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ボルトアクションのボルトって手で戻すんでしょうか。 ダークマター |
Schump
そうであった場合、自動小銃と全手動の間にこのような銃はあったのでしょうか?
そう言えば昔の大河ドラマで西田敏行扮する日本兵が「ボルトを上げ、引き、ボルトを水平にして排莢、逆の手順で戻して再び発砲」と言う事をやっていたのを思い出しましたが、あれは実際と同じ動作だったのか?
ダークマター
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『山河燃ゆ』ですね。そのシーンはわかりませんが、ドラマ自体は見た記憶があります。
「ボルトを上げ、引き、ボルトを水平にして排莢、逆の手順で戻して再び発砲」・・・うーん、水兵にして排莢というのがちょっと引っかかります(普通に考えればボルトを引くと同時に排莢のはず)。38式系のボルトのエジェクター等の形式がわかれば想像できないでもないですが、ちょっと手元にデータがありません(;^_^A
ついでにちょいと余談。ボルト・アクションの基本動作は、『ボルト・ハンドルを上げる→後方へ引く→ボルト開鎖』ですが、亜流として、ボルト・ハンドルを後方に引くだけで開鎖できる『ストレート・プル・アクション(直動式)』という機構があります。1895年に米海軍が採用したリー・ストレート・プル・ライフルM1895(口径6mm)や、スイス軍が採用したシュミット・ルビンM1899(口径7.5mm)等が知られていますが、操作速度が通常のボルト・アクションとそれほど変わらないことや、構造が複雑になる等の欠点があり、あまり普及していません。
最近では、ドイツのブレーザーR93が直動式ボルト・アクションを採用しています。これは去年か一昨年に新生アサヒファイアーアームズがトイガン化したので、知ってる方もいるかも。
もう一つ余談。ボルト・アクションは、ボルトを操作したときに撃針がコックされ射撃可能になりますが、大部分のライフルは、ボルト・ハンドルを起こしたorボルトを開鎖したときに撃針がコックされる『コック・オン・オープニング』形式です。これに対し、旧日本軍の38式歩兵銃〜99式小銃は、ボルトを閉鎖するときに撃針がコックされる『コック・オン・クロージング』形式を採用しています。この形式はボルトの開鎖が容易な反面、ボルトを閉鎖するときに少々力を要するそうです。
ブラック・タロン
・ハンドル上げ
・ハンドル引き(ダミーカートリッジ排出)
・ハンドル水平(=ボルトロック)
・弾込め(なぜか専用の弾込め器がある)
・弾込め器位置確認
・ハンドル上げ
・ハンドル戻し(この途中で弾込め器が外れる)
・ハンドル水平
・ハンドル引き
・ハンドル上げ(=トリガロック)
・最終安全点検
・射撃
となってたはず。安全上とはいえ面倒ったらありゃしない。急ぐときは。
ありゃどんなカラクリになってんだろう。ちなみにブラックボックスでし。
修理するときは恐ろしく面倒な手続きがいるです。分解しちゃいけない。
sorya
そう、「山河燃ゆ」です。
で問題の排莢シーンですが、ボルトの付いた部分が切り欠きのある円筒になってまして、発砲後薬莢がその切り欠きに入り、後座させ水平にすると穴が下を向いて「ぽとっ」と薬莢が落ちるんです。
それでトンプソンらしき機関銃で武装しているゲリラと撃ち合うのを見て「日本軍って大変だったんだな」と思ったのを覚えています。
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