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487 排気というより効率(燃費)に問題があるような・・・。高速回転時の安定性以外に何か利点はあるんでしょうか?そもそもなぜWW1の航空機に多用されたんでしょうか?質問になってすいません。
taka

  1. すいません下の質問の返答のつもりだったんですが・・・。ついでにこちらもよろしくお願いします。
    taka

  2. ここでのロータリーエンジンは広島産の稀少エンジンの事じゃないですよ。大丈夫ですか。
    BUN

  3. ↑ロータリーエンジンってそれのことだと思ってました。なんであれがWW1に
    実用化されていたのか不思議には思ったんですけどね・・・。
    星形のピストンが回転するというエンジンは初めて知りました。
    taka

  4. 広島エンジンは区別の便のために「ヴァンケルエンジン」と称ぶ人がいますね。私も航空機用についてはそう称び分けています。
    Schump

  5.  まず、空冷式ロータリーエンジンの歴史から。
    エンジン本体の回転する空冷式ロータリーエンジンで最初のものは、1889年オー
    ストリアのハーグレーブによって製作されたものとされており、後に彼のエンジン
    は初期の航空機にも採用されます。
     また、1894年にはハンガリーのバルツァーが自動車用に3気筒のものを作ってお
    り、1906年にはアメリカでロータリーエンジンを搭載した自動車が発売され、コン
    パクトで冷却も良好だっといわれており、この自動車は現在も残っています。
     さて、第一次大戦で航空機用としてさかんに使用されたこのロータリーエンジン
    は航空技術史では、同じ馬力を出すならば、冷却システムを含めた液冷エンジンよ
    り軽量であったこと、また、エンジンを空気で冷やすためにはその出力によって飛
    行機がとぶ速度(時速100から200kmぐらい)では冷却仕切れないことから、エンジ
    ン自体を回転させて冷却するロータリーエンジンが適していたとするのが一般的な
    ようです。
     また、高速回転時の安定についてですが、それは長所よりもむしろ戦闘機では欠
    点でもありました。ジャイロの特性から一度機体を左右にふると、そのままどちら
    かに回り込んで、元に戻すのが難しかったからです。しかし、エース、リヒトホー
    ヘンの助言により、このジャイロ効果を積極的に利用し、左旋回より右旋回の方が
    鋭い機体、それが有名な三葉機フォッカーDr.1でした。
     このような例外的な機体以外は、ジャイロ効果は激しく旋回、機動する戦闘機に
    不向きで、このためドイツでは世界的に珍しいカウンターロータリー式エンジンを
    開発したくらいでした。これはエンジン後ろで差動歯車によって、エンジンの回転
    方向とプロペラの回転方向を逆にするというもので、ジーメンス・シュケルトなど
    が搭載したジーメンス製の一連のエンジンがこのシステムをもつものでした。
     航空機用のロータリーエンジンについては、構造と原理についても簡単に触れて
    ありますので、もしよろしければ私の著書「航空機メカニカルガイド1903-1945」
    (新紀元社刊)をお読みください。
    国江


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