QQCCMMVVGGTT
625 アメリカ軍がMG−34をコピーしようとして失敗したそうですが別にそのまんま
コピーすりゃ何も問題はないと思うのですが?何が問題だったんでしょう
紅葉饅頭

  1. そのまんまコピーということは7.92mmでということでしょうか。
    そうならば補給上問題有りでしょう。
    yuji

  2. 床井雅美著「ドイツの小火器のすべて」によると
    『鹵獲したMG34を、アメリカのサベージ社でコピーを始めた事実がある。
    この計画はMG34を生産するのに必要な治具が余りに多過ぎて中途で放棄された。』
    とあります。
    yuji

  3.  MG34はバレル・ジャケット等を削り出し加工で製造するので、製造に手間がかかります。コピーを断念したのはこれが主な理由では?
     あと、MG34はショート・リコイル&ローラー・ロッキングという作動機構を持っていますが、ショート・リコイルはともかく、ローラー・ロッキングは製造上かなりの手間になることが考えられます。
     ローラー・ロッキングといえばH&K社のG3系が知られていますが、MG34&MG42のものは、G3と同じ一対のローラーをボルトに配置した形状ながら、完全にボルトをロックするフル・ロックで、ショート・リコイルによってロックを解除する仕組みです。
     
     余談。MG34の改良型であるMG42については、米軍が第2次大戦中に、捕獲したMG34を.30-06に改造する実験を行っていたようです。
    ブラック・タロン

  4.  完成品を持って来て 10.05mm とか寸法を測っても、果たして許容誤差は±コンマ何ミリなのか。原設計では 10.03±0.02mmで、入手した品がたまたま許容誤差の上限だったのかも知れません。
     熱処理や表面加工を行うと寸法は微妙に変化しますが、処理前の削り出し寸法はどの位を見込んでおくべきか。そもそも、どの部品がどんな材質をどんな工程でどんな処理を施して造られているのか、等々。
     金属加工製品というのは「そのまんまコピー」という訳には中々ゆかないものなのです。
     またアメリカの製造工具はインチ単位なので、メートル法で記されたドイツの図面は一度換算しないと量産は難しいです。
     もっともアメリカがライセンス生産していた 20mm 機銃、イスパノスイザ HS404(フランス)やエリコン FFS(スイス)も元はメートル法なので、メートル−インチ換算自体はそれほど問題ではなかったのかも。
    ささき

  5. 3> MG34はボルトヘッドに2つのロ―ラーを持つのは事実ですが、このローラーは
    あくまで閉鎖時、ボルトヘッドを右回りに回転させる為のもので、閉鎖機構が
    ローラーロッキングなのではありません。
    MG34の閉鎖方式は、コンベンショナルなロータリーボルトで〜す。

    ところで、米軍が大戦中、コピーに失敗したのはMG42では?

    みなと

  6. >5
    > ところで、米軍が大戦中、コピーに失敗したのはMG42では?
    MG34、MG42共にコピー計画がありました。
    MG42の方は試作品が完成していますね(うまく作動しなかったけど)。
    yuji


Back