幕末には欧米から多種多様なライフルが大量に各藩に売り込まれましたが、命中精度については詳細なデータが手元になく不明です。
　Gun誌の特集記事で、幕末に持ち込まれたライフルのうち、シャスポー、スナイダー（スナイドル）、ヘンリー・マルティーニの３種を実射したところ、50ｍから６〜８発で８〜10cmのグルーピングということでした。

　ハンドガンについては、米Ｓ＆Ｗ社が薬莢式リボルバーを出していた以外はパーカッション・リボルバーがほとんどだったと思います。ただ、幕末に日本に持ち込まれたリボルバーについてはライフル以上に手元に資料がないです(^^;;;
　よく知られているのでは、坂本龍馬が持っていたリボルバーがあります。これの銃種については諸説ありますが、２種類持っていたと言われ、その一つはS&W Mod.1（.22口径７連発）が有力です。
　また、明治の新生陸軍が採用した最初のハンドガンはS&W Mod.3でした。S&W Mod.3には様々なタイプがありますが、日本で採用されたのは.44口径６連発の”ラッシャン”モデルと推定されます。
ブラック・タロン