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アサルトライフルや機関銃の先端によくついているフラッシュ・ハイダーというものは何のためについているのですか? ken |
ブラック・タロン
あとフラッシュ・ハイダーがついていないアサルトライフルってありますか?
ken(質問者)
で、発射薬が銃身の長さに比して少ない(弾頭が銃口を出たときに燃え残っている発射薬が少ない)サブマシンガンではフラッシュハイダーの装備例は確かに少ないのですが、装備例としてはトンプソンやベレッタの戦前のサブマシンガン群があります。
また、アサルトライフルの銃身を短くしたアサルトカービン類の場合、もとになったアサルトライフルよりも大きなフラッシュハイダーをつけていたり(XM177)、サイレンサー装着用に特殊な形状のものになっている(AKS74U)ことがあります。
フラッシュハイダーのないアサルトライフルといえば、AK47〜AKMがあります。ただし、これらのコピー製品の中には、サイレンサーやライフルグレネードの取り付け金具を兼ねて独自のフラッシュハイダーを追加した製品も見られます。
Schump
MP5の場合、銃口がアタッチメントになっているので、オプションで着脱式のフラッシュ・ハイダーを装着できます。
アサルト・ライフルでフラッシュ・ハイダーのない製品としては、AK47やVz58があります。AK系はAKMからフラッシュ・ハイダーを備えるようになりました。
ちなみに、AK74の短縮版であるAKS74Uのフラッシュ・ハイダーは、前方がラッパ型で後方が筒型になっていますが、この筒型部分はガス拡散室の機能を兼ねています。AKS74Uは銃口からガス・ポート(ガス・ピストンに発射ガスを導く孔)までの距離が短いため、ピストンを作動させるのに必要なガス圧を得るための工夫です。
ブラック・タロン
AKMの銃口先端は右上に向けて斜めにカットされていますが、これがフラッシュハイダーかどうかについては議論があります。
たしかにこういう処理をすれば発射炎は右上方に抜けるのでサイトライン上に直接かぶらないのですが、ガス拡散の効果がないので発射炎を小さくする作用は皆無です。
よくいわれているのは、発射ガスを右上方に変更させ、反動を左下方、すなわち銃口のはね上がりを防ぎつつ(右利きの)射手のホールドを助けるという効果です。
Schump
これはいわゆる”マズルブレーキ”ですね。 イスラエル”MINI UZI”にも
同様な目的で銃身右上にスリットが付けられています。 軽量(2.7kg)の割に、
高発射速度(950発/分)なのでそのままではかなりな銃口はね上がりが起きる為、
対策されています。 当然、目的違いのため、消炎効果は有りません。
写真: http://www.remtek.com/arms/imi/uzi/mini/miniuzi.htm
データー: http://www.infostruktura.lt/atas/miniuzi.html
奇跡の発動機?誉
10年ぐらい前、ガリルの設計図を見る機会が有りましたが、それはイスラエル −−−>ヘブライ語で記入されておりました。 このHPも−−−−?
奇跡の発動機?誉
ドメインの最後の.ltはリトアニアのようです。
そこで、リトアニアで使用されている言語を調べてみたところ、リトアニア語
というものがあり、文字はラテン文字を使い、文法は古いインド・ヨーロッパ
語の特徴を持つとありますから、これはリトアニア語ではないでしょうか?
