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各国警察御用達のMP5は野戦などでの運用は不適当と聞きますがそれはクローズドボルトによる物なのでしょうか?それともMP5だけの弱点なのでしょうか?どうかご教授下さい 紅葉饅頭 |
次にMP5は本体が意外に凹みやすいそうで、それが原因で内部で引っかかりが起き、
作動しなくなることがあるそうです。
クローズボルト云々を言えば、現在のアサルトライフルは基本的にクローズドボルトな訳で、
それが問題になることは無いと思います。
まぐまぐマグロ
ちなみに、アメリカのSWAT等では、MP5にリロード弾薬(回収した薬莢に弾頭と発射薬を充填した再利用弾薬)を使うことを禁止しているところが多いと聞きます。MP5はローラー・ロッキングという構造故か、リロード弾を使うと作動不良をよく起こすようです。
MP5が軍用サブマシンガンとしては若干難があるのは確かです。ローラー・ロッキングやクローズド・ボルト等の複雑な構造を持ち(現行のバースト付きグリップ・フレームの内部パーツ構成なんてまるでパズル)、上で書かれてるようにプレス加工のフレームが意外に歪みやすいという点も指摘されています。構造が複雑な故の高価格もネックの一つでしょう。
とはいえ、MP5は元々G3ライフルの9mm版カービンという位置付けで開発された銃であり、操作性もG3とほとんど変わらないので、G3系ライフルを採用する軍隊の多くがMP5を軍用サブマシンガンとして使用しています。
ブラック・タロン
ささき
http://www.remtek.com/arms/hk/
MP5シリーズの長所
1.重すぎず、軽すぎず、ちょう度良い重量。フォアエンド&グリップがやや細身で握りやすい。
2.サイトが狙いやすい。かつ サブマシンガンのくせに3〜4段のアジャストサイトが付いている。
3.ボルトクローズドポジションで発射なので、ボルト移動による銃のブレが無く、ロックタイムも短く命中精度が良い。
4.ローラーロッキングのシステムのおかげか?&薬室のフルート溝構造(低腔圧)のおかげか?射撃反動が少ない。
以上の理由で、実際にMP5SDを射撃した時、非常に撃ちやすく命中精度が良かったです。&静音!!
その他
5.マガジンリリースレバーが右利き、左利き関係なく操作できる。
6.バリエーション&オプションパーツが豊富。
7.フィールド・ストリッピング(分解)が用意。
短所
8.やはり、ローラーロッキングシステムは、フィールドにおいて、マッド&サンド(泥や砂)に弱いのでは!?
9.2.のサイトの件。3.の命中精度の件。 ミリタリーサブマシンガンとしては、過剰品質。
町中で、廻りへの流れ弾を気にするポリス関係にはGOODであろう!!
10.ボルト、クローズドポジションなので、連射加熱時のコックオフが心配。
11.4.の件を逆手に取れば、ローラーロッキングは薬莢切れが起こりやすい。
その為の対策がフルート溝。−−>フルートにしたから低腔圧で、弾の威力下げている!!
12.何故か?セレクターが左右に付いて無い。現代のミリタリー用としては必需品でしょう!!
13.ローラーロッキングシステムのせいか、ドイツ工業製品の常識なのか、価格が高め!!
ま!ジャングル戦では必要の無い(持って行きたくない)銃です。
軌跡の発動機?誉
誤字、ゴメンナサイ。
〜?誉
現行のMP5用グリップ・フレームのセレクターは左右両側に付いてますよ(;^_^A
ポストMP5の一つとして登場したH&K UMPは、今のところ口径.45ACPと.40S&Wのみだが、そのうち9mmも出るかなぁ? MP5と販路被りそうだから難しい気もするけど・・・
ブラック・タロン
私が実射したの、9年位前で、そのモデルは右利き用セレクターだったもので!!
私が戦場へ持っていくとしたら、スターリングですね。シンプル イズ ベスト&コンパクト。
>.H&K UMPは、今のところ口径.45ACPと.40S&W〜
ヨーロッパの銃砲屋さん達、9mmParaに絶対の自信を持ってます。米国への販売戦略の為です。
なにしろ、ヨーロッパ製の9mmParaと米国製9mmParaとを性能区別してました。”フン!アメリカがコマーシャル(民間)用に真似た弾だろ!!” てな感じ!
〜?誉
MP5の長所と欠点はわかりました。
ただ、フレームが歪みやすい・ローラーロッキングが泥砂に弱い、という点が気になりました。
兄貴分であるG3は丁寧に扱ったとしても、どこかにぶつけたり、泥砂にまみれるなんてのはザラだと思います。
また、銃剣格闘をした時に壊れてしまうのではないでしょうか?
ライバルであるFALと比べた時の評判が気になります。
確かFALのほうが採用国数は多かったと思いますが。
(英連邦制式採用のせいもあるでしょうが)
名無し三等兵
銃剣戦闘のような、基本的に銃身に平行な衝撃には強いかもしれませんが、
横方向からの力には弱いでしょう。
これは合成確保のために設けられているフレームの凹み(テレスコーピングストックのレールになる)
がボルトキャリアーのガイドレールを兼ねていることも原因かもしれませんが。
考えてみれば高剛性を必要とする狙撃銃のPSG―1はガイドレール部にさらに補強材を当てていますから、
結構問題なのかもしれません。
FALとの比較ですが、採用国が少ないのは単にG3が後発だからでしょう。
また、どっちとも「フルオートで撃つ銃ぢゃ無ぇ!」という評判はよく聞きますが、
私は比較した記事を読んだことが無いので、何とも言えないのがつらい所です。
まぐまぐマグロ
ささき
・性能的には、G3の方がFALより、撃ちやすく、命中精度も良好でしょう。(MP5と同様長所の為。)
FALがダメという事では無いです。どっちにしても7.62X51の反動ですから!!
・FALの採用国はヨーロッパ先進国&英国連邦の国々に多く、G3採用国は南米、アフリカの途上国に多いです。(ドイツは当たり前)
FALは戦後すぐ開発され1950年代初頭より供給されました。
対し、G3はセトメ−−>H&Kと引き継いで1960年代中頃〜70年より供給と10年以上の遅れが有ります。
先進主要国が戦後タイプの小銃を検討を始めた時期にGOODタイミングだったわけです。
対し、開発途上(或いは、独立紛争中)の国々は当分、米ソのWWII余剰兵器を使用するしか有りません。
彼らが後年、やっと政治、経済的に安定、或いは独立し、自国の装備を検討する時期とG3の出現時期が重なりますね!
カタログデーター的にも、見た目にもG3の方が近代的ですね。ちょっと見栄を張った国々がG3を採用したのでしょう!
そして、その頃、米国で小口径5.56に移行する動きが始まり、先進主要国も続いて行くのです−−−−!!
以上 共産圏の国々の事はオミットでした。
軌跡の発動機?誉