642 |
旧日本軍は三八式から弾の重い九九式にかえたからジャングルで苦戦した 米軍のM−16はベトナムで弾が軽くてあたらんかった と、二つの意見をここで目撃するのですが・・・? 矛盾してませんか? 紅葉饅頭 |
太平洋戦争時、火力で圧倒的に劣る日本軍は兵を分散しての狙撃を多用し米軍を苦しめました。ジャングルでは見通し距離が短いので 99 式ほどの大射程はあまり必要ではなく、むしろ反動が少なくて近距離での命中精度に優れるうえ、音が小さく発射炎も少ない 38 式のほうが狙撃には向いていたようです。ただ「99式に換えたから苦戦した」というのは少々過大解釈に思えます。両者の違いは程度の差でしかなく、38式のままでも同じくらい苦戦したことでしょう。
一方ヴェトナム戦の米軍は残された映像を見ればわかるように、「姿なき敵」に向かって無茶苦茶に連射する戦術を取っています。当てる事よりむしろ相手を威嚇・牽制する事を重視しているようにも思えます。このような射撃方法では近距離での射撃精度よりブッシュ(茂み)を貫通するパワーが欲されたのではないでしょうか。
もっとも M16 の前任 M14 は、フルオート時にわずか 4Kg 足らずの銃から強力な 7.62mm NATO 弾を秒間 10 発以上の勢いで撃ち出す(20 発弾倉が 2 秒でカラになります)ため「ほとんど照準不能」と言われています。M16 ではなく M14 を配備していても、弾幕密度不足など別の問題が出ただろうと私は思います。
ささき
考えさせられますね。
W・G・バーチェット『解放戦線(ベトコン)はなぜ強い』(読売新聞社)
という本を読むとWW2の日本軍の欠点、アメリカ軍の長所
としてよく本などで
あげられていることと、まったく逆のことが書いてある。
たとえばまずはじめに、アメリカの通信能力やブルドーザーを使った空港や道路の建設能力。
これがこの本では欠点にあげられてる。そういった機械をもっているとそれに頼りきってしまって、それを破壊されたときにかわりになるものがない。
ベトミンは通信に人間の伝令とかオートバイを使ってる。
強力な火力もそうです。身軽な北側にくらべて、砲兵の存在は部隊の展開の速度を著しくおくらせてしまう。また現実としては本隊がベトコンにやぶれて戦いが終わったあとに、砲兵の砲撃がはじまというぐあい。
また、アメリカ軍の大規模な補給力は、けっして敵に隠すことができず、それがおこなわれれば大規模な作戦が近いということをみすみす敵に教えてしまう結果となる。
長所としか思えないものでも、環境によってはまったく逆になってしまうんですね。ほんとうにいろいろと考えさせられる内容です。
celetaro
そういう意味ではアメリカのやり方は間違ってはいなかったのではないでしょうか?
ベトナム戦争の最大の失敗理由は、ようは日本軍が中国戦線でやってきたことを
ベトナムでやってしまった、ということにつきるのではないでしょうか?
そりゃあ、南ベトナム軍、韓国軍含めて三光作戦まがいなことをやるまで
追いつめられちゃあいくら物量があったって勝てませんよねえ・・・
P-kun
日本軍が組織的に「三光作戦」(奪い尽くす、焼き尽くす、殺し尽くす)というような方針や
標語を取り上げたことは無いと思いますが?
むしろ八路軍や国民党がそういう宣伝をしていたように聞いています
Navy