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449 有名なドイツ軍の88ミリ砲はどの資料を読んでも絶讃されていますが、ドイツ第三帝国の火砲製造技術は他国が追随できない程優れていたのでしょうか?英国製の砲も相当高性能だったと聞きますが。

矮鶏

  1. これは火砲の性能と言うよりも照準器の性能によるところが大きいのではないでしょうか。独は当時光学機器の製造技術に優れていましたから。
    OR

  2. 88mm砲関連ですが、88mm高射砲を初めて戦車に向けて撃ったとき、徹甲弾は
    用意されてたんでしょうか?
    taka

  3. 88ミリ砲は最初から対戦車戦闘を考慮して開発され、当然徹甲弾も開発されて配備されていました。よく88ミリ砲で戦車を撃ったのはロンメル将軍のアイデアであるかのような記述がありますが、それはまちがいで最初からそのつもりで作ってたんですね。
    のりのり

  4.  実際の対戦車戦闘の最初の例はスペイン戦争(内戦)です。T26やBT5を破壊しています。ついでに言えば、この戦争のころから高射砲部隊(88のみならず、20mmも)は陸上戦闘に使われることが多く、88の使用弾薬の内、90%以上が砲兵として地上目標に使われたとか。
    tomo

  5. 皆さん御教示ありがとうございます。なるほど、88は開発当初から多用途砲だったわけだ。そこが革命的だったのでしょうか?ドイツ以外の国ではそういう砲が造れなかった?
    矮鶏

  6. >88mm(高射)砲の弾薬の90%が砲兵として地上目標に使われた

    これは野戦高射砲部隊の、と言うところがミソで
    多用途砲として使われた事実が私には悲劇の高射砲として寧ろ映ります。

    あと私の記憶では17年4月、Cambrai付近での戦闘での装甲会戦で高射砲が
    既に対戦車火器として用いられていて、52両を破壊する戦果を挙げています。
    (スペイン内戦時のドイツの持ち込んだ88mm砲は一次大戦中の設計のものです。)

    更に言うと、この様な経緯を踏まえてもなお私は
    「88ミリ砲で戦車を撃ったのはロンメル将軍のアイデアである」
    という「歴史」を主張する者です。
    成る程、“事実”と違うかも知れませんが。

    しかしこれを単純に“間違い”の一言で片づける訳には参りません。

    88mm高射砲を有名にしたのは紛れもなくロンメルです、
    しかしそれは不幸と裏返しのものでしかない、と主張する者です。

    絶賛される88mm砲、果たして彼女にとってこれは本望だったのでしょうか?
    かっぱ

  7. >しかしそれは不幸と裏返しのものでしかない、と主張する者です。

    うーん。88ミリ砲がなかったら、アフリカで英軍の攻撃を支えきれなかった局面は何度もあったし、ドイツ防空戦でも米軍の昼間爆撃に与えた損害はもと小さかっただろうし、その他東部戦線の諸戦闘でも、戦局はずいぶん不利になっていたでしょうね。
    もしこの火砲がなければ(代わりが88式7.5サンチ砲だったら)ドイツの敗戦は一年くらい早かったかもしれませんね。
    ともさん@2CV

  8. 7>
    そうなんです。もしこの火砲がなかったら戦場でのドイツ軍のの姿はまた違った形で人々に記憶されていたでしょう。
    不幸といっただけでその火砲の存在を否定するわけではありません。
    この様な点からも私は88mm砲には最大級の賛辞を送りますし、最高傑作であると評価を下すでしょう。
    (しかもこの砲の整備についての決定は前次大戦中の委員会の方針が活きているんですから物凄い先見の明です。)

    ですが、この歴史、戦史を記すとなると話は一寸別です、ということです。
    かっぱ

  9. >6
    な、なんと!それじゃあ88ミリは30年近く第一線で通用したわけだ。この間の陸戦兵器の進化を考えれば奇蹟ですね。ありがとうございます。十分すぎる程納得しました。
    出題者

  10. 傑作兵器で戦い抜いて負けてしまうというのがドイツ人の悲しいところです。88ミリなかりせば戦争の終結は1年早かったであろう、と書きましたが、それならその方がドイツ国民には幸せだったかも知れないし、いろんな意味で悲劇の兵器ですね。
    ともさん@2CV

  11. >10
    たかが高射砲が一種類有るか無いかで戦争が一年も変わるとは思えません

    88mm砲の事例で言えば、それが75mm砲でも
    ドイツ製ですから75mm対戦車砲以上の対戦車火力を発揮できたでしょう
    つまり、戦術レベルで言えば影響は殆ど有りません
    75mm対戦車砲の開発と配備にかかったリソースを節約できたかもしれません
    また防空戦闘でも同様ですね
    必要となったらもっと強力な対空砲をドイツは幾つも持っていました
    それらを史実の88mmの代わりに生産して使えばよいし
    別に75mm高射砲でもやれることに大差があるわけではないのです

    また、それによってドイツ軍が多少弱くなったとしても
    ソ連も西側連合軍も
    44年初夏にベルリンに突っ込めるだけの戦力は
    用意できなかったのでは無いかと想像します
    何しろ44年5月ってノルマンディ上陸の前です

    戦争の流れとは一つの兵器で大きく変ることも偶には有りますが
    代替品の用意が可能な高射砲の存在はそこまで重たくは無いと思います

    SUDO


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