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マグナム弾の定義ってなんですか? 炸裂弾になっているって話を聞いたことがあるのですが本当ですか? ryou |
炸裂弾といえば、ダムダム弾がありますが、あれは先端に十字形の切れ目が入っており、目標に当たった瞬間に四散して大穴を空けるというしくみです。第1次大戦の時に使用が禁止され、1930年代のアメリカのギャングには必殺の弾丸として使用されました。
ある筋によると・・・
矮鶏
大口径のハンドガンのことでは?
富嶽
>炸裂弾になっている
と言うわけではありません。人体の80%は水分ですから、高初速の質量が人体に命中した場合、その衝撃が周囲に伝わって人体が破裂したようになるのです。
>1 ダムダム弾
これはマグナム弾のような弾薬の種類ではなく、弾頭の種類でして、基本的に弾心の鉛むき出しの弾のことです。弾が肉体を通過する際、肉体から抵抗を受けます。この抵抗で弾頭がひしゃげて、よりロスの少ない、強力なストッピングパワーを標的に伝えます。
で、これの人への使用が国際法で禁止され、それが発効したのは、1900年です。日露戦争の時には既に禁止されていたりするんですね〜。
あと、先に挙がっている、切れ目の入った弾は、ダムダム弾と同様に弾頭がひしゃげる事を狙った物です。ああいった形にすると、目標からの抵抗を受けやすく、また、弾頭が変形しやすくなりますから。この手の弾は結構種類があります。
説明不足も多いと思いますので、詳しい方、後をお願いします。
tomo
由来:1898年頃、米西戦争中、スペイン軍の拳銃口径.44に対しアメリカ軍拳銃口径が
.38と威力不足だったのを急遽改善する為に、S&W社にて火薬量を増した増装弾を
急ぎ開発、採用されたのが始まり。又、当時、酒場にて普通の2倍の量の酒ボトルを
マグナムボトルと称していた事より この増装弾にも同一のニックネームが付いた。
−−−以上の説が有ります。
”酒場にて普通の2倍の量の酒ボトルをマグナムボトルと称していた”−−どうしてだろう?
一般論:1.同クラスの口径より、ある程度強力なカートリッジ(弾薬)につけられた名称で、
主に拳銃弾に対して適用され、まれに、大物狩猟用ライフル弾にもマグナム名称有り。
特にマグナムとしての統一の規格は無く、各カートリッジ(弾薬)メーカーが
自主判断で(販売戦略も有るでしょう!)マグナムの名を付けて販売。
民間、コマーシャルベースにての用語であり、ミリタリー(軍事)関係では
まず使用しません。 その場合は ”増装弾”と言う。
2.使用火薬(当然、無煙火薬)は通常の弾より、燃焼速度が2〜3割遅い火薬を
1.5倍〜2倍充填されています。プライマーもマグナム専用の着火力が強く、
燃焼時間が長いタイプが使用されます。
3.強力弾というイメージを確実にする意味で弾頭は
>1.ある筋〜氏 一般には先端に穴が開いてる弾丸〜〜
の回答の様にHOLLOWPOINT弾や、ダムダム弾的に先端に鉛が露出した
SOFTPOINT弾の形状で多く販売されています。
炸裂弾に関して: 実際に拳銃弾頭に火薬(炸薬)が充填された物も存在しますが、
その弾頭小ささ−−>少量の火薬(僅か1〜2g)にての威力に効果、
疑問がもたれ、一般化されていません。 対人でしたらてっとり早く
.44MAGで事足りる。(むしろオーバーパワー)
使用銃: マグナム弾の高腔圧(燃焼圧力3000Kg/cm2)、強反動の為、従来は
比較的簡易構造で且つ構造的に強度UPし易い、”リボルバー”が主でしたが、
近年は設計の巧みさ、材料進歩より”オートマチック”タイプの物もいくつか製造
される様になりました。
奇跡の発動機?誉
また、セイフティー・スラッグと呼ばれる特殊な弾丸も拳銃弾用として市販されています。これは内部が多層構造になっており着弾の衝撃で弾体が膨張しバラバラに崩壊するもので、炸薬は使いませんが一種の炸裂弾です。運動エネルギーを目標内でぶち撒けるのでストッピングパワーが高く、人体を貫通しない特徴もあり護身用として高く評価されています。
