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初歩的な質問ですみません。マグナム銃(357マグナム、44マグナム、ウェザビーライフルなど)は、いつ頃に市販されたのでしょうか。 オタク |
・.357マグナム
1935年にS&W社とウィンチェスター社が共同開発。.38スペシャルのパワーアップ版。
ちなみに、.357マグナムの強化版として、レミントン社とスターム・ルガー社が『.357レミントン・マキシマム』を開発し(年代はデータなし)、スターム・ルガー・ブラックホークに採用したが、高腔圧のため、シリンダー・ギャップからのガス噴出でフレームがダメージを受ける欠点が明らかになり、回収&生産中止となった。現在は単発ピストルのトンプソン・コンテンダーが使っているくらい。
・.44マグナム
1955年にS&W社とレミントン社が共同開発。.44スペシャルのパワーアップ版。
・ウェザビー系
ウェザビーのマグナム・カートはピンからキリまで9種あるが(他にもあったっけ?)、登場年代は以下の通り。ちなみに製造はノルマ社(スウェーデン)。ちなみに、ウェザビー・ライフル本体は日本の豊和工業が作っていた。
・.224 1963年 ・.240 1968年 ・.257、7mm、.300 1944年
・.270 1948年 ・.340 1962年 ・.378 1953年 ・.460 1958年
これ以外のマグナム系で手元に資料があるのは・・・
*リボルバー用
・.41マグナム 1964年 ・.454カスール 1950年代
*ライフル用
・.300ウィンチェスター・マグナム 1963年
・.375H&Hマグナム 1912年。アフリカン・ゲーム・カートリッジの最古参。
・.458ウィンチェスター・マグナム 1956年
・.600ニトロ・エキスプレス 1870年代。マグナム・ライフル弾薬の元祖。
<アフリカン・ゲーム・カートリッジ…アフリカのビッグ・ゲーム(ゾウやサイ等の大型獣)・ハンティングに使われる大口径弾薬の総称>
ブラック・タロン
まぁいいか。銃本体とその弾薬はある意味切っても切れない仲だから。
とりあえず有名なのだけ。
・.357マグナム使用銃
S&W製品は手元に資料が少ないのですが、M19が1954年に登場しています。これ以外では、M27、M586/686、M66(M19のステンレス版)、M60チーフズ・スペシャル等がありますが、登場年代は資料不足(;^_^A M60系は最近(90年代)です。各モデルの違いはフレームのサイズ(N・L・K・J)です。
コルト製品ではコルト・パイソンが1955年登場。他にコルト・キングコブラが80年代後半、1953〜86年まで製造されたコルト・トルーパー・シリーズにも.357Mag.のモデルがあります。
・.44マグナム使用銃
同口径リボルバーの代表格たるS&W M29は・・・あれ? いつ頃だっけ?(^^;
コルト製品ではコルト・アナコンダが80年代だったと思います。
・ウェザビー・ライフル
アメリカ人ロイ・ウェザビーが第2次大戦後(正確な年代はデータなし)に創立したのがウェザビー社です。ハイパワー・ライフル・カートリッジの開発で定評があります。もっとも、上でも書きましたが、弾薬はスウェーデンのノルマ社、ライフル本体はドイツのザウェル社や日本の豊和工業が製造していました。最近、サコー・ディフェンス(フィンランドのSAKO社ではない)かどっかと契約して米国内でライフル製造をやるようになったとか。
後は他の皆様のフォロー&ツッコミを待ちます・・・
ブラック・タロン
リボルバー用 :
ちょっと変わったところでは、.22MAG や 超、変わったところではS&W M53用の
.22センターファイヤーJETMAGという ポッシャッタ物も有った様です。
1960年代初め頃と思います。
オート用 : ”AUTOMAG”や”デザートイーグル”が有りますよね!
.44 .357 いつ頃登場なのかは、どなたかフォロー願います。
>.2 S&W M29は・・・あれ? いつ頃だっけ?
弾と同じく、1955年発売のようです。 Lフレームの初登場!!
(弾だけ先に発売されても、困りますよね!)
続けて1956年には、スタームルガーより”スーパー・ブラックホーク44”が発売されてますね。
軌跡の発動機?誉
S&W M29はNフレームでっせ(;^_^A
Lフレームの初登場はM586系です。これも登場年代がわかんねぇ・・・
そーいやマグナム・オートの存在をすっかり忘れておりました。
オートマグが最初に登場したのは1970年です。これ用に開発されたのが.44AMPですが、最初は.30-06の薬莢を切って作ったとか。その後1971年に、オートマグの製造はTDE社に移り、.44AMPのネック・ダウン版として.357AMPと.41AMPが登場しています。結局、倒産と再起を繰り返しながら1983年まで製造され、今や立派なコレクターズ・アイテム。
ちなみに、オートマグの名前はAMTに引き継がれ、ハードウェアこそ別物ですが、.22WMR、.30カービン、.45ウィンチェスター・マグナム(.45ACPをマグナム化したような弾)、.50AE等のバリエーションを揃えて現在も健在です。
オートマグに続いて出てきたのがワイルディ(登場年代不明)。.45Win.Mag.を最初に採用したモデルで、他に.475ワイルディ・マグナム等のバリエーションを持っていますが、これもあまり成功作ではないらしい。個人的に印象に残っているのは、チャールズ・ブロンソン主演の映画『スーパー・マグナム』に出てくる.475口径らしきワイルディくらいです(笑)。
あと、L.A.R.グリズリーなんてのもあります(登場年代不明)。ほとんどガバの化け物(笑)。.45Win.Mag.、.44Mag.、.357Mag.等10種ほどのバリエーションがあるそうな。これもやはり成功作とは呼べないみたい。
オートマグ以来、試行錯誤を繰り返してきたマグナム・オートの歴史の中で、初めて本格的に成功したのがデザート・イーグルでした。1986年に.357Mag.のモデルが登場したのが最初で、その後.41Mag.と.44Mag.のモデルが追加、1992年には.50AEのモデルが登場しました。一番のアピール点は、リボルバー用弾薬である.357Mag.や.44Mag.がそのまま使えることだったようです。ちなみに、販売元はイスラエルのIMIですが、設計と製造は米マグナム・リサーチ社です。
ブラック・タロン
ゴメンナサイ。御指摘の通り、M29は ”N”フレームでありました。 朝6時のレスで
寝ぼけておりました。 ちなみに、M586系の登場は、1980年代の様です。
下記、S&WのHP ”S&W History”より!! 抜粋。
http://www.smith-wesson.com/misc/story.html
”During the 1980s, the most important development was the Smith & Wesson
L-Frame line of .357 Magnum revolvers: Models 581, 586, 681, and 686. ”
蛇足。 マグナムって、エスカレートしてどんどん大口径になって行きますが、例え本家、
357MAGでも、S&WのM60,640,649 等のスナブノーズで、
撃つ事考えたら、びびりますね!! .38SP+Pぐらいにしときましょう。
軌跡の発動機?誉