784 |
なぜアメリカ人は45口径を、ヨーロッパ人は9oパラを好むのでしょうか?45口径がS.A.A.のせいだとしたらなぜこいつは45口径だったのか教えてください 紅葉饅頭 |
ヨーロッパで9ミリが好まれるのは、野蛮でがさつで力任せの45口径を「ダサイ」と感じる気風があるのかも知れません。概してアメリカ人がパワー史上主義的なのに対し、ヨーロッパではスマート(=必ずしも「スリム」でないことに注意)さを求める傾向があるようです。またアメリカ製規格、なかんずくインチ表記に対する風当たりはフランス・ドイツでは強いのではないかと思います。
なぜSAAが45口径なのはか寡聞にして知りませぬ。ブラックタロン氏の解説を待ちましょう(^^;)
ささき
アメリカ人の.45口径信仰(笑)については、ささきさんが解説されている通りで間違いないと考えていいですね。
ちなみに、.45ACP弾薬は、高いストッピング・パワーに加え、初速が音速を超えないため(約250m/秒)、サイレンサーに適しているという利点も持っています。
コルトSAAの.45口径(.45ロング・コルト)は、1873年に開発された口径バリエーションの一つです。.45口径がバリエーションに加えられたのは、.45口径をピストル口径とした当時の米軍の意向を受けたもののようです。
当時の米軍では、1871〜72年に、2種の.45口径リボルバー、コルトSAA(.45LC)とS&W Mod.3スコーフィールド(.45S&W)を制式ピストルとして採用しました。が、S&Wの.45S&Wはコルトの.45LCに比べて威力が劣り、使用銃であるMod.3も、中折れ式で装填が早い反面故障が多いとの評価があり、1873年にコルトSAAが採用されることになり、8,000挺が発注されました。
米軍が.38口径リボルバーを採用したのは1892年からです。採用銃はコルト・ダブル・アクション・アーミー(.38LC)でした。米軍が.38口径から.45口径に戻るきっかけとなったと言われる米西戦争は1898年。モロ族に歯が立たなかったというのはこれでしょう。
ブラック・タロン
ブラック・タロン
・マン・ストッピングパワーが大きい。
・腔圧がそれほど高くない。(1400kg/cm2)よって銃身&薬室の肉厚を比較的薄く出来る。
ガバのバレルを見よ!薄いでしょう。
.45ACPの短所
・非低伸弾道。低初速の為ドロップが大きい。データー的には50m位の距離になると25cmも落下。
http://www.fas.org/man/dod-101/sys/land/m1911-ball.htm
サイドアームとしての弾なら問題ないですが、サブマシンガンとして使用なら、ちよっと問題!
・発射反動が大。ガバを片手で撃ったら銃口跳ね上がり5〜8cmぐらいになるんでは!!
9mmParabellum (9mmX19)の長所。 {9mmLugerはアメ公が勝手に付けた名称}
・高初速による低伸弾道。 .45ACPの半分位しかドロップしません。
ミリタリーボールの弾頭形状の選定も成功し命中精度良好。
・高初速による貫通力&適度なマン・ストッピングパワーのバランス。
・比較的弾丸全体がコンパクト。よって多弾倉化し易い。
・適度な発射反動。片手で撃って銃口跳ね上がり3cmぐらい。よって連射し易い。
9mmParabellumの短所
・高腔圧(2600kg/cm2)よって銃身&薬室やや肉厚。
・高初速(340〜370m/s、超音速)の為、サイレンサータイプには向いていない。
但し、MP5SDの場合、腔圧逃がして、音速以下にし、かなり静音成功。
ヨーロッパの銃砲屋さん達、9mmParaのこの長所に絶対の自信を持ってます。
軌跡の発動機?誉