軍の国産小火器用弾薬は、真鍮(原材料は一部輸入)をケチるためか、薬莢が薄く作られていました。このため、薬室内での薬莢貼り付きが起きやすかったようです。
    ブラック・タロン

  7. 蛇足
    ドイツ最大の弾薬、火薬会社 ”ダイナマイト・ノーベル” の9mmParaミリタリーボール
    (商品名Geco)の弾頭は現在でも、軟鋼+銅メッキの被甲です。
    貫通力UPの為かな!! 磁石に着くよ!!
    軌跡の発動機?誉

  8. >6
    そ,そういうことでしたか。まさかそんなとこまでけちってたなんて!それでは銃本体の設計者ばかり責められませんね。
    たちばな


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