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ドイツのMG3がMG42だった頃は発射速度は1500/分もあったのに、何故MG3になったら800/分(高速モード1000発)まで下がったのでしょうか。戦後のマシンガンの傾向なのでしょうか。またどんな仕組みで切り替えているのですか。 kabukou |
変更可能です。(調整できる範囲は手元に資料がないので不明ですが)
MG3にも同等の機能は継承されていますので、おそらく800/分は弾薬節約時
の動作モードか何かでしょう。必要に応じて発射速度を上げることは可能です。
はしもっちゃん
1500発→1000発への変化がなぜかと言うことでしたね。
はしもっちゃん
MG42は発射速度が高いために反動が強く、二脚架では命中精度が良くなかったと聞きます。
ブラック・タロン
であった発射速度が、試作された短小型のMG34Sで1700rpm、このMG34Sで問題と
なった復座スプリングの折損等を改良した生産型のMG34/41で若干発射速度を
下げ1200rpm、設計を一新したMG42で1500rpmとなり、実用性のある範疇で
出来るだけ発射速度を上げようと努めていたふしがあります。
この背景には、WW1以降、ドイツの歩兵が分隊火力の大半を機関銃に依存する
形態を採っており、機関銃の(実用)発射速度が分隊の火力を決定する、という
性格が強かった点のほか、高速化する航空機への対応、というのが動機の一つと
して当然挙げられるでしょう。
この観点からすれば、さらに高速化・重武装化が進んだ現代の航空機に対して
大きな有効性を示し得なくなった歩兵用機関銃がその役割を他に譲った為、
高発射速度が以前より重視されなくなった、という説明も可能かと思いますが
個人的にはこのように考えていません。
というのは、現用MG3の大きな外観上の特徴は、ほかならぬ折りたたみ式の
対空照門だからです。
記憶が定かでありませんが、MG3はたしか遊底重量に三種類ほどのバリエーション
があり、軽量の遊底を使用した場合、銃口部のリコイルブースターの調節と併せ、
やはり1500rpmでも発射し得るのではなかったか、と。
高発射速度で、適度の分散を示す着弾パターンの方が機関銃としては有効では
ないかと思います。 そして、それに合致するのがMG42/MG3なのでしょう。
みなと
kabukou