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銃について全く無知の、初心者です。 今度出演する芝居で銃を扱うシーンがあるのですが、 小道具としてBROWING M1910という銃(エアガン)を 渡されました。 これは一体、どう扱えばいいのでしょうか? 舞台上では、撃ったりしません。 ただ構えるだけだったりするのですが、 その、「ただ構えるだけ」も、できるだけリアルに やりたいと思って・・・。 無茶苦茶な質問で申し訳ありません。 砂 |
とりあえずわしが考えつく限りの基本的なところを・・・
まぁとりあえず常識として、『撃つとき以外はトリガーに指をかけない』。これをやるだけでも、銃の扱いに慣れている雰囲気が出せます。逆に言うと、持ち歩くのにもトリガーに指をかけっ放しなら、いかにも銃の素人という漢字が出せます。これってある意味マニア的な見方ですけど(笑)。
プロ的な雰囲気を出すなら、両手構えの姿勢の一つ『ウィーバー・スタンス』を使ってみるのも手でしょう。身体を標的に対して斜め約45°に向け、両足を肩幅くらいに広げて、銃を持つ右腕は伸ばし、添える左手は肘を曲げて、かっちりと構えます(画像等で説明した方がわかりやすいんだが、わしは寡黙にしてそういうのが紹介されているサイトを知らない(;^_^A)。ただ立って両腕を伸ばす構え(ターレット・スタンス)よりはプロっぽく見えます。
片手で構える場合、単に立って銃を持つ腕を伸ばすよりは、ウィーバー・スタンスのように身体を半身にした方が見栄えがいいでしょう。左腕が遊んでしまいますが、これは個々の創意工夫ですね。
銃自体の扱いですが、ブローニングM1910なら扱いやすいですね。発砲する演技はないとのことですが、銃の後ろにある安全装置のレバーを上に上げたまま(安全装置オンの状態)構えるような間抜けはしないように・・・
使われるエアガンが、遊底(スライド。銃の上の部分)の動くタイプかどうかわかりませんが、引けるタイプであれば、使う前に遊底を手で後ろに引いて最初の弾を装填する動作は欠かせない演技でしょう。ただし、何度も引いたりしないように(笑)。
とりあえず考えつく限り挙げてみましたが、質問者様がどういう役で、どういう状況で銃を使おうとするのかによって変わってくるでしょう。
他の方のフォローもよろひく(;^_^A(おいおい)
ブラック・タロン
あと、劇の時代によっては両手構えは問題が出てしまうと思います。
両手構えがいつ頃から普及し始めたか私はわかりませんが、昔は
片手撃ちでしたから。
ブラック・タロン様が指摘された片手の場合の「左腕が遊ぶ」ですが、
「刑事キャレラ/10+1の追撃」という映画ではジャン=ルイ・トランティニャンが左手の親指をズボンのポケットに入れるという形を作って印象的でした。
MISTY
ぐらいを押さえていただければ、問題は無いと思います。
ただ、テレビとかでありがちな、「一度頭の上に銃を掲げてから、前に降ろして狙いをつける」のは
馬鹿っぽいのでやめたほうが吉でしょう。銃を抜いたら腕をスムーズに前に伸ばして狙いをつけてください。
あとは砂さんの味付け次第ですが、キャラクター(元軍人とかマフィアとか)でも銃の扱い方は違ってくると思うんで、
その辺の所を研究されてみても面白いかもしれませんね。
まぐまぐマグロ
M1910 はちいさな銃なので、片手で構えたほうがサマになると思います。肘は真っ直ぐ伸ばしたほうが緊張感が出ますが、あまり力を入れすぎると肩が凝るので軽く曲げてもいいでしょう。相手を本気で撃つのではなく、ただ銃口を見せて脅すだけの演技なら(昔の刑事物によくあったように)腰の位置に構えてもそれっぽく見えると思います。
ささき
再び質問なのですが・・・(^^;
>ブラック・タロン様
@『撃つとき以外』ということですが、撃とうと構えているときには指をかけていて
いいんですよね?腕を下ろしている時にはトリガーから指をはなす・ということでしょうか?
A『ウィーバー・スタンス』で両手で構える場合、「左手は肘を曲げる」ということですが、
手そのもの(・・掌?)はどこにあるのでしょう?(^^;銃の下ですか?
あと、「身体を標的に対して斜め約45°」というのは、標的の正面に立っておいて、
身体は45°に開く(?)・ということですか?
B遊底は動きます。弾を装填する動作というのは、どこでするべきでしょうか?腕を下ろして
いる状態で、体の横でしょうか?お腹の前あたりでしょうか?
それから、遊底は右手で「ぐっ」と握っていいのですか?掌で押さえて動かす程度ですか?
