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一般市民が銃火器の所持を認められているのは、アメリカだけででしょうか? Ms-09R |
アリエフ
ヨーロッパでは、許可を取れば一般市民が銃器を所持することができる国がいくつかあります。が、アメリカのように大らか(笑)というわけではありません。例えば、イタリアでは、拳銃弾の9mmX19は軍用ということで民間所持が禁止されており、イタリア国内向けに生産されるM92シリーズやM8000シリーズは、9mmX19の代わりに9mmX21で供給されています。
また、イギリスのように、銃を使った凶悪犯罪等が原因で銃規制が厳しくなった国もあります。
国によってはフル・オート射撃が可能な銃器を所持することも可能ですが、こちらも近年規制が厳しくなっているところが多いようです。
ヨーロッパで一番特殊なのはスイスでしょう。国民皆兵を国防の基本方針とするスイスでは、成人は20歳から兵役義務を負い、平時は一般市民として生活し、有事に召集されて兵士となりますが、スイスが他の国と違うのは、各国民が家庭で個人装備(ライフル、弾薬、戦闘服等)を保管・管理している点です。
つまり、スイスには一家に1挺必ずライフルやピストルがあるというわけです。ただし、これらはあくまで国防のために国が貸与しているものであり、もしこれら支給された軍用銃を使って犯罪等を犯した場合、民事法廷ではなく軍事法廷で処罰されることになります。『銃は国防のためのもの』という意識が教育等で徹底されていることもあり、スイスでは違法銃等で犯罪が起きることはあっても、支給されている軍用銃で犯罪を起こすことはほとんどないそうです。
なお、個人の所有物として銃器を購入することもできますが、当然所持許可が必要で、フル・オート銃は所持禁止となっています。
ブラック・タロン
Ms-09R