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スペイン人がインカやアステカの征服に使用した銃はどのくらいの性能なんでしょうか? 数百倍の人数を相手に互角以上に戦えるほどの性能があったのでしょうか? こうじ |
戦国時代の鉄砲の性能と同等と見ていいのではないかと。
それはともかく、現代の銃でも数百倍の人数を相手に互角以上に戦う性能はないと
思うのですが、どうなんでしょう?
PT
銃の威力より、むしろその発射音に驚いて戦意を喪失したのではないでしょうか。
馬鹿烏
見たこともない動物(馬)を借り、見たこともない恐ろしげな武器(銃や鉄の刀剣)を振り回す異形の者たち(スペイン人)は、それだけでインカやアステカの人々にとっては畏怖すべき存在だったかもしれません。
実際、最初彼らはスペイン人を神の使いか何かと思って敬ったくらいだとか・・・(ここら辺はよく知らないので当てずっぽ(^^;)
ブラック・タロン
数百対1ではまず勝てないでしょう。
スペイン人のアステカ人・インカ人に対する主要な軍事技術的アドバンテージは、ブラック・タロンさんがおっしゃるように、
(1)鉄製の刀剣・槍(新大陸には鉄器はなく、実用的な金属武器もありません)
(2)騎兵(新大陸には人が乗れる動物はいません)
(3)小銃、弩(いしゆみ、スペイン軍の場合は個人携帯のクロスボー)、小型の大砲(新大陸にも弓はありますが、これらの強力な飛び道具はありません)
で、小銃だけではありません。
馬鹿烏さんがおっしゃるように、銃は脅かしのための兵器としての性格が強く、飛び道具としては弩も活躍したようです(長期の遠征では、火薬のことを心配しないでいい弩は有利)。
これらの兵器を総合すれば、スペイン人には戦国自衛隊程度のアドバンテージがあるいとは思いますが、それだけではわずかな人数でアステカやインカの大帝国を征服はできません。
では何故スペイン人は勝ったのか?
政治力です。
コルテスはアステカ人の最大の敵トラスカラ族を味方に付け、トラスカラ族を中心とする、反アステカのインディオ達との同盟を利用してアステカを征服しました。
ピサロはインカ帝国の継承を巡るワイナ・カパック皇帝の嫡子ワスカルと庶子アタワルパの対立に乗じて、インカ帝国を征服しました。
もちろん、コルテスやピサロがインディオ達をうまく味方に付けたり操ったりできたのも、インディオから見てスペイン人が超越的な軍事技術力を持っていればこそであることも確かですが。
ですから、スペイン人の政治力が失われる状況が生じると大変です。
コルテスは、スペインのキューバ総督ベラスケスと対立し、ベラスケスの討伐軍と戦うために、アステカの首都を離れて戦わなければならなくなりました。この戦いには勝利したものの、アステカの首都テノチティトラン(現在のメキシコ市)で起きたインディオの武装蜂起の鎮圧に失敗し、数百人の死者を出して一度は首都を退却しています(のちに前述したトラスカラ地方で軍を建て直して首都を再占領します)。
カンタニャック