PT
>筒型になっていますが、この筒型部分はガス拡散室の機能を兼ねています。
>AKS74Uは銃口からガス・ポート(ガス・ピストンに発射ガスを導く孔)までの距
>離が短いため、ピストンを作動させるのに必要なガス圧を得るための工夫です。
ブラック・タロンさん、この下りがどうも腑に落ちません。ガス・ポートが銃口に近いところにあったとしても、アメリカのM1ライフルがそうであるように、それ自体は別に問題ないですよ。そういう銃は幾らでもあるでしょう。
ガス作動のライフルの短銃身モデルでは、銃身を短くする為にガス・ポートの位置自体が、通常モデルより薬室に近くなっている場合が多いです。銃腔内のガス圧は薬室に近いところほど高くなりますから、ガス・ポートの位置が薬室に近い位置にあるほど、そのガス圧は高いわけです。従って、ガス・ポートの位置自体が、通常モデルより薬室に近い短銃身モデルの場合は、通常モデルよりガス圧が逆に高くなります。
また、一般的に短銃身モデルでは、ピストンやオペレーティングロッドなどの作動する部分の質量が小さくなります。これらが結果として遊低の作動速度を速めてしまい、銃の作動サイクル自体が速くなってしまいます。それが実用上問題がない範囲なら良いのですが、支障が出るようなら逆にガス・ポートの小径化などの流入するガスを減らす工夫が必要になります。AKS74Uのガス拡散室は、あくまでも短銃身化によって大きく成り過ぎる発射炎を抑える為のものでしょう。
COLT45
そうだと思います.’88年前後のGUN誌上で,入手したAKS74Uの試射を行っていましたが(確かアフガニスタンからの入手)は,同様の事が記述されていたと思います.手元に本が無くて,正しいことが言えなくてごめんなさい.
となりの大トロ
うーむ、手元の資料には、短くなったガス・ピストンに充分な圧力を与えて作動不良を防ぐためのアイデアとして書かれてるんです>AKS74Uの銃口ガス拡散室
資料の著者にはお会いしたことがあるので、今度また会う機会があったら訪ねてみようかしら?(;^_^A(笑)
ブラック・タロン
いつもの細かいツッコミで失礼しました(^^; AKS74Uの件ですが、どうも気になるので自分でも調べ直してみました。結論から言うとAKS74Uのガス拡散室は発射炎を抑える機能もありますが、メインの機能としては、いわゆるガス・トラップで、ブラック・タロンさんが持っておられる資料に書いてある事は基本的にはそのとおりでした。この点、失礼しました(^^;ただ、私の書き込みと合致するところもあると思われますので、ちょっと長くなりますが、読んで下さい。
AKS74Uにガス拡散室があるのは、単に「銃口からガス・ポート(ガス・ピストンに発射ガスを導く孔)までの距離が短いため、ピストンを作動させるのに必要なガス圧を得るための工夫」だけが理由ではないように思います。これも、私が書いていた短銃身化による発射サイクルの高速化を抑えるための工夫のように思います。
アメリカのM1ライフルでは銃口に近いと言っても、銃口から3センチぐらいは離れてます。このぐらい離れていれば問題ないわけです。ところが、AKS74Uのガス・ポートは銃口に近いというより、ほとんど銃口と同じ位置にありますね。ガス圧自体は薬室に近いだけ通常モデルより高いのですが、ここまで銃口に近いとガス・ポートにガスが十分流入する時間がないうちに弾丸が銃口から出てしまい、作動に必要な量のガスがシリンダーに入って来ません。つまり、ガス圧がかかっている時間が短すぎるのです。
そこでAKS74Uでは銃口にガス拡散室(ガス・トラップ)を設けて、ここに発射ガスを溜めガス・ポートに十分なガスが流入する時間を稼いでいます。この点はブラック・タロンさんが書かれていた通りです。ただ、ガス圧という点ではガス拡散室は銃腔内より体積が大きいので、ガス拡散室内のガス圧は銃腔内より低くなり、ピストンにかかるガス圧も当然低くなります。AKS74Uではガス・ポートが非常に薬室に近いので、そのままではガス圧が高くなり支障が出るのでしょう。そこで、ガス拡散室を設けてガス圧を作動に支障が出ない範囲まで意図的に下げているのでないかと思います。
