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663 航空機関係に戦時中のカラー写真について質問があったので関連質問(?)です。ドイツ週間ニュース等に出てくる当時のフィルムにはそれらしくエンジン音や砲、爆撃音がついていますが、その場で同時に録音したものなのでしょうか?原書房社の「フオッケウルフ」というビデオには「空気ハンマーのような発射音の30mm機関砲」とガンカメラで撮影されたフィルムにナレーションをつけています。実際どうなのでしょう?色も知りたいけど音も知りたいです。MG42の発射音に関しては大日本絵画の「対戦車戦」に出てくるものが一番イメージにあっていると思いますが。
クニッケバイン

  1. ガンカメラでは同録は絶対にあり得ません。その他に関しても、効果音としてダビング時に付加された音だと思います。
    私自身ちょっとあたって見ますが、PKで使用されたムービ・キャメラの機種など分かれば一発で分かります。同時録音にはブリンプ付きなどの専用機材が必要なのです。
    ただ、その「効果音」を、凝り性の音響効果マンがいて、実際の生音から作っていたりする場合もあるかも知れませんが。


  2. 同時録音は、実は映画制作上ひじょうに不便な方法なのです。
    ・カット毎に同時録音されたものを、編集してつないだとき、音に一貫性が無くなる。カット毎に音質に段が出来る。
    ・一番の雑音の発生源は、カメラである。したがって、防音しなければならない。
    ・カメラと録音機材の回転速度を、まったく同じにシンクロさせなくてはならない。シンクロが成立しないと、せっかく同時録音した音も、画面と一致しない。
    ・カメラだけの撮影班に、録音班を随伴させなくてはならない。
    ・実は録音した音はリアルではない。リアルに聞こえるような音を作ってあとから入れた方が、実感が出る。(聞いた話ですが、以前某バイクがたくさん出る映像作品で、バイクの機種毎の音の差を表現しようと、登場全機種のバイクを集め、野外で爆音を録音したところ、まったくそれぞれのエンジンの音の特徴が出ていない音ばかり集まってしまったという。わたし自身、きれいなせせらぎの音をマイクで拾おうとしたら、テンプラをあげる音にしか録音出来なかった経験があります)
    基本的に、同時録音はセリフの芝居のためのものです。ドンパチの音などは、後付けされたものとお考え下さい。


  3. ↑切れてても、ダブってても気にしません。ご回答ありがとうございます。
    「せせらぎがテンプラを揚げる音」に録音されるとは、
    思わず笑ってしまいました。(失敬)
    会社の同僚は椅子の軋む音をずっと猫の鳴き声と勘違いしていました。
    MG42の発射音に関してどなたか「対戦車戦」のビデオを見た方はおられませんか?
    クニッケバイン

  4. >MG42の発射音に関してどなたか「対戦車戦」のビデオを見た方はおられませんか?

    見たことあります。
    確かに速いな、と思った記憶も。
    でもそれより、兵隊さんの「パンツァー!」の叫び声のほうが記憶に
    残ってて、MG42の発射音の方はうすぼんやりなのがなんとも(^^;
    (しかし9mm弾一発で逃げるロシア兵をしとめるシーンありましたが、
    ほんとかなっちゅう感じ…)

    satoski

  5. 確かに多々やらせの部分はあります。教育用フィルムなので。私も「バンツァー」と何人もが復唱するシーンにはコケました。でも実際の爆薬や、地雷で戦車の履帯を破壊するシーンなど迫力満点でした。
    クニッケバイン


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