ささき
スポーツ射撃、ハンティング、精密射撃競技、その他銃に関して盛んな米国では、
オリジナルの弾薬を自作(ハンドローディング)するガンフリークが何十万人も居り、
その目的毎、火薬の種類、量、弾頭形状重量、プライマー種類、クランピング力
(弾頭と薬夾とのかしめ力)等 独自に、様々に、調整−自作しています。
その様な物の中で特にパワーUPを狙った”自作の増装弾”の事を俗称”ワイルドキャット弾”
と言います。
>6. ささき 氏 セイフティー・スラッグ弾。
米国陸軍の、J.キャノン大佐により1950〜1960年頃開発された物で、
弾頭内の12号位の20〜30発の散弾が命中時の衝撃で体内で炸裂する弾薬ですが、
非常に特殊な例であり、一般販売はされていない物と思います。
一部の警察(治安部隊、暴動鎮圧)用でしよう。
奇跡の発動機?誉
グを撃ってましたし,日本のガンショップでもダミーカートが買えましたから一般
に市販されていない,ということはないと思いますよ。
R
ワインボトルでは
一般のサイズより一回り大きいのを「マグナム」と呼ぶそうです
SUDO
マグナム弾薬のあらましについてはすでにレスが尽くされているので、僕は外観的な見分け方について。
基本的にマグナム弾薬という区分は、弾薬メーカーが個々に自由に付けているものです。が、ライフル用に限って言えば、大抵見ただけでそれとわかる特徴を備えています。
ライフル用のマグナム弾薬の大部分は、『ベルテッド・ケース』と呼ばれる独特な薬莢を使用しています。これは、底の部分(リム)が帯状に補強されている薬莢で、その補強部分がベルトを巻いたように見えることからこう呼ばれています。
つまり、ライフル弾の薬莢がベルテッド・タイプであれば、その弾薬はマグナムと考えていただいて差し支えないわけです。
>炸裂弾:
弾頭に爆薬を充填した炸裂弾(エキスプロッシブ)は、対空・空中戦闘用の弾薬として第1次・第2次大戦中に実用化されました。数十mmクラスの大型弾では独立した信管を備えますが、7.62mmクラスのライフル弾の場合、弾頭内に簡単な慣性起爆装置を入れたものがほとんどでした。
炸裂弾は現在でも一応健在ですが、12.7mm以上の大口径がほとんどです。
>ワイルドキャット:
ワイルドキャットとは元々山猫という意味ですが、銃器用語としてのワイルドキャットは山猫の性格からきており、乱暴・向こう見ずといった意味を規格外弾薬にもじっているわけです。
ワイルドキャット弾薬の歴史は、1800年代の金属薬莢の登場とともに始まりました。現在ある各種弾薬は、ワイルドキャットの試行錯誤の結果生き残ったものということができます。
最小グルーピングを競うベンチレスト射撃競技は、ワイルドキャットの宝庫です。
ブラック・タロン
元々日本が後装型の銃器との付き合いが短いために
起きた現象の1つだと思います。
(大威力の弾丸を全てマグナムと認識)
ただこの錯誤が決定的かつ大きく広まったのは
故大藪春彦氏がその作中で混同されていたためだと思われます。
後期ではかなり訂正されたようですが。
(といっても氏の作品の出来をいささかも損なうモノではありませんが)
木
反動で腕ぐらいちぎれるのでしょうか?
富嶽
BUN
もし骨折したとすれば、それは構え方等に間違いがあったからということができるでしょう。
ブラック・タロン
反動で跳ね上がった銃のハンマーが眉間に突き刺さることだったりして・・・
まぐまぐマグロ
ガンヘッド
ささき
>故大藪春彦氏がその作中で混同されていたためだと思われます。
>後期ではかなり訂正されたようですが。
申し訳ありませんが
作品名を教えていただけませんか?
文学青年
すいません、持っている大藪本の内ほとんどが押し入れの奥
や祖父の家の倉庫に入っているのでちょっと確認が取れません。(汗)
たしか、西城秀夫が活躍する、ハイウェイハンターシリーズで
明かに炸裂効果を狙った形状の弾頭をマグナム弾と記述してある
箇所があったはずです。(これらは一応すぐ引っ張りだせるので確認しておきます)
木