620 |
AP弾の挙動 イギリスでAP弾の飛翔を追尾して撮影されたビデオを見ました。 結構ふらふら飛翔して見えたのは気のせい? baribari |
ちなみに言うとライフル砲から出るAP弾(APDS弾も含む)は形状上、流体的な砲外バロッティングとライフルゆえ(より具体的には加工交差が起因)
おこるものとの二種あるね。
sorya
”才差運動”の事と思います。
才差運動とは :
銃身(砲身)のライフリングによって回転運動(弾丸縦軸を中心とする自転)を与えられた
飛行中の弾丸は、実は弾丸重心点を中心に頭部が首振り運動の現象を発生しながら飛行している。
よってその弾道軌跡は詳細に見れば蛇行しながら飛行しているのが事実である。
玩具の”こま”を廻した場合、その回転の安定が伴っていない時(廻し始めの初期、と
回転終末の時)に”こま”がその回転軸を中心にふらつく(首振り現象)の如くである。
小銃の場合、銃口よりおおよそ100m程度の距離は、まだ弾丸回転が安定しきっていない為、
この現象効果が大きく、その間に目標に着弾した場合、結果として”横転弾”となり、
著しく貫通威力が減少する。
以上 陸上自○隊、及び 旧陸軍の 射撃教本よりの抜粋。
ビデオ上のイギリスのAP弾が具体的に、何か不明ですが きっと比較的低初速&曳光弾で
この弾道軌跡が、才差現象をうまく見せたのではないでしょうか。
軌跡の発動機?誉
いつもシュリーレン等で数μ秒で撮った弾の絵しか見たことないもので、ついあせ
って書いてしまいました。
でも2000m/sの弾を追尾している絵は結構ビックリでした。
(こういう絵って業界の常識?)
弾は因みに120mmの滑空砲でしたが、ライフルほどではありませんがスピンして
いました。
なぜかこの業界に来てしまって右往左往のbaribariでした。
(まだ新人の
baribari
あーゆーのは常識ざんす。しかも使っている会社も二つか三つしかないです。(秒100万駒以上レベルの奴だと)
その仕様が気に入らなきゃ自前で造りこみ。(研究のための研究が最近のわしらの仕事)
有名どころ(光学撮影)だとアバディンのハドランド(イメコン等)、イムコ(イメコン)、ソルトレイクのコーディン(回転鏡カメラ)
最近だと、コダックの基本特許が去年失効したので、CCDタイプの高速ビデオが主流になってきてるかな。
(国産で有名なのはコダックに訴訟を起こされたフォトロン社)
で、スピン。これもわしらには常識なんだけど、滑空砲から出る弾=無回転ではありませぬ。
考えてみれば分かるのだが、翼の抵抗で姿勢安定するということは、空力重心が速度によって変化するです。
その移動による姿勢不安定性を取り除くのが回転の役目でし。秒2回転とかそんなもん。
sorya
>シュリーレン
凹面鏡などで平行光を作り、空気の密度を見れるようにする手法です。
弾を撮ると、ちょうど進む船の波のような衝撃波が撮れます。
>数μ秒
この手の撮影専門のレンジカメラという高価なカメラがあります。
1枚撮りですが、非常に鮮明に撮れます。
アバディーンとかユマとかで使われているでしょう。
これとX線ストロボは必須ですね。
>2000m/sの弾を追尾
これでは確かによくわかりません。
追尾と書かれているのでフライトフォロワーのこと?
砲弾の速度に同期してミラーが回ってカメラで撮影するものです。
横方向に走る車をパンして撮る絵みたいになります。
>(イメコン)
イメージコンバータカメラの略ですね
非常に早く撮影できるカメラです。(最新機種で2億駒/秒、でも記録枚数は8枚)
原理は...お持ち帰りにします。
値段は六本木あたりの会社にでも聞いて下さい。
ハドランドはイギリスの会社で歴史があります。
イムコはもうありません。
>(回転鏡カメラ)
円筒の中で鏡がブンブン回っていて、そこからの光を円筒の内側の周囲に巻付けたフィルムに写します。
鏡を高速で回すためにヘリウムを使ったりします。
暗いのと後処理が厄介なので今時使っている人はいないのでは?
ROMライター
使ってるよ(笑)最近は電子冷却CMDを100台付けてるけど(笑)
後でUSBでチマチマ落しこむと。いちお10bitでISO3200程度(8bit相当だと4倍の感度相当)
回転鏡式のメリットは一つでイメコンより画像情報の絶対値が大きいってのと、多数の駒を撮れること。
普通のフィルムだとISO1600を4倍増感して現像するけどね。
あれ(フィルムのロードとか)が難しいんだったら、他の機材はもっと難しくて使えんすわ(笑)
CMDにしたのは現像時間が勿体ないだけだし。
>イムコ
あれ?なくなった?ナックでまだ売ってた記憶があったんだけど。>ultranac
(性能的に妖しいんで買っちゃいない)
sorya