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472 ライフルマークについて
「ライフルマークは銃の指紋」のような事を聞きますが、実際はどうなんでしょうか?
大量生産された銃の場合、ライフリングも同じになると思うのですが。
特に、冷間鍛造方式で銃身を作った場合は全く同じになるのではないか、と。

名無し

  1.  ライフリング・マーク(線条痕)は、犯罪に使われた銃を特定する上で重要な資料となるため、各国の捜査機関がデータを収集しています。
     従来のライフリング加工はブローチなどの専用工具を用いて行われていますが、同じブローチを用いても、工作者や製造装置の力の加減等の影響を受けるため、同一メーカーの同一製品であっても、完全にまったく同一なライフリングは作れません。

     最近主流となりつつある、コールド・ハンマーリング(冷間鍛造法)で作られたライフリングは、スタンピングという方法故か、ブローチで作られたライフリングに比べて個々の形状が似通ってくるため、銃器鑑識におけるライフリング・マークの厳密な特定が難しくなっているという話を聞いたことがあります。
    ブラック・タロン

  2.  猟銃の銃身を何等分かに切断してモデルガンの改造銃を作った場合、ライフル・マークが非常に似通ったものになる、と耳にしたことがあります。
     ちなみに指紋の証拠力ですが、我々一般人が想像してるほど確実ではないのです。実際には、指紋の一部分しか採取できなかったり、歪んだ形で残ってる場合が大半です。捜査の参考にはなっても、法廷で証拠として採用されることは希とも言われてます。欧米では、特定の部位が数箇所以上完全に一致しないと、そもそも証拠能力すら否定する立法例すらあります。
     それを考えると、銃の指紋であるライフル・マークも、実際は不確実なものかもしれません。刑事裁判におけるライフル・マークの鑑定書及び鑑定写真を見たことがありますが、素人の私にはサッパリでした。プロが見れば分かるのかもしれませんが。
    ツカドン


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