あと、弾の装填しておきながら撃たない場合はどうなってしまうのでしょうか?
そのままにしておいていいのですか?
>MISTY様
芝居の時代設定は現代もしくは近未来、という感じです。
>まぐまぐマグロ様
キャラクターは、「普段は現場には赴かないが、訓練はきちんと受けた」
みたいなものを考えています。
>ささき様
よく、「女の人は片手では銃は撃てない」(反動が強いから)とか聞きますが、
そうとは限らないのでしょうか?
===
それから・・・
もしもその人間が左利きの場合、どうなるんでしょうか?
左利きで銃を扱う人間は、いないものですか?
砂
>そうとは限らないのでしょうか?
撃てないことはないですが、腕力・握力が不足すると命中率が下がりますので、小型拳銃でも両手で構えて撃ったほうが良く当たると思います。
女性で時々見るのが顔の正面に銃を置き両肘を曲げた構え方で、これはいかにも素人丸出しの感じになります。
身体は目標に対して半身(45度くらい)に開き、利き腕を眼の高さに上げて真っ直ぐに伸ばし、人差し指で目標を指差す態勢を作ってみてください。これが基本の照準姿勢となります。銃は人差し指の代りに目標を指す気持ちで握り、片手(右利きならば左手)は握力を補強する気持ちでその上から握ります。
このとき、銃を心持ち身体に引き付けるように力を加えると緊張感のある姿勢となりますが、上体まで後ろに反ってはいけません。腰から上はむしろ銃にもたれかかる気持ちで軽く前傾させます。
具体的な構えかたは「GUN」「コンバットマガジン」「ARMS」などの月刊誌に米国プロ・シューターや警察官・軍人の射撃シーンが写真で掲載されていると思いますので、参考にしてみてください。下手な映画を参考にするよりは良いと思います。
ささき
古い古い設計の銃です。現代でも十分通用はしますが「プロの道具」には
ちょっと、という感じです。よほど愛着がある、とかコレクションで持ってた、
ならいいんですが…。
あと失礼を承知で初歩的なことですが、遊底は発射と同時に激しく動きます。
この部分に指などが触れていると怪我をする、と思って構えるとよいと思います。
MISTY
http://www.incredible-adventures.com/covertops_photos.html
素人さんの、今ひとつ様になってない例、ですがグリップとかイメージ掴めるかも。
関係ないけど、この頁の「HOME」。面白そうなお遊びが出てます。ライトニング乗れるんですねー。
MISTY
1の件ですが、『撃つ意思』がないときは、指は離しておくのが基本です。
撃つ意志を持って銃を構えているのに、人差し指をトリガーにかけてないのは変ですよね(笑)。
2のグリッピング(握り方)やウィーバー・スタンス等の構え方については、ささきさんやMISTYさんがすでに答えてくださってますね(;^_^A
百聞は一見に如かず。銃器雑誌等でチェックしてみましょう!
3の遊底(スライド)の扱いですが、初弾装填の動作は、銃を持つ手と反対の手(右手で銃を持っているなら左手)で、スライド後部の滑り止めの縦線(セレーション)の部分をしっかり掴み、一気に後方に引いてパッと離します。
この時、スライドを引く手の指が排莢口の上にこないようにします(排莢口と薬室の間に指を挟む危険有。また、薬室内で暴発したときに排莢口からガスや破片が吹き出して手をやられる危険も。実銃の場合ですが)。銃を握る手の人差し指は当然トリガーから離しておきます。また、銃は少し斜めに倒した方がスライドを引きやすいと思います。
身体のどの位置でスライドを引くのかという点は、多分に気分的な問題だと思います。腹の前辺りで銃口を下に向けて行う場合もあれば、胸の前辺りで銃口を上に向けて行う場合もあります。自分でやってみて、やりやすいor格好いい(笑)と思うやり方を選びましょう。
あと、装填した状態で発砲しなかった後の処置は、使う銃によって異なります。
ブローニングM1910の場合、銃の後部にある安全装置(セフティ)のレバーを、銃を握る手の親指で押し上げます。スライド後端の切り込みにレバーが入ってセフティONとなります。後はホルスター(拳銃入れ)にしまう等してください。
MISTYさんもおっしゃってますが、M1910は今から91年前に発売された古い銃なので、現在の拳銃ほど安全機構が豊富でなく、それくらいしかできることがありません。
抜弾(薬室から弾を抜く)というのもありますが、相手から「銃から弾を抜いて捨てろ!」とでも言われない限り、無理にやる必要はありません。お使いになる小道具が、ダミー薬莢を使わないエアガンであれば尚更でしょう。
ブラック・タロン
皆様のご好意を無駄にしないようにがんばります。
本当に助かりました。ありがとうございます。
砂