もう少しだけ(数センチ)銃身を長くすれば、こんな工夫は要りません。それを敢えてこういう構造にしているのは、短銃身化による銃の作動サイクル自体が速くなるのを抑える為のように思います。
>短くなったガス・ピストンに充分な圧力を与えて作動不良を防ぐためのアイデア・・・
これは、どうでしょうか?ガス・ピストンとシリンダーが短いのも、短銃身化で短くなったのではなくて、敢えてガスがピストンに作用するストロークを短くして、ガス拡散室内の低圧のガスでジンワリとボルトを作動させる為の工夫ではないかと思われます。短銃身にしてもボルトの作動ストロークは同じですから、ピストンまで短くする必要はないでしょう。何よりガス・ピストンを1センチぐらい短くする為に、わざわざ10センチぐらいはあるガス拡散室をつけたので短銃身化のメリットがありません。それならピストンをオリジナルのままにしておく方が短く出来るわけですから。
ブラック・タロンさんは、この件の元資料の著者をご存知とのこと。機会がお有りなら私のこの説について、どう思われるか聞いてみて下さい。どうも些細なことが気になる性格で・・・(^_^; どうか、重箱の隅をつつくような嫌な奴と思わないで下さいね(笑)。
COLT45
お返事ありがとうございました(;^_^A
まぁ著者を知っているといっても、今年の夏にさる機会を得て直接話を伺うことができたってくらいですが(笑)、運が良ければ来年以降どうにかなるかもしれません(アバウトな・・・)。
ちなみに、Gun誌にも寄稿されている著名な方です・・・ってここまで書けば誰かは大方想像付くと思いますが(^^;;;(ツッコミはご遠慮くだされ)
ブラック・タロン
「消炎器は銃口炎を敵から秘匿するために設ける。その効果については銃身を延長したと同様で、
弾丸が銃口を離れてもなお圧力が持続するため発射薬が完全燃焼し、炎が小さくなるなる
とする説と2次燃焼を防ぐとする2説がある。」
及び、夜間射撃において、射手自身(特に機関銃手)の目の眩惑(瞳孔の縮小)防止です。
連続射撃する射手の目が眩んでては困ります。
2.ブラックタロン氏、COLT45氏へのヒント。
私はAKS74Uを触ったり、撃った事は有りませんがガス拡散室議論に関して−−−
ガス圧利用式一般論ですが−−−
「圧力は弾丸がガス漏孔を通過する時(発射薬点火後約0.0017秒)に作用しはじめ、
((弾丸銃口離脱時間(同約0.0023秒)後も減少しながら存在し))残留ガス圧が零に
なるとき(同約0.0080秒)に停止する。したがってガス筒内のガス圧作用時間は
約0.0063秒となり、ピストンは、このごく短時間に後退エネルギーを吸収する。」
「ピストンに作用するガス圧力はガス漏孔を薬室近傍に近づけ、その径を大きくするほど高くなり、
また持続時間も長くなり衝撃力はより大きな値となる。〜〜ガス漏孔の位置、径、ガス筒内の容積、
ピストン面積、重量、〜〜これらの要素を適切に選定しピストンエネルギーを自由に変える
ことができるが、過度に大きくした場合はピストンの作用は過激なものとなり銃尾機構を
破損する恐れがある。」
「ガス筒内ガス圧の増大によりピストンは後退運動し、銃尾機関を駆動し開放を行うが、
この場合、過早開放のないように設計される。開放は通常弾丸の銃口離脱後
0.001〜0.002秒後に行われる。」
「ピストンの衝撃力及びガス漏孔の位置等はガス利用式における重要な要素であるが、
さらに重要なものとして遊底開放時期の設定がある。〜〜(腔内ガス圧が)安全限界に達する
以前に開放後退させると遊底は急速に加速され〜〜薬きょうの破損、高圧ガスの後方噴出をきたす。
安全な開放抽筒ができるよう開放時期を遅らせる。これを過早開放の防止という。」
注、「 」の文章は、極東某国 陸○自○隊 陸○幕僚監部 発行 ”小火気原理”より抜粋。
こんなところがヒントになりませんでしょうか!! 皆さんでアバウトに考えて行きましょう。
奇跡の発動